【医師監修】羊水混濁ってどういうこと?赤ちゃんへの影響は? | MAMADAYS(ママデイズ)
新生児 羊水混濁 赤ちゃん

【医師監修】羊水混濁ってどういうこと?赤ちゃんへの影響は?

妊娠中、お腹の赤ちゃんを守るなど様々な役割がある羊水。
羊水の異常には羊水が多すぎる、逆に少なすぎる、といった場合がありますが、
「羊水が濁っていること」もあげられます。
今回は「羊水混濁」の原因や赤ちゃんへの影響についてご説明します。
妊娠中、お腹の赤ちゃんを守るなど様々な役割がある羊水。
羊水の異常には羊水が多すぎる、逆に少なすぎる、といった場合がありますが、
「羊水が濁っていること」もあげられます。
今回は「羊水混濁」の原因や赤ちゃんへの影響についてご説明します。

羊水混濁って?

赤ちゃんがママのお腹の中でうんち(胎便)をして、羊水が濁ることを羊水混濁といいます。

通常、お腹の赤ちゃんは羊水を飲みおしっこ(尿)はしますが、うんちはしません。

赤ちゃんは、生まれて24時間以内で初めてうんちをします。

定期的な妊婦健診でママや赤ちゃんに異常がないかの確認をしていますが、羊水の色や濁っているかどうかの検査はしていません。羊水が混濁しているかどうかは、超音波(エコー)検査ではわからず、ママが破水したときに初めてわかります。

羊水が混濁するとどんな色になる?

通常、羊水の色は妊娠初期では、透明です。後期には赤ちゃんの皮膚から剥がれたもの(表皮や皮脂など)が混じって、乳白色となります。

ママのお腹の中で赤ちゃんがうんちをすると、羊水は淡い緑色になり、3〜4時間後には淡い褐色、約9時間後には淡い黄色になるといわれています。羊水の量や胎便の量でその濃さは変わります。

羊水混濁の原因は?

羊水混濁は妊娠38週以前の分娩では少なく、妊娠42週を越えると23〜30%ほどの割合で起こります。そのため赤ちゃんの胃や腸などが十分に発達した状態で起こっていることが考えられています。

また一時的に、へその緒が絡まるなど赤ちゃんが酸素不足となると、神経への刺激がおき、その反応として胃腸の動きが活発になったり、肛門の筋肉が緩んだりします。そこで羊水中にうんち(胎便)を出してしまうことがあるのです。

羊水混濁、赤ちゃんへの影響は?

破水後に羊水混濁がわかった場合、まず赤ちゃんが元気かどうか分娩監視装置※を使って慎重に観察します。その際、赤ちゃんが元気であればそのまま経過を観察します。

※分娩監視装置

赤ちゃんの心拍とママの子宮収縮の状態を同時に観察し、数値をグラフ化できる装置です。赤ちゃんが元気かどうか、陣痛の強さや陣痛が何分おきかなどがわかります。

2つのセンサーがついたベルトをママのお腹の周りに巻いて使います。

羊水が混濁していたからといって、必ずしも赤ちゃんに影響があるわけではありません。しかし、注意が必要なケースがあります。

出生後の呼吸に注意 「胎便吸引症候群(たいべんきゅういんしょうこうぐん)」とは

胎便を含んだ羊水を赤ちゃんが飲み込んでしまい、気道に入ってしまうケースがあります。気道をふさいでしまうことにより、呼吸に影響が出たり、深く吸い込むと胎便の成分が肺に炎症を引き起こします。また、赤ちゃんの体に酸素が不足することで合併症が起こることもあります。

これを「胎便吸引症候群」といい、羊水混濁があった分娩の約1%に起こっています。

羊水混濁が見られた分娩では、出生後の赤ちゃんの呼吸状態にも十分に注意します。

「胎便吸引症候群」と診断された場合には、小児科や新生児科の医師も加わってすぐに胎便を取り除く処置をしたり、必要時は気管や肺の洗浄をします。また酸素の投与や、NICU(新生児特定集中治療室)で人工呼吸器を使って赤ちゃんの呼吸を助ける治療が行われることがあります。

羊水混濁、ママができることはある?

ママが羊水混濁を直接予防できる方法はありませんが、定期的な健診でママの体や赤ちゃんに異常がないかを確認しておくことは大切です。

また、胎動が少なくなったり、ママが違和感を感じたときにはなんらかのトラブルのサインかもしれません。受診について、医療機関に相談しましょう。

また、羊水混濁は破水したときに初めてわかります。破水したとき、破水かもしれないと思ったときも、すぐに受診できるように準備を整えておきましょう。

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羊水混濁と赤ちゃんへの影響についてお伝えしました。

羊水混濁があるからといって必ずしも赤ちゃんに影響があるわけではありません。

必要以上に心配しすぎず、疑問や不安があるときは医師や助産師に相談するようにしましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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