【産婦人科医ママに聞く】Q. 妊娠中から母乳育児の準備をすべき? | MAMADAYS(ママデイズ)
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【産婦人科医ママに聞く】Q. 妊娠中から母乳育児の準備をすべき?

A. 母乳が出やすいかどうかには個人差があるし、 妊娠中にできることは特にありません

 赤ちゃんを産んだらスムーズに母乳が出るように、妊娠中からできることがあれば実践したいと思う人は多いでしょう。でも、結論から言うと、妊娠中に母体は自然と母乳を出すための準備を始めますが、お母さんが意識的に何かの努力をすれば産後に母乳がよく出るというようなことはありません。

 妊娠中にできることとして、よく「乳首をギュッとつまんで母乳が通りやすくしておくといい」「乳首をマッサージしておくと、柔らかくなって赤ちゃんがくわえやすくなる」「妊娠中から乳房をマッサージしておくと母乳がスムーズに出る」などという指導を受けたという声も聞きます。が、残念ながら、これらの方法には母乳育児がスムーズになるという根拠はありません。

 乳頭が乳輪に埋まった形になっている『陥没乳頭』の場合は、乳頭を引き出すようにしてマッサージしておくとよいケースもありますが、産後は自然と乳首が少し出てくることが多いので、そのときにケアを始めれば十分です。

 また、石けんで乳首をゴシゴシ洗うように指導されることもあるようですが、乳輪には『モントゴメリー腺』というものがあって、乳首と乳輪を保護するための皮脂を分泌しています。 この皮脂の匂いは、赤ちゃんが乳房に吸いつくモチベーションになるともいわれていますし、 石けんでゴシゴシ洗うと腺を傷めかねませんので強く洗わないようにしましょう。

 ちなみに、「おっぱいが小さいから、母乳が出ないのでは」と心配する人も多いようですが、 妊娠や授乳をしていないときの乳房のサイズの個人差は、ほとんどが脂肪組織によるものです。 実際、胸が小さい人でも、産後には乳腺がむくむくと発達し、メロンくらいのサイズになることがありますし、母乳もありあまるほど出たりします。産後に母乳がよく出るかどうかは、妊娠前の胸のサイズとは関係ありませんから気にしないでくださいね。

写真提供:ゲッティイメージズ

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