トモニテ
安産のための姿勢

陣痛に備える!安産のための姿勢って?

陣痛の時は、じっとしていないで自由にからだを動かすことが大切です。痛みがやわらぐ姿勢は、人によってさまざまですから自分にとってラクだと思う姿勢を探しましょう。また、出産の時の姿勢についても事前にイメージしておくと本番に備えやすくなります。
陣痛の時は、じっとしていないで自由にからだを動かすことが大切です。痛みがやわらぐ姿勢は、人によってさまざまですから自分にとってラクだと思う姿勢を探しましょう。また、出産の時の姿勢についても事前にイメージしておくと本番に備えやすくなります。

陣痛の時ラクになる姿勢

 出産の姿勢は、うつ伏せやよこ向きなどずいぶん変わってきました。陣痛の時、ひとつの姿勢をとり続けるのは苦痛なので、ママは自分に合った姿勢で陣痛を乗り切りましょう。

 ラクなスタイルをいくつかシミュレーションして練習しておくと本番がスムーズです。痛みをやわらげるマッサージも覚えておきましょう。

陣痛の間の基本姿勢

 あお向けに寝るときはひざを少し立てるほうが無理がないでしょう。足がつった時には、呼吸法で息を吐く時に合わせて、もものつけ根を親指で強く押します。

 あお向けからよこ向きになる体位は、陣痛の時にもラクな、理想のスタイルです。陣痛がきたら、呼吸法に合わせて息を吐く時に腰を強く押してみましょう。

陣痛の間の基本姿勢1

陣痛の間の基本姿勢2

陣痛の間のスタイルのバリエーション

 床にひじをついてよつんばいになる姿勢です。ひざを開くと、大きなおなかのふくらみがひざの間に入る感じです。

座るほうがラクなら、両ひざを開いて正座するぺたんこ座りを。股関節を開くことで赤ちゃんが下りてきやすくなる、あぐらもおすすめ。

陣痛の間のスタイルのバリエーション

立つほうがラクなら、立って一歩踏み出す。壁に手をついて寄りかかる、腕に頭をのせて休むなども。

陣痛の間のスタイルのバリエーション2

出産の時の姿勢

 出産時は、ママがラクなことも大事ですが、おなかの赤ちゃんも苦しくないように配慮します。

 変化しやすい赤ちゃんの状態をスタッフに観察してもらい、異常がなければ、ママがリラックスできる自由な姿勢をとるように心がけましょう。

 あお向け、よこ向きのほかに上体を起こしたポーズも下りようとする赤ちゃんの動きに合うのでラクです。これは、座位出産といい、多くの病院でとり入れています。あお向けに寝た状態よりも、いきみが加わる傾向があるのが特徴です。ふつうの分娩台でも45度くらいまで、背もたれを起こせます。

 分娩台の左右についているグリップは、ギュッと握りしめるといきみが加わります。

 また、パパがママを支えて陣痛の間を過ごせるなら、上体を起こしたママの下にパパが入って、両肩を支えてあげるとラクです。

 妊娠期から出産時の姿勢をとり、呼吸法なども合わせて具体的に本番をイメージしておくとよいでしょう。

マタニティライフQ&A

スポーツはどの程度していいのですか?

  • 激しい運動は避けて

    妊娠時期にもよりますが、基本的に激しい運動は控えます。ヨガやスイミング、ウォーキングくらいがおすすめです。

ライブなど人の多いところはダメですか?

  • 感染症に注意

    インフルエンザなどの感染症のリスクがあり、注意が必要です。

出産のイメージトレーニングをしよう

 出産はあなたにとってドラマチックな経験です。安心してお産を迎えるために、心の準備をしておくことは大切です。

 とくに、出産の時に「こわい」とか「痛いのでは?」「不安だわ」とかいったマイナスの感情が強いと、からだも十分にリラックスできません。

 以下で紹介するイメージトレーニングで、お産を明るく、前向きにとらえるようにしましょう。

 まずは、静かな環境で、ゆったりとした気分で座ります。リラックスできる姿勢をとることが大切です。そして目を閉じて、深呼吸します。その状態で、意識的にからだと心をリラックスさせます。

 リラックスするためには精神を集中して、明るいイメージを描くと効果的です。おなかの中にいる赤ちゃんはどんな顔をしているのか、赤ちゃんとの暮らしはどんなものなのか、赤ちゃんが成長してパパといっしょにどこに出かけたいか、など明るい未来を想像してみましょう。ほかにも、自分がいちばん落ち着く場所や思い出をイメージするとよいでしょう。イメージする際に好きな曲を流したり、頭の中で再生したりするのも落ち着きます。

 最後に前向きな気持ちのまま、もとの意識に戻します。さあ、待ち望んだ赤ちゃんに会える日はもうじきです。

 何もこわいことはありません。

出産のイメージトレーニングをしよう

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当