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【届け出だけでもらえるお金(育児・教育)】日本学生支援機構の奨学金

【届け出だけでもらえるお金(育児・教育)】日本学生支援機構の奨学金

育児・教育にかかわる、国や自治体から受けられる支援制度を知っていますか?今回は『届け出だけでもらえるお金』(井戸美枝 著・プレジデント社)より、返済不要、無利息、低金利の3種類から選べる「日本学生支援機構の奨学金」のポイントをわかりやすく説明します。
育児・教育にかかわる、国や自治体から受けられる支援制度を知っていますか?今回は『届け出だけでもらえるお金』(井戸美枝 著・プレジデント社)より、返済不要、無利息、低金利の3種類から選べる「日本学生支援機構の奨学金」のポイントをわかりやすく説明します。

プレジデント社

もらえるお金

40~180万年/年

内容

経済的な理由で進学が困難な場合に国がお金を給付、または貸与する制度です。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が行っており、対象は大学、短期大学・専修学校、高等専門学校、大学院の学生で、貸与型では卒業後に本人が返済します。貸与型の金利は固定制で0.22%~0.42%(2018年4月貸与分)程度で、銀行の教育ローンなどに比べて低金利です。

対象者

大学、短期大学・専修学校、高等専門学校、大学院に進学する学生

ポイント

  • 返済不要の「給付奨学金」と、卒業後に学生本人が返済する「貸与奨学金」がある
  • 「給付奨学金」は、経済的住民税非課税世帯など、経済的に余裕がない世帯の子どもが対象
  • 「貸与奨学金」は、成績や収入などにより、無利息の「第一種奨学金」と利息付の「第二種奨学金」がある。金利は固定制と変動制があり、在学中は利息が付かない
  • 異なる奨学金を併用することも可能
  • 学費のほか、通学費や生活費にも利用できる

届け出先

入学前は在籍中の高校など、入学後は進学した大学など

井戸美枝先生のコメント

低利とはいえ、返済は負担になります。安易に考えず、利用する場合は多く借り過ぎない、返済額を確認するなど、計画的に。

日本学生支援機構の奨学金の内容

給付奨学金

【条件】

  • 住民税非課税や生活保護受給世帯
  • 18歳時点で児童養護施設に入所していたなど社会的養護が必要な人

【給付月額】

  • 国公立…自宅通学2万円、自宅外通学3万円
  • 私立……自宅通学3万円、自宅外通学4万円
  • 社会的養護が必要な人は別途、一時金として24万円

貸与奨学金

第一種奨学金(無利息)

【条件】

  • 評定平均値3.5以上など成績について、住民税非課税など収入の条件も

【給付月額】

  • 国公立…自宅通学 4万5000円、自宅外通学5万1000円
  • 私立……自宅通学 5万4000円、自宅外通学6万4000円

第二種奨学金(利息付)

【条件】

  • 成績が学年の平均以上など成績について、収入の条件も

【給付月額】

  • 2万円から12万円(1万円きざみで決定)

※記事内で紹介する制度の内容や金額は2019年2月時点のものです(例外は注釈で表記など)。随時、変更がありますので、詳細はお住まいの地域の届け出先にお問い合わせください

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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