トモニテ
赤ちゃんをどう迎えるか

母子同室?相部屋?出産後の赤ちゃんの迎え方

昨日までおなかの中にいた赤ちゃんと対面するのは、とても不思議な体験。赤ちゃんといっしょに過ごす入院中、母子同室か別室か、相部屋か個室か、入院中、母乳アドバイスをしてもらうかどうかなどを考えておきます。少しずつ赤ちゃんの世話に慣れ、安心して退院できるようにしたいですね。

母子同室か別室かを選ぶ

 母と子が精神的に落ち着くためには「母子同室」がいいことがわかってきました。母子同室とは、産後すぐから赤ちゃんと同室で過ごすことです。母と子がいっしょにいるのが自然の姿です。

 出産直後、母と子がなるべく早く接触すること(カンガルーケア)が、母と子の絆を強くします。今までおなかの中にいた赤ちゃんが、身近にいて、スヤスヤを寝息を立てたり、力いっぱい泣いたり、顔をくしゃくしゃにする様子をながめていると心がなごみます。赤ちゃんにとっても、聞き慣れたママの声や、抱かれたときに心音が感じられると安心します。

 こういうメリットが注目されて、母子同室が可能な施設がふえています。母子同室といっても、施設によって方法やシステムは少しちがい、産後の処理が終わってすぐ、ベッドのそばに赤ちゃんが連れてこられるところもあれば、疲労がとれた翌日から母子同室が始まるところも。一般にママのベッドのわきに小さなベッドが設置され、そこで赤ちゃんが休むというのが多いようです。

 赤ちゃんが泣いてママが睡眠不足になってしまう場合は、夜中は新生児室に預かってもらったり、産後3日後ぐらいから母子同室をスタートさせるといったこともできます。

相部屋か個室化はそれぞれメリットがある

 個室のメリットは、何といっても気がねがないことです。まるでホテルのような個室で、食事を運んできてもらえたりエステをしてもらえたりといった豪華な個室プランがあるところもあります。

 相部屋の場合、同じ時期に産むママばかりなので、話がはずみ、退院後も家族ぐるみでつき合いが続くような友達になれることもあるでしょう。

母子同室派?別室派?個室派?相部屋派?

  • 母子同室派
    赤ちゃんがかわいくて仕方なかったので、同室での赤ちゃんの世話が全然負担にならなかった。赤ちゃんといっしょだと退屈しなかった
  • 別室派
    同室だと満足に眠れないので、別室でからだを休めた
  • 個室派
    見舞い客が多いので、まわりに気を使う必要がない個室で正解だった。赤ちゃんが泣いても同室の人に気がねしなくてもよかったのが一番のメリット
  • 相部屋派
    産後の痛みなども励まし合えた

各施設の育児アドバイスに従う

 入院中は、授乳、赤ちゃんの沐浴、おむつの替え方など、退院後、困らないように育児アドバイスがあります。しかし、たとえば沐浴でも、ビデオを見せるだけのところや看護師がするのを見たり、実際に赤ちゃんにさわったりしながら自分でやるようにアドバイスされる場合などさまざまです。

 母乳育児の人は、始めから母乳がスムーズに出るようにアドバイスしてくれて、上手な授乳のやり方がマスターできるところを選ぶとよいでしょう。母乳育児をすすめる施設では、母親学級などでも母乳のケアを学ぶはずです。

 といっても産後、最初はうまく母乳の出ない人がたくさんいますし、赤ちゃんもまだ吸うのが下手です。入院中にもしスムーズに母乳が与えられなかった場合、どんな対応をとっているのか、病院の方針を確かめておいたほうがよいかもしれません。

 母乳育児をすすめる病院でも、母子別室の場合、たいていは授乳時間を決めて、ママが授乳室にきて赤ちゃんにおっぱいを与えることになります。お産直後は、ママのおっぱいの張りと赤ちゃんの食欲とのリズムがまだできていないため、授乳時間以外におっぱいを求めて泣く赤ちゃんが多いのですが、そんな時、粉ミルクを足すのか、授乳させるのか、病院によってスタイルがちがいます。母子別室の場合は、そのあたりも出産前に確認しておくとよいでしょう。母子同室の場合は、赤ちゃんが欲しがるたびにいつでも母乳を与えることができます。

授乳するママ

出産施設で受けられるさまざまなケア

栄養アドバイス

 栄養士や助産師から、妊娠中の食生活についてのアドバイスが受けられます。

 施設によって個別アドバイスだったり母親学級の際に行われたりと形式は異なりますが、体重のコントロールが苦手な人や偏食の人は、栄養アドバイスに力を入れている出産施設を選ぶのがよいでしょう。

母乳アドバイス

 無事元気な赤ちゃんが生まれた後、多くの人が悩むのが「母乳」。でも人間が人間のお乳を飲んで育つのが自然の姿です。母乳アドバイスを受ければ、母乳についての正しい知識をつけることができるので、安心です。また、実際に授乳を始めてから発生する悩みやトラブルもあります。そんな時に、母乳育児に関する疑問やトラブルなどを助産師さんに相談できる、母乳外来(助産師外来ともいいます)のある施設を選べば、相談にのってもらうことができます。料金や診療時間、予約方法などは各施設で異なります。

両親学級

 妊娠中の生活のアドバイスや出産の流れ、赤ちゃんの沐浴法などを、ママだけでなく、パパも学ぶことができます。

 両親学級では、おむつ替え時の足のもち上げ方や着替えさせ方など、赤ちゃんの人形を使って細かく指示をされます。また、パパが妊婦体験をするために、重りつきのベストを着用することも。

そのほかのケア

 マタニティヨガやマタニティビクスのクラスを開いているところなど、各出産施設によってさまざまなケアが。また、ふたごや三つ子など、多胎妊娠の人のための教室、祖父母になるための心がまえを教える教室などを行うところもあります。

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写真提供:ゲッティイメージズ

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