新生児が寝ないときの原因と寝かしつけのコツ【助産師監修】

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子育ての悩み・トラブル

【助産師監修】新生児が寝ないときの原因と寝かしつけのコツ

「寝かしつけがこんなに大変とは……!」と悩まれるママは多いのではないでしょうか。なかにはおっぱいを飲み終えても、またすぐに泣いてしまう赤ちゃんもいますよね。そんな赤ちゃんでも眠りやすくなる「新生児の寝かしつけのコツ」を助産師のさきさんにお答えいただきました。
「寝かしつけがこんなに大変とは……!」と悩まれるママは多いのではないでしょうか。なかにはおっぱいを飲み終えても、またすぐに泣いてしまう赤ちゃんもいますよね。そんな赤ちゃんでも眠りやすくなる「新生児の寝かしつけのコツ」を助産師のさきさんにお答えいただきました。

新生児が寝ない原因は?#

暑さや寒さなど基本的な環境が整っている場合、赤ちゃんが眠れない主な原因は2つ考えられます。まずひとつめ1つ目は、「お腹が空いている」ことです。

特に初めて出産されたママは、最初は母乳が少ししか出なかったり、授乳がまだ上手に行えないために赤ちゃんがあまり飲めていないという場合があります。また、小さめな赤ちゃんは体力がなく、まだ満腹ではないのに吸うのに疲れてしまって途中で飲むのをやめてしまうことも。そんなときは赤ちゃんのお腹が満たされていないことや、すぐにお腹がすいてしまうのが原因で眠れないのかもしれません。

眠れない2つ目の原因は「お腹の外の環境に慣れていない」ことです。

赤ちゃんは今までずっと狭いお腹の中で体を丸めて過ごし、血液が流れる音を聞き、ママが動くたびにゆらゆらと揺れる生活を送っていました。それが突然、広いベッドに寝かされ、周りの音も違い、ベッドに寝かされている間は動きがない状況になるわけです。環境の変化に敏感な赤ちゃんは、新しい状況にうまく慣れることができずに眠りにくくなってしまうことが考えられます。

寝かしつけのコツ①お腹をいっぱいにしてあげよう!#

一般的に新生児は1日8回以上の授乳が必要と言われていますが、1度に飲める量が少ない場合はもっと頻繁に授乳しましょう。1度の授乳時間を長くするより、1日の授乳回数を増やす方が母乳の量を増やす効果があります。授乳の後に搾乳をし、その搾乳をあげることも母乳の量を増やすために有効です。

また、母乳とミルクでは消化のスピードが異なります。同じ量を飲んだ時の胃の中の半減期を比べると、ミルクは65分だったのに対し母乳は47分と母乳の方が早く消化がされていました(※)。そのため、母乳の場合はミルクより早くお腹がすくことがありますので、赤ちゃんの様子に合わせておっぱいをあげてみてくださいね。

※参考:水野克己・水野紀子・瀬尾智子(2012)『よくわかる母乳育児』へるす出版

寝かしつけのコツ②お腹の中の状態を再現してあげよう!#

新生児の時期は、お腹の中にいたときと似た状態にしてあげることで落ち着くことがよくあります。お腹の中の状態とは、「体を丸めてゆらゆら揺れている」イメージです。

まずは赤ちゃんの背中が丸まる体勢を意識して、手と足をぎゅっと包み込むような感じで横抱きをします。その状態でゆらゆらと揺らしてあげましょう。じっとしているより、動きがある方が落ち着く赤ちゃんが多いです。

包まれている状態を再現するためには、おくるみも有効です。しかしおくるみは、乳幼児突然死症候群のリスクや股関節脱臼のリスクを指摘する医師もいますので、使う場合は専門家に教えてもらうと安心でしょう。

また、お腹の中の音に似せて赤ちゃんの耳元で「シィー、シィー」と繰り返し言ってあげたり、ホワイトノイズ(テレビの砂嵐音のような単調な雑音)という音を聞かせることでも安眠効果があると言われています。

抱っこで寝た!だけど、ベッドに置くと起きちゃう場合は?#

「背中スイッチ」という言葉があるくらい、抱っこで眠った赤ちゃんをベッドにおろすと起きてしまうということはよくあります。この対策としては、頭やおしりから下してあげたり、赤ちゃんの背中が丸まった体勢のまま横向きでベッドに寝かせてあげることで目覚める確率を減らすことができます。横向きのポイントは寝かせた時に背中がまっすぐではなく、お腹の中にいたときのように丸まった形にすることです。

ただし、横向きからうつ伏せになってしまうと窒息してしまう危険があるため、また乳幼児突然死症候群のリスクを下げるためにも、赤ちゃんがしっかり眠ったらそっと仰向けにしてあげましょう。

赤ちゃんも眠り方を学んでいる途中です#

脳科学者の池谷裕二教授によると、赤ちゃんにとって眠気は「不快」なものであり、成長とともに「眠ることは気持ちがいいこと」だと学ぶことでその不快さを感じなくなっていくそうです。

産まれたばかりの赤ちゃんは眠気がくると「不快」で泣いてしまうことが多いですが、「これは眠りを学んでいる途中なのね」と考え、ママは心に余裕を持つことも大切でしょう。今回お話した寝かしつけのコツを参考に、赤ちゃんの眠りのお勉強を手伝ってあげてくださいね。