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【管理栄養士監修】離乳食のロールパンはいつから?

【管理栄養士監修】離乳食のロールパンはいつから?

パンは簡単に作れるレシピも多く、特に手づかみ食べをするようになる後期以降は活躍してくれます。離乳食に利用できるのは、基本的に材料がシンプルな食パンやロールパン。今回は、離乳食のロールパンはいつから与えられるのか、与える際の注意点などをご紹介します。
パンは簡単に作れるレシピも多く、特に手づかみ食べをするようになる後期以降は活躍してくれます。離乳食に利用できるのは、基本的に材料がシンプルな食パンやロールパン。今回は、離乳食のロールパンはいつから与えられるのか、与える際の注意点などをご紹介します。

ロールパンはいつから食べられる?

離乳食後期からOK!初めは内側の白い部分から

ロールパンは、商品にもよりますが食パンの約2倍の脂質を含んでいます。

食パンと比べると消化に負担のかかる食材なので、赤ちゃんに与える場合は、離乳食後期の生後9~11ヶ月頃からがおすすめです。

ロールパンの表面の茶色い部分は固いので、初めは中の白い部分から与えます。

また、またロールパンの中には卵が入っていて、表面はツヤ出しのために卵が塗られていることがあります。卵が食べられるようになってからにしましょう。

ロールパンの中には、中央にマーガリンが入ったものもあります。

脂質のとりすぎになるだけでなく、あまり好ましくないとされているトランス脂肪酸も含まれているので、入っていないものを選ぶようにしましょう。

離乳食に使用するパンは、裏の表示ラベルをチェックして、なるべく添加物が少ないものを選ぶことがポイントです。

食べきれないパンは冷凍保存がおすすめです。

パンの主な成分であるでんぷんの劣化が最も進むのは、0~4℃とされており、冷蔵保存には向いていません。ラップで包み密閉容器などに入れて冷凍保存をしましょう。

パンをそのまま与えると口いっぱいに入れてしまうこともあるので、離乳食後期なら1cm角ほどに切ったものを与え、飲み込むまで様子をみましょう。スープなど水分も一緒にとりながら食べると、食べやすいこともあります。

食物アレルギーについて

ロールパンは、原料に使用されている小麦や卵、牛乳が特に食物アレルギーが出やすい食品です。

そのため、初めて食べる際は少量から始めましょう。

また、万が一アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診出来る時間に与えるようにしましょう。

どのくらいの量を食べさせたらよい?

初めて食べさせる場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えます。

ロールパンの固さや大きさの目安

子どもの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。

ロールパンの時期別の大きさ・固さの目安

ロールパンの時期別の大きさ・固さの目安/表

© every, Inc.

下ごしらえのコツは?

  • 初めは表面の茶色い部分を取り除きましょう。
  • パンを小さくするときは、包丁が便利です。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

パンを手でちぎるとつぶれてしまうこともあるので、包丁を使うとスムーズです。

軽くトーストしてから使用すると、やわらかく調理する場合は水分を吸いやすく、早くやわらかくなります。手づかみ食べなどにも使えますよ。

アレルギーについての注意点

レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。

また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ

「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

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