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【看護師監修】断乳後の夜泣きはいつまで続く?夜泣きのメカニズムと対処法

【看護師監修】断乳後の夜泣きはいつまで続く?夜泣きのメカニズムと対処法

「断乳したら夜泣きがおさまると思っていたのに……!」と断乳後も続く夜泣きで悩むママも多いのではないでしょうか。今回は看護師の山口砂智さんに夜泣きの原因、対処法を実体験を交えて教えていただきました。
「断乳したら夜泣きがおさまると思っていたのに……!」と断乳後も続く夜泣きで悩むママも多いのではないでしょうか。今回は看護師の山口砂智さんに夜泣きの原因、対処法を実体験を交えて教えていただきました。

夜泣きはいつ終わる?

断乳後の夜泣きは、子どもの性格や環境により期間が異なります。一日で終わる子もいれば、一週間続く子もいるでしょう。中には3歳くらいまで夜中に起きてしまう子もいます。

子どもの自ら寝つく力を育てて、たとえ夜中に起きてしまっても泣かずに眠れるようにサポートしていきましょう。

なぜ夜泣きをするの?

そもそもなぜ子どもは夜泣きをするのでしょうか。個人差はありますが、考えられる理由のうちのいくつかを以下に挙げます。

1. 寝方がわからない

今まで授乳のタイミングで寝ついていた子は、授乳がなくなると途端にどう寝たらよいのかわからなくなることも少なくありません。授乳が入眠の際の癖になっているためです。

この癖をとっていくことで、赤ちゃんは入眠時に泣きながらも自ら寝つく術を見つけることができます。

2. 空腹感を感じている

今まで授乳でお腹いっぱいにして寝ていたのに、いきなりそれがなくなると、空腹を感じて起きてしまいます。

しかし、そのうちミルクを与えない期間が続くと、だんだん子どもの体は順応していきます。

生後9か月以降に離乳食は3回となっていき、おっぱいやミルクだけでなく、食物からエネルギーを摂取するようになります。朝食をとるようになると、メラトニンという睡眠を促すホルモンの生成量が増えるため、夜に眠れる脳や体のつくりになっていきます。

3. 睡眠環境が整っていない

子どもの脳は大人に比べて未熟であり、眠たいのに上手に眠ることができない場合があります。

そのようなときは睡眠環境を整えてあげることで、上手に眠れるように誘導してあげましょう。

断乳後の夜泣き対処法(例)

私の経験上、効果のあった対処法をご紹介します。

ねんねトレーニング

寝方を教える「ねんねトレーニング」が有効な場合があります。

様々なトレーニング法があるので、お世話する人と子どもに合ったトレーニングを見つけ、一貫性をもって毎日続けることが大切です。

お茶を与える

枕元に白湯やカフェインレスのお茶をマグに入れて用意して、起きたときに飲むと満足して眠る子もいます。

だんだん慣れてくるとマグの水分もいらなくなり、朝まで寝てくれるようになることも。

部屋を真っ暗にする

人間は真っ暗な中で深い良質な睡眠ができるとされています。特に子どもは大人以上に暗さは重要で、できるだけ遮光して真っ暗にすることで、スムーズな入眠と深い良質な睡眠につながりやすくなります。

家庭によって環境の違いは様々かと思いますが、できる限り遮光する工夫ができるとよいでしょう。

また、昼寝の際も真っ暗な寝室に毎回行くことで、子どもは「ここに来れば眠るんだ」と学習しやすくなるので、昼寝も就寝も同じ真っ暗な寝室で就寝することをおすすめします。

寝るときの音を決めて流す

時計が読めない子どもは、寝るときに毎回同じ音を流すことで、「今は寝る時間なんだ」と学習することがあります。

「シャー」と聞こえるホワイトノイズ、ヒーリング音、オルゴール音など、眠るための様々なノイズの種類がありますが、寝かしつけるママやパパが聞いていて心地よいものを選ぶとよいでしょう。

断乳するくらいの月齢の子どもにはささやき声くらいの30〜40㏈から音への反応がみられるといわれており、小さな音量でも十分です。

安全な睡眠環境を用意する

子どもは寝相が悪く、ころころと寝返りをしながら移動します。そのため、子どもが寝返りを打ってもハイハイしても立っても安全で安心な環境を作ることが大切です。

日本は布団での添い寝文化がまだまだ根強いですが、大人用ベッドから落ちてけがをするケースもあり、消費者庁は満2歳になるまではベビーベッドの使用を推奨しています。

転落を防止した環境で、安心してころころ転がれるようにしてあげましょう。

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子どもは断乳により安心材料であったおっぱいやミルクがなくなり、戸惑ってしまうことも多いです。

ママやパパ、その他の家族で協力しながら、乗り越えましょう。

参考

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写真提供:ゲッティイメージズ

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