トモニテ
赤ちゃん足

【小児科医監修】赤ちゃんと子どもの症状別ホームケア 手足に異常がある

子どもの体は成長の真っただ中。手足の骨や関節、組織の異常は、早めに治療する必要があります。
子どもの体は成長の真っただ中。手足の骨や関節、組織の異常は、早めに治療する必要があります。

関節がはずれやすい成長期

子どもの骨や関節は今まさに成長を続けている途中。過剰な力がかかると、けがの原因になります。

たとえば、乳幼児の手を急に引っ張ったときに起こりやすい肘内障(ちゅうないしょう)。ひじに急激に力がかかったために、靱帯から骨が抜けてしまった状態です。靱帯などの関節周辺の組織が未成熟で、抜けやすいのです。子どもが転びそうになって手を引っ張り上げた後で、腕をダラッと下げたままで上げられないときは、この肘内障が疑われます。

足の形が気になったら早めに受診を

乳児期の足の形は、がにまた(O脚)です。ひとり歩きができるようになってからも、2歳ごろまではO脚です。逆に早い時期から足がまっすぐな場合は、股関節の異常が疑われるので、注意が必要です。ようすを見て受診します。

足の形は、その後2〜3歳でX脚になり、6〜7歳ごろに自然にまっすぐになるという経過をたどるのがふつうです。3歳を過ぎてもO脚が目立つときは、小児科か整形外科を受診します。

また、先天性股関節脱臼や先天性内反足などの先天的な異常は、早期発見・早期治療が大切になります。定期健診でもチェックされますが、あおむけで足を開いたときに、またの開きが悪い(先天性股関節脱臼)、左右の足の裏全体が内側を向いている(先天性内反足)、などのようすに気がついたら、小児科か整形外科を受診しましょう。

大人との違い【骨・関節】

骨は成長を続けている

子どもの骨の大きな特徴は、成長を続けているということです。成長期の子どもの骨には、先端の軟骨部分に骨端軟骨板(こったんなんこつばん)があり、その軟骨がだんだんかたくなって骨が形成されていきます。

骨折しにくい

子どもの骨は大人よりも骨の表面を覆う骨膜が厚く丈夫で、骨の質もやわらかく弾力性があります。ですから、大人よりも骨折しにくいのが特徴です。また、骨折した場合でも、早く回復します。

関節ははずれやすい

関節には、ひじやひざなどのように一方向だけに動くもの、手首などのように二方向に動くもの、肩のように多方向に動くものなど、さまざまな形状がありますが、赤ちゃんの関節のまわりの組織はやわらかいため、はずれやすくなっています。

受診の目安をチェック

家でようすを見る

 □ 立ったときに両ひざの間が離れている。

診察時間内に病院へ

 □ 手の指が曲がったまま伸びない。 

 □ あおむけで足を開いたときに、またの開きが悪い。

 □ 足の裏全体が内側を向いている。

診察時間外でも病院へ

 □ 腕をダラッと下げたままで上げられない。 

 □ 手や足を打った後にはれて動かせない。

【受診のポイント】

手足の形が一見おかしいように見えても、異常とは限りませんが、気になるときは早めに受診を。また、手足を動かせず痛がるときは、早急に受診しましょう。

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