
【小児科医監修】9〜10か月健診とは? 運動面の発達を確認する健診
運動面の発達を確認する健診
発達の個人差が広がる月齢です。健診でも聞かれるので、はいはいやつかまり立ちができた日にちを母子健康手帳に記録しておきましょう。
健診では体の発達の様子と、積み木をつかむテストなどで運動面の発達をチェックします。それまで判別しにくかった先天的な病気や、視覚や聴覚などの異常も見つかりやすくなるころです。健診は忘れずに受けましょう。人見知りが激しくなり、診察をいやがる赤ちゃんもいて、大泣きしてしまうこともありますが、心配ありません。
検診で行うことリスト
□ 基本的な計測と診察
□ はいはいはするか
□ つかまり立ちはするか
□パラシュート反応をするか
□ 呼びかけると振り向くか
□ごきげんに一人遊びするか
□パチパチ拍手などのまねっこはするか
□ 歯の生え具合
□ 指で小さいものをつまめるか
□ 音に対する反応や、ものを見るときの様子
□ 予防接種は何を受けたか
□ 人見知りの状態
健診で泣いてしまっても、人見知りをしているかどうかの確認なので、問題ありません。
パラシュート反応のチェック
赤ちゃんをうつぶせの体勢で持ち上げ、頭から落下するような姿勢をとらせたとき、手を広げて支えようとする反応があるかを診ます。
手指の動きのチェック
小さい積み木などを、手づかみではなく指先でつまめるかなどを診ます。指先まで神経の働きが行き届いているかをチェックします。
つかまり立ちの確認
何かにつかまって立てるか、両わきを支えると足を突っぱって立とうとするかなど。また足の筋肉の発達なども診ます。
はいはいのチェック
高ばいやずりばいなどのはいはいの様子から、手足や背中、腰などの発達具合を診ます。まだ、はいはいをまったくしない赤ちゃんもいます。

中小路ムツヨ
写真提供:ゲッティイメージズ
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