【小児科医監修】臍（さい）ヘルニア

おなかの筋肉は、左右の腹筋が中央で合わさっていますが、おへその部分の筋肉は完全には接合されておらず、小さな穴になっています。臍ヘルニアは、この穴が大きいために、おへその皮膚の下へ腸の一部が飛び出す病気です。いわゆる出べそで、大きさはさまざまです。痛みは特にありません。

ふだんから出たままの場合もありますが、激しく泣いたりいきんだりしておなかに腹圧がかかったときに飛び出ることが多く、大きいものでは直径5㎝以上になることもあります。

おへそのふくらみに気がついたときは、小児科か小児外科を受診します。腹筋が発達すると、自然に治る場合がほとんどです。2歳ごろまでには目立たなくなることが多いでしょう。治った後で皮膚がたるんで気になるときは、3歳ごろに手術できれいにすることもできます。

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