テニスボール

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出産の基礎知識

【助産師監修】陣痛時にテニスボールが役立つって本当?使い方のコツと効果を解説!

陣痛を和らげるアイテムとして「テニスボール」がおすすめされることがあります。産院によっては入院の持ち物リストに入っていたり、病室に用意されていることも。今回はそんなテニスボールの効果と使い方について、助産師さきさんに教えていただきました。
陣痛を和らげるアイテムとして「テニスボール」がおすすめされることがあります。産院によっては入院の持ち物リストに入っていたり、病室に用意されていることも。今回はそんなテニスボールの効果と使い方について、助産師さきさんに教えていただきました。

テニスボールは何のために使うの?#

陣痛のスタートは生理痛程度の痛みから始まることが多いですが、お産が進んでいくにつれて痛みはどんどんと強くなっていきます。そして赤ちゃんが下がってくることで、痛みに加えて「いきみたい感じ」が出てきます。

この「いきみたい感じ」とは、うんちをするときのようにふんばりたくなる感覚です。

陣痛がくるとこの踏ん張りたい感じが沸き上がってきて自然に力が入ってしまうのですが、このときにまだ子宮の出口が広がりきっていないと出口が切れてしまうことがあるため、いきむのを我慢しなければならないことがあります。

このいきみたい感じをやり過ごすことを「いきみ逃し」と言います。

ここで活躍するのがテニスボールなんです!

テニスボールを使って腰やおしりのあたりを押すことで、陣痛の強い痛みをやわらげたり、いきみ逃しをしやすくなります。

テニスボールはどうやって使う?#

テニスボールを使う時は、呼吸がとても大切です。陣痛中はゆっくりとした深呼吸を繰り返すことで、なるべくリラックスができるようにしましょう。

そして呼吸に合わせてテニスボールで腰やおしりをグーっと押していくと、痛みやいきみ感をやわらげることができます。

どこを押せばよいの?

押すと楽になる場所は、人によって様々です。腰がよい人もいれば、肛門あたりがよい人もいます。

また、お産の進みによって場所が変わってくることもあります。最初は腰がよかったけれど、赤ちゃんが下がってくるのに合わせてだんだんと肛門の方へ下がっていったり、押すと楽だと感じていても急に「触らないで!」となる人も。

お産の状況によってどこを押すと一番楽かを探してみたり、パパや付き添いの人に押してもらうときは押す場所や力の強さを定期的に確認してもらうようにするとよいでしょう。

もちろんママも「そこじゃない、もっと下!」「もっと強く押して!」など、心地よい場所や強さを伝えてあげてくださいね。

どんなボールを選べばいいの?#

テニスボールで押すと楽!という人は、優しく押すのではなく、強い力で押すのを好むことが多いです。そのためテニスボールはしっかり強度があり、硬さがあるものを選びましょう。

テニスボール以外には、ゴルフボールが硬くてよいことも。

テニスボールは誰にでも効果があるの?#

実は、テニスボールで押すことは誰にでも効果があるわけではありません。

テニスボールやゴルフボールなどの球状のものよりも、付き添いの人の手の親指で腰に近い背骨の両脇を押してもらう方がよいという人や、グーにした握りこぶしで押してもらうのがよい人、または掌を広げたパーの状態で肛門あたりを強く押してもらうことで楽になる人もいます。

また、押してもらうよりはさすってもらうのが良かったり、触られたくないという人もいます。

そのためテニスボールを用意していても全く使わなかったということもありますが、こればかりは陣痛が始まってみないとわからないものです。

付き添いがない場合の使い方は?#

つきっきりでサポートしてくれる人がいれば、テニスボールがなくても手で押してもらうことができます。

しかしサポートしてくれる人がおらずひとりで陣痛と向き合うならば、テニスボールは心強いサポートになることあります。

おすすめは、椅子やベッドに座った状態で肛門の下にテニスボールを置いて座ること。陣痛の痛みに合わせて深呼吸をしながら、ボールに自分の体重をかけてみてくださいね。

テニスボールの他に陣痛を和らげるおすすめグッズは?#

テニスボールなどを使って体を押すこと以外に痛みを和らげる方法としては、温めるとよい場合もあります。使い捨てカイロを痛いところに貼って上から押すことで、痛みがさらに和らぐ場合があります。

ただしこれも個人差が大きく、効果がある人とない人がいます。

陣痛の痛みは上手にやわらげよう#

陣痛の痛みは十人十色。痛みを感じる強さも場所も、人によって違います。これはいざお産になってみないとわからないものです。

テニスボールのように使うと楽になるかもしれない方法があることを知っておき、いざ出産になった時は自分がどうやったら心地よく感じられるかを色々と工夫しましょう。そして、上手に痛みやいきみを逃していってくださいね。