耳に異常がある

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子育ての悩み・トラブル

【小児科医監修】赤ちゃんと子どもの症状別ホームケア 耳に異常がある

赤ちゃんは耳に痛みがあっても、言葉で訴えることができません。赤ちゃんのしぐさに注意しましょう。
赤ちゃんは耳に痛みがあっても、言葉で訴えることができません。赤ちゃんのしぐさに注意しましょう。

よく耳に触ったりするときは気をつけて#

子どもは、耳のトラブルを起こしやすいものです。耳はのどや鼻と耳管でつながっていて、さらに、子どもの耳管は短く水平なため、かぜなどの感染症にかかるとのどや鼻からウイルスや細菌が耳管を通って中耳腔に達し、中耳炎などを起こしてしまいます。また、吐いた母乳やミルクが耳に入り、外耳炎を起こすこともあります。 

赤ちゃんがしきりに耳に触る、耳にふれると泣く、不きげんな表情が続く、などのようすが見られるときは、耳の病気を疑って受診します。

難聴を早期発見するためにも気になったら耳鼻咽喉科へ#

耳についてもうひとつ注意したいのは、耳の聞こえです。特に軽い難聴は気がつきにくく、そのままにしておくと言葉の発達に影響が出てくるので、早めに発見することが大切です。大きな音に驚かない、後ろから声をかけても気がつかない、など気になるようすが見られたら、早めに小児科か耳鼻咽喉科を受診してください。早期に発見することができれば、訓練しだいで言葉の遅れも最小限に抑えることができます。

耳の形に異常がある場合は手術をすることも#

耳たぶがない、耳たぶが小さい、耳たぶの形が変わっている、耳たぶがつぶれていたり折れていたりするなど、生まれつき耳の形に異常がある場合を耳の形態異常といいます。耳たぶがなかったり小さかったりする場合は、内耳や外耳にも異常があって聞こえに影響が出ることもあるので、形成手術を行います。

聞こえのチェックポイント#

0か月ごろ~

突然の大きな音にビクッと手足を伸ばしたり、泣き出したりすることがありますか。

3か月ごろ~

見えない方向から声をかけると、声がしたほうへ顔を向けますか。

6か月ごろ~

テレビやラジオの音が聞こえると、すぐそちらを見ますか。

9か月ごろ~

そっと近づいて、ささやき声で呼びかけると振り向きますか。

1歳~

「おいで」「ちょうだい」など、大人の言う簡単な言葉がけに応じて行動しますか。

受診の目安をチェック

家でようすを見る

 □ 音に対する反応はふつうにある。 

 □ 耳がにおう気がするが、きげんはよく、痛みや発熱はない。

 □ 耳をしきりに触るしぐさは見られない。

診察時間内に病院へ

 □ 大きな音にも反応せず、耳の聞こえが気になる。 

 □ 耳を痛がっているようすがある。

 □ 発熱や耳だれなどの症状がある。 

 □ 耳の形に異常がある。

救急車で大至急病院へ

 □ 頭を強く打った後に耳から髄液(透明な液体)が出た。

【受診のポイント】

中耳炎はかぜの後にかかりやすいので、かぜが治った後も子どものようすに注意を。不きげんなようすだったり、しきりに耳を触るときは病院へ。

【大人との違い】 耳#

耳の穴が小さく外耳道(がいじどう)が狭い

耳の中がよく見えないのでケアが不十分になり、耳あかがかたまって詰まってしまうこともあります。

耳管が大人に比べて太くて短く水平

耳管(じかん)が太くて短いので、鼻やのどについた細菌やウイルスが、耳管を通して耳の中に入っていきやすい。

耳

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耳・鼻・のどのトラブルには小児科? 耳鼻咽喉科?#

受診するとき

鼻水やせきで受診するときは「かぜかな?」と思い、小児科へ行くことが多いものです。小児科と耳鼻咽喉科(じびいんこうか)は診療対象が重なることが多く、たとえばかぜなどはどちらでも治療できます。でも、病気によっては耳鼻咽喉科の専門的な治療が必要なことも。熱がないのに耳にトラブルがあるときは、耳鼻咽喉科を受診するといいでしょう。

診察と治療

耳鼻咽喉科では、症状に応じて耳・鼻・のどをのぞいたり、胸の音を聞いて診察します。中耳炎でうみがひどくたまって痛むときは、鼓膜切開などが行われることもあります。

  • 出典

    最新決定版 0~6才 赤ちゃんと子どもの病気とホームケア
    加部一彦監修、学研プラス ※情報は掲載時のものです
    https://hon.gakken.jp
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