【小児科医監修】産瘤・頭血腫(さんりゅう・ずけっしゅ) | MAMADAYS(ママデイズ)
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赤ちゃんの頭スキャン

【小児科医監修】産瘤・頭血腫(さんりゅう・ずけっしゅ)

分娩時の圧迫で頭がむくんだりこぶができる。【主な症状】むくみ・こぶ
分娩時の圧迫で頭がむくんだりこぶができる。【主な症状】むくみ・こぶ

【症状】分娩時に圧迫されて頭にトラブルが起こる

分娩のとき、赤ちゃんは狭い産道を自分で押し広げて出てきます。産瘤も頭血腫も、その過程で頭が圧迫されるために起こるトラブルです。

産瘤

分娩時に、産道で頭が圧迫されたために起こる頭のむくみです。

赤ちゃんが産道を通るとき、頭に非常に強い圧力が加わります。すでに産道から出た部分は圧迫されていないため、圧迫を受けている部分の体液が押し上げられて体液がたまってきます。この時期は、頭蓋骨の接ぎ目である大泉門が閉じておらず、開いたままの状態なので、そのすき間から体液がたまった部分が飛び出してくるのです。

頭の上のほうが、むくんだように全体に盛り上がります。むくみの中にはリンパ液などの体液が含まれているので、触るとプヨプヨした感触があります。分娩に時間がかかった場合は、むくみがひどくなり、こぶのようになってしまうこともあります。

なお、頭から先に生まれた場合、産瘤は頭にできますが、逆子の場合は足から出てくるので、足やおしりに産瘤ができることもあります。

頭血腫

頭にできるこぶ(血腫)です。分娩時に頭が産道で圧迫されて、頭蓋骨とその上の骨膜の間に内出血が起こり、血液がたまってできるものです。

出生直後は目立ちませんが、生後数日ごろから頭の一部が半球状にふくらんできます。触ると、ゴムまりのような感触がします。痛みやかゆみはありません。大きさはピンポン玉から野球ボール大までさまざまです。

なお、内出血が脳のそのほかの部分に広がることはありません。

【治療】治療は必要なく、自然に治るのを待つ

産瘤は一時的なもので、2〜3日たてば自然に体に吸収されます。特に治療は行いません。

頭血腫の場合も、特別な治療は必要ありません。大きなものでも3〜4か月ほどで血液が体に吸収されるか、はれた部分がかたくなって骨の一部になることで、自然にはれが引いて、小さく目立たなくなっていきます。ただし血液が吸収されるときに、赤血球がこわれて黄疸が強くなることもあります。

写真提供:ゲッティイメージズ

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