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【助産師監修】差し乳とは?いつからなる?母乳不足との見分け方、対処法など

【助産師監修】差し乳とは?いつからなる?母乳不足との見分け方、対処法など

母乳に関しては色々な情報が飛び交い、迷うママも少なくないと思います。今回は「差し乳」について、言葉の意味から、「母乳不足との見分け方は?」「痩せる?痩せない?」などの疑問に、助産師のやまがたてるえさんが答えます。
母乳に関しては色々な情報が飛び交い、迷うママも少なくないと思います。今回は「差し乳」について、言葉の意味から、「母乳不足との見分け方は?」「痩せる?痩せない?」などの疑問に、助産師のやまがたてるえさんが答えます。

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「差し乳」とは?

「差し乳」とは、おおむね以下のようなおっぱいの状況を表わすことが多いようです。

  • 赤ちゃんに母乳を与えているときに、母乳が作られる
  • あまり張らない

しかし、医学的には「差し乳」という言葉は存在しません。

母乳は、赤ちゃんに飲まれた瞬間に作られるものではなく、すでにある血液から母乳へと変化した状態で乳房に蓄積されているものです。

それが、赤ちゃんに吸われることによってオキシトシンが分泌され、母乳が蓄積している部分を刺激し「ぴゅー」っと出る仕組みになっています。

「差し乳」という言葉を使用する場合、実際にはそのように母乳が出るときの状態を表現しているのではないかと思います。

張るおっぱい・張らないおっぱいになるのはいつから?

個人差があるものなので、どちらがよい、悪いというものではありません。

おおむね母乳の出るリズムが落ち着き始めるのは100日(およそ3ヶ月)くらいの時間がかかると言われており、張る張らない、ということも個人の感じ方によっても大きく左右されます。

どちらだから母乳が足りて、どちらだから母乳不足ということはなく、母乳不足かどうかについては、ママの状況よりも赤ちゃんの様子のほうを基準にするとよいでしょう。

母乳不足の一番の目安は体重増加ですが(月齢によっても増加率は変わります)、そのほかに尿の回数を見ていくことも大切です。

1日6回未満で、おしっこの色が濃い黄色で匂いが強いときは、母乳不足の可能性があるかもしれません(母乳以外のものを飲んでいる場合は当てはまりません)。

また授乳してから2時間未満でもミルクをほしがったり、毎回30分以上吸い続けるなども目安になります。

「痩せる・痩せない」にこだわらず、授乳に必要な栄養を摂ろう

産後、体重の増減が気になる場合もあるかもしれませんが、母乳で子育てをするときに必要な栄養やカロリーをとることの優先順位を高くしましょう。

中には体重が減りすぎてしまうママもいるくらい、授乳はカロリーを消費します。

ある意味毎日献血をしているようなもので、自分の命の一部を赤ちゃんに手渡しているのですから、痩せる・痩せないで一喜一憂するよりも、必要なエネルギーをしっかりと摂りましょう。

その結果、今まで余剰についていた体重が減ることはあってもよいと思います。実は、妊娠期の体重増加でつけられた脂肪が母乳にも役立っているのです。

日本では多くの女性が痩せ傾向にあるので、体調を第一に考えて子育てをしていきましょう。

多くのママたちがとらわれる授乳の頻度

出産後すぐに、3時間おき8回授乳するように指導されたママも多いのではないでしょうか。中には、「一回の授乳時間は何分まで、と決められていて、赤ちゃんよりも時計とにらめっこした」という話も聞きます。

実は、本来8回授乳というのは目安であって、経験上、実際はもっと多いことがほとんどだと感じます。

ただ、それも母乳育児が軌道に乗ると回数も少なくなっていきます。赤ちゃん自身も成長・発達していくので、時期を問わず同じ回数・やり方であることのほうが疑問に思うところです。

赤ちゃん自身の成長の様子を感じながら、ゆったりと母乳をあげられる工夫をしていきましょう。

例えば、レイバック法と呼ばれる、赤ちゃんをカンガルーケアのように胸元に乗せる方法があります。赤ちゃんが満足いくまでしっかりと授乳すると、ママ自身の身体の負担も少なくなり、時間が長くなってもリラックスして授乳を終えるようになるママもいます。

ぜひ、いろいろな方法を試して、自分たちの授乳スタイルを見つけていってくださいね。

また母乳に関してはたくさんの噂がありますので、すべての情報を鵜呑みにせず、正しい情報を得ながら自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。

参考:牧野すみれ、「ちょっと理系な育児 母乳育児篇」、京阪神Lマガジン、2017年

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