妊娠後期に眠れないのはなぜ？不眠を解消するための対処法や赤ちゃんへの影響も解説！
妊娠後期はおなかが大きくなり、あおむけになるのが苦しくなります。おなかの張りや胎動で苦しくなったり、トイレが近くなったりして思うように眠れないこともあるでしょう。
この記事では、眠れない理由の詳細や対処法と受診の目安、赤ちゃんへの影響などを解説します。不眠で悩んでいる妊娠後期の妊婦さんはぜひ参考にしてください。
妊娠後期はおなかが大きくなり、あおむけになるのが苦しくなります。おなかの張りや胎動で苦しくなったり、トイレが近くなったりして思うように眠れないこともあるでしょう。
この記事では、眠れない理由の詳細や対処法と受診の目安、赤ちゃんへの影響などを解説します。不眠で悩んでいる妊娠後期の妊婦さんはぜひ参考にしてください。
妊娠後期に眠れない原因は？
妊娠後期に眠れない原因は、体の変化によるものと生活リズムによるものに分けられます。
身体の変化による不調
妊娠後期はおなかが大きくなり、内臓や皮膚が押し上げられた状態になるため、呼吸の苦しさや寝苦しさを感じることが多いもの。
膀胱が圧迫されることでトイレが近くなったり、ひっぱられた皮膚のかゆさや胎動、こむら返りの痛みによって目が覚めてしまったりすることもあります。
妊娠後期に、身体の変化によって眠れなくなる理由として、以下のものが考えられます。
身体の変化によって妊娠後期に眠れない理由
あおむけになれない
おなかが重くなり、あおむけに寝るのが難しくなります。
腰・背中が痛い
おなかが大きくなることで腰・背中に負担がかかりやすくなります。
おなかの張りや胎動で苦しい
普段は気にならなくても、横になって静かにしていると胎動が気になって眠れなくなることがあります。
動悸・息切れする
大きくなった子宮で胃や心臓が押し上げられることで、動悸・息切れを感じやすくなります。
トイレに行きたくなりやすい
子宮によって膀胱が圧迫され、トイレが近くなることがあります。
こむら返りが起きやすい
血行不良や、カルシウム・ミネラル不足によって起きやすくなります。
皮膚がかゆい
妊娠中は肌がデリケートになるため、乾燥やかゆみが生じやすくなります。
出産への不安を感じる
赤ちゃんを無事に出産できるか、出産の痛みや苦しさに耐えられるか、などの不安から眠れなくなることもあります。
生活リズムの変化による不調
妊娠により、生活リズムが変化して眠りにくくなっているのかもしれません。
特に、産休に入ったり里帰りをしたりすると、生活のリズムや環境が変わり、眠れなくなることがあるでしょう。
また、おなかが重いことや「いつお産が始まるかわからない」という不安で外出を控える人も多く、運動不足で眠れなくなる場合もあります。
妊娠後期に眠れないと赤ちゃんに影響する？
眠れないからといって、赤ちゃんの発育にすぐさま影響を及ぼすことはありません。
妊娠後期に眠れないのは誰にでも起こり得ることです。
夜に妊婦さんが眠れなくても、おなかの赤ちゃんは20〜30分おきに寝たり起きたりを繰り返しているのであまり気にしなくて大丈夫です。
ただし、何日も眠れない場合は、妊婦検診で医師や助産師に相談してみましょう。
妊娠後期に眠れないときの対処法
ここからは、妊娠後期に眠れない場合の対処法を紹介します。
抱き枕・クッション・タオルを活用する
妊娠後期は、抱き枕やクッションを使うのがおすすめです。
妊娠後期はおなかが大きいため、あおむけで寝るのが苦しくなる時期。
横向きになって腰を丸め、抱き枕やクッションを敷いて寝ると、腰やおなかの負担が和らぐので眠りやすくなりますよ。
また、脚の下に枕やクッションを入れて高さを調整するのも、脚のむくみやこむら返りの改善に効果的です。
市販の抱き枕やクッションでうまくいかない場合は、丸めたタオルを使うのもよいでしょう。
昼間に身体を動かす
日中に軽く運動すると、夜に眠りやすくなるでしょう。
激しい運動は危険なので、ウォーキングやストレッチ、マタニティヨガなどがおすすめです。
病院で配られる妊婦さん向けの冊子や母親教室では適度な運動を紹介しているので、参考にするとよいでしょう。
生活リズムを整える
毎日の生活リズムを整えることも大切です。
布団に入る3時間前に入浴する、食事の時間を決める、眠る前にスマホやパソコンを見ない、など毎日のルーティンを決めることで、決まった時間に眠りやすくなるでしょう。
ただし、あまり厳しくてもかえってストレスになり眠れなくなることがあります。あくまでリラックスして過ごせる範囲で生活リズムを決めましょう。
妊娠後期の不眠に関するよくある質問
ここでは、妊娠後期の不眠で悩む妊婦さんからよく寄せられる質問に答えます。
妊娠後期に睡眠薬を使ってもいい？
基本的にはOK。ただし妊娠前と同様の服用は避けよう
日本で通常使われている睡眠剤は、胎児に悪影響を及ぼすことはほとんどないものです。そのため、妊婦さんが睡眠剤を服用することは問題ありません。ただし、妊娠中に薬の服用をする場合は、睡眠薬に限らず必ず主治医に相談してからにしましょう。
夜中に何度も目が覚めるのはなぜ？
妊娠中のホルモンバランスの変化・膀胱の圧迫などの影響です
夜中に目が覚めるのは、ホルモンや膀胱の圧迫の影響によるものです。特に、出産間近の時期は眠りを抑制するホルモンの影響を受けやすくなります。また、子宮が大きくなることで膀胱が圧迫され、トイレが近くなることも目が覚める原因の一つです。妊娠中、何度も目が覚めるのは自然なこと。途中で起きてしまっても「妊娠中だからしょうがない」とリラックスして過ごしましょう。
妊娠後期に眠れないときはリラックスして過ごそう。あまりに眠れないなら医師に相談を
妊娠後期に眠れないのは、おなかが大きくなって呼吸が苦しいことや、動悸が激しくなりやすいことなどが原因です。尿意やこむら返り、皮膚のかゆみで目が覚めることもあります。
眠れなくても、基本的におなかの赤ちゃんへの影響はないので、心配しすぎなくても大丈夫ですよ。
ただし、何日も眠れない状態が続くようなら、医療機関に相談してみましょう。
- 妊娠後期に眠れないのはホルモンバランスの影響
- 生活リズムの変化により眠れなくなることもある
- 眠れなくても赤ちゃんへの影響は基本的にない
- 眠れないときは適度な運動と生活リズムの見直しを心がけよう
- あまりに眠れないなら医療機関を受診しよう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
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