【小児科医監修】おたふくかぜ(流行性耳下腺炎) | MAMADAYS(ママデイズ)
MAMADAYS(ママデイズ)
しかめっ面の赤ちゃん

【小児科医監修】おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

耳の下がはれて食べるときに痛む。【主な症状】発熱・耳下腺のはれ
耳の下がはれて食べるときに痛む。【主な症状】発熱・耳下腺のはれ

【症状】ムンプスウイルスの感染で耳下腺がはれる

耳の下あたりにある耳下腺というだ液腺が炎症を起こし、耳の下がはれて痛くなる病気です。両方のほおとあごがふくれておたふくのお面のように見えるため、俗におたふくかぜと呼ばれています。正しくは「流行性耳下腺炎」といいます。

原因はムンプスウイルスで、せきやくしゃみによって感染します。赤ちゃんには少なく、3〜6歳児に多く見られます。1歳になれば、任意ですが予防接種を受けられます。合併症の心配も多い病気なので、受けるようにしましょう。

耳下腺のはれ

2〜3週間の潜伏期間の後、耳の下あたりにある耳下腺がはれてきます。はれた部分は、ふれるとややかたくなっていて痛みを伴います。左右同時にはれることも多いのですが、最初は片方だけはれ、1〜3日後にもう一方がはれてくる場合もあります。頭痛や倦怠感を伴うこともあります。

また、耳下腺だけでなく、しばしばほかのだ液腺(顎下腺・舌下腺)も同時に炎症を起こします。はれは2〜3日目がピークで、その後1週間〜10日で治まります。

発熱

耳下腺のはれと同時に38〜39度ぐらいの熱が出ることがありますが、約半数は熱が出ません。

不顕性感染

ウイルスに感染しても、ほとんど症状が出ないケースが3〜4割ほどあります。症状があまり出ず、かかったかどうかはっきりしないときは、抗体検査を受けるといいでしょう。

合併症

おたふくかぜで注意したいのは、合併症を起こしてしまうことです。

最も多いのは無菌性髄膜炎。おたふくかぜにかかった子の約10%がかかるというデータもあります。脳の表面を覆っている膜にウイルスが感染し、発熱や頭痛、嘔吐などの症状が現れます。

またまれに、すい臓の炎症のために強い腹痛が起こることもあります。

そのほか、難聴の後遺症を残すこともあります。呼んでも振り返らない、テレビの音をしきりに大きくしたがる、など聴覚に異常が見られたら、病院で聴力の検査をしてもらいましょう。

思春期以降に感染すると、男の子は睾丸炎、女の子は卵巣炎を起こすことがあります。

【治療】合併症に気をつけながら家庭でケア

おたふくかぜの症状に気がついたら、小児科へ。特効薬はないので、処方された解熱剤や鎮痛剤を指示どおりに使いながら、家庭で症状に応じたケアをします。

ふつうは1週間程度で症状が治まりますが、発病して4〜10日しても熱が下がらず、頭痛や嘔吐を伴うときは、無菌性髄膜炎の可能性も。すぐに受診を。

水分補給

痛みのために食欲が落ち、赤ちゃんなら母乳やミルクの飲みが悪くなります。脱水症予防に水分を十分与えてください。

食事

耳下腺がはれている間は、食欲が落ちます。スープやプリンなど、やわらかくのどごしのいいメニューを。また、口の中が荒れやすいので、食後に湯ざましや麦茶を与えて清潔にしてあげてください。

はれや痛みがあるときは冷やしてあげて

耳下腺がはれているときは、いやがらなければほおやあごに冷たいタオルを当てたりして、冷やしてあげるといいでしょう。痛みがやわらぎます。

はれが引くまでは外出を避け、家で静かに過ごします。おふろは熱が下がって1日たってから、ようすをみて入れましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

お気に入り

関連する記事