
【小児科医監修】鼠径(そけい)ヘルニア
腸が太ももの付け根に飛び出す。
【主な症状】鼠径部のふくらみ
【主な症状】鼠径部のふくらみ
腸が太ももの付け根に飛び出す。
【主な症状】鼠径部のふくらみ
【主な症状】鼠径部のふくらみ
【症状】腸の一部が飛び出し、ふくらみができる
激しく泣いたりいきんだときに、太ももの付け根(鼠径部)が親指大からピンポン玉ほどの大きさにふくらみます。完全に閉じていない腹膜のすき間から、腸が飛び出したものです。女の子では卵巣が飛び出したり、男の子では腸が陰嚢(いんのう)に入り込むことがあります。ふくらみは指で押すと引っ込み、痛みはありません。
ふくらみが暗赤色になったり、痛がって大泣きしたり、押しても元に戻らないときは注意してください。腸や卵巣が根元で締めつけられる嵌頓(かんとん)ヘルニアの疑いがあります。そのままだと壊死(えし)が起こるので、至急受診します。
【治療】ようすを見て、繰り返すようなら手術を
赤ちゃんが元気なら、生後3か月ごろまではようすを見ます。それ以降も頻繁に繰り返す場合は、手術を行います。手術は15〜20分ですみ、翌日には退院できます。なお、嵌頓ヘルニアの疑いがあるときは、大至急病院へ行ってください。
写真提供:ゲッティイメージズ
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