【小児科医監修】難聴 | MAMADAYS(ママデイズ)
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補聴器をつけた赤ちゃん

【小児科医監修】難聴

耳が聞こえにくくなる。
【主な症状】耳の聞こえが悪い
耳が聞こえにくくなる。
【主な症状】耳の聞こえが悪い

【症状】耳の聞こえが悪く、音に対する反応が悪い

耳の聞こえが悪くなる症状を難聴といいます。約1000人に1人の割合で見られます。大きな音がしても反応を示さない、後ろから子どもの名前を呼んでも振り向かない、テレビのボリュームを上げたがる、などのようすで気がつくことが多いようです。

重度の難聴は比較的早期に発見されやすいものです。一方、軽度の難聴や片側の耳だけの難聴の場合は、発見が遅れることがあります。

生まれつきの場合も

難聴の原因ははっきりしていませんが、きょうだいや血縁者に生まれつき難聴の人がいるといった遺伝的な影響、ママが妊娠中に風疹やヘルペス・トキソプラズマなどの感染症にかかった、赤ちゃんが1500g以下の低体重で生まれた、重症の新生児黄疸があった、生後すぐに髄膜炎にかかった、などの場合に難聴になる確率が高くなるとされています。

また、中耳炎やおたふくかぜなどの後遺症が原因の場合もあります。

伝音性難聴と感音性難聴

難聴には、伝音性難聴と感音性難聴の2つのタイプがあります。

伝音性難聴は、外耳や中耳など音を伝える器官に障害がある難聴です。このタイプの難聴は、原因である耳の病気を治療すれば、ほとんど治ります。

もう一つの感音性難聴は、内耳に伝わった音を大脳へ伝える経路に障害がある難聴です。残念ながら完全に治すことは難しいタイプです。

【治療】早期に発見して訓練することが大切

耳が聞こえない状態が長く続くと、言葉の遅れの原因になります。言葉を習得するためには、早めに発見して言葉の訓練をすることが不可欠です。遅くても2歳までには難聴に気がついて訓練を開始することが必要になります。

早期発見・早期治療

現在では、生後すぐでも音に対する反応を検査する装置が普及してきました。また、各月齢の乳幼児健診では聴力検査が行われていて、早期に難聴を発見する態勢が整ってきています。早い時期に難聴を見つけられれば、補聴器をつけたり専門的な訓練を受けることで言葉を習得することが可能になります。2歳過ぎになれば、人工内耳を装着する手術をすることもできます。

早くから聴覚検査で早期発見を

■ 言葉の発達には「聞く」ことが重要

難聴は早期に発見することが大切と言われるのは、言葉の発達の過程で、聞くことが重要な意味を持っているからです。赤ちゃんはママやパパの声を聞き、それを模倣することで言葉を獲得していきます。耳の聞こえに問題がある場合は、補聴器の使用や聴能訓練を行い、言葉の習得を早めにサポートする必要があります。

■ 見極めるには専門機関へ

しかし、家庭では、耳が聞こえているかいないかを見極めにくいのが難点。特に赤ちゃんの場合は大人と違って、聞こえていたら手をあげるというように、はっきりとした反応を返すことができないからです。気になることがあったときは、大学病院や総合病院などの専門機関で検査を受けてください。

耳の聞こえを調べる検査としてよく行われるのは、いろいろな大きさや高さの音をレシーバーで聞かせて、聞こえたら合図をさせるという検査です。

しかしこれは、幼児以降でないと難しいため、赤ちゃんの場合は、聴性脳幹反応検査(ABR)がよく行われます。この検査は、ヘッドホンから音の刺激を与え、脳波の変化によって音が聞こえているかどうかを判定するというもの。この方法であれば、低月齢の赤ちゃんでも耳の聞こえを調べることができ、難聴の早期発見に有効な検査です。

写真提供:ゲッティイメージズ

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