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【管理栄養士監修】離乳食の米粉|いつから始める?

【管理栄養士監修】離乳食の米粉|いつから始める?

米粉はもち米やうるち米などの精白米を粉状にしたものです。
もち米から作った白玉粉、うるち米(ごはんで食べている)から作った上新粉など、使う米の種類や粒の大きさの違ういろいろな米粉があります。
今回は赤ちゃんに米粉を与えられる時期や調理方法などをご紹介します。
米粉はもち米やうるち米などの精白米を粉状にしたものです。
もち米から作った白玉粉、うるち米(ごはんで食べている)から作った上新粉など、使う米の種類や粒の大きさの違ういろいろな米粉があります。
今回は赤ちゃんに米粉を与えられる時期や調理方法などをご紹介します。

米粉はいつから食べられる?

米粉は離乳初期からOK!うるち米から作られたものを選ぼう

米粉は、もち米や、うるち米からできています。

うるち米から作られた米粉であれば、離乳初期の生後5~6ヶ月頃から与えることができます。初期からペースト状のおかゆを作るのに使用します。

うるち米とは、普段私たちが炊いて食べる米のことです。

うるち米から作られた米粉は主に、上新粉、かるかん粉があります。

一方、もち米から作られた米粉には白玉粉、求肥粉(ぎゅうひこ)などがあります。

もち米を使った米粉は、離乳食には向きません。

それは、もち米は粘り気が強く、噛んでいるうちに弾力が出て、喉に詰まらせてしまう可能性があるためです。

離乳食に使用する場合は、うるち米から作られた米粉を選びましょう。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

米粉は、小麦の代わりに使用することができます。

小麦にはグルテンが多く含まれており、グルテンは食物アレルギーを引き起こす可能性のある物質です。

小麦アレルギーの場合は米粉で代用できるので、料理の幅が広がりますよ。

どのくらいの量を与えたらよい?

子ども用スプーンひとさじから始め、徐々に量を増やしていきましょう。

初めて与える場合は、ほかの食材と混ぜずに与えます。

米粉はそのまま与えず、10倍粥などにして与えましょう。

離乳食の進め方についてはこちらの記事も参考にしてください。

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赤ちゃんが生後5〜6ヶ月前後になったら、離乳食への移行を考え始める時期かもしれません。でも、一体どのくらいの量から始めたら良いの?食材は何から?とお悩みのママ・パパもいるかと思います。生後5〜6ヶ月目の子どもを対象に、進め方の例やレシピなどをご紹介します。

米粉の1回あたりの目安量

子どもの成長に合わせて、食材の1回あたりの目安量を変えます。

米粉の時期別の目安量

米粉の時期別の目安量/表

© every, Inc.

調理方法

米粉を使ったおかゆの作り方をご紹介します。

粉:水=1:10の目安で作っていきます。簡単に粒のないおかゆができますよ。

※市販の離乳食用の米粉、パウダー状の米粉、上新粉によって水分の量が異なります。様子を見ながら、水分は調整しましょう。

  1. 米粉にお水を入れて、加熱します
  2. 鍋を回しながら温めると少しずつ粘りが出てくるので、あとは水分で調整しましょう

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

米粉を使っておかゆを作る場合、通常の米を使うよりも早く調理ができます。

ただし火の通りがわかりづらいので、しっかりとろみがつくまで火を通すようにしましょう。

製品によっては、鍋を使わなくても、熱湯を入れて混ぜるだけでも作ることができます。

混ぜて作った際に、だまができてしまった場合は、裏ごしをすれば大丈夫です。

簡単に少量の初期のおかゆを作ることができます。

主食のおかゆとして使用する以外にも、料理のとろみ付けに使うこともできます。

また、米粉は小麦の代わりに使用することもできるので、蒸しパンやパンも作ることもできますよ。

食物アレルギーについて

米粉は、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。

そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。

また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

アレルギーについての注意点

レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。

また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ

「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当