【医師監修】恥骨が痛い!妊娠中・産後に起こりやすい恥骨痛とは? | MAMADAYS(ママデイズ)
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【医師監修】恥骨が痛い!妊娠中・産後に起こりやすい恥骨痛とは?

【医師監修】恥骨が痛い!妊娠中・産後に起こりやすい恥骨痛とは?

妊娠中や産後に、股あたりに痛みを感じる方は少なくありません。この痛みは「恥骨痛」と呼ばれるもので産後しばらく経つと治っていくことが多いです。
しかし日常生活に支障をきたすこともあるため、早く何とかしたいところ。今回は恥骨痛の原因や対処法を詳しく説明します。
妊娠中や産後に、股あたりに痛みを感じる方は少なくありません。この痛みは「恥骨痛」と呼ばれるもので産後しばらく経つと治っていくことが多いです。
しかし日常生活に支障をきたすこともあるため、早く何とかしたいところ。今回は恥骨痛の原因や対処法を詳しく説明します。

恥骨とは?

恥骨はどこにある?

恥骨は骨盤を構成する骨の1つで、骨盤の前側にある骨です。

骨盤は寛骨(かんこつ)、仙骨、尾骨の3つの骨で構成され、寛骨はさらに恥骨、腸骨、坐骨の3つの骨が組み合ってできています。

おへそから陰部に向かって手で押さえていくと、途中に硬い骨の感触が触れますが、それが恥骨になります。

恥骨の役割は?

恥骨は骨盤の一部として、体重を支え、内臓を守る重要な役割があります。恥骨は左右に分かれていて、その間を繋ぐ部分を「恥骨結合」といい、妊娠・出産においても大切な役割をもっています。

恥骨結合は、妊娠中に分泌されるホルモンによってゆるみやすくなります。妊娠していない女性では、恥骨結合の距離は2~6mm程度ですが、妊娠後期には7~10mmになるといわれています。

恥骨結合がゆるむことで、赤ちゃんが通る道(産道)が開きやすくなり、出産がスムーズに進むようになります。たった数ミリの違いですが、出産時には重要な意味があります。

恥骨痛の原因は?

恥骨痛は、妊娠中から産後までずっと悩まされる場合もあれば、一定期間だけ痛みが出る場合もあります。

時期別にみてみましょう。

妊娠初期

恥骨結合は、妊娠8~10週頃から広がり始めます。その際にチクチクした痛みを伴うことがあります。

妊娠後期

お腹がだいぶ大きくなる時期で、体への負担が増します。

さらに、リラキシンなどのホルモンの作用によって骨盤をつなぐじん帯のゆるみが増すため、腰痛や恥骨痛などが出やすくなります。

歩くことも辛い!という場合には無理せずに、できるだけ体を休めることが大切です。

臨月

臨月になると、ホルモンの作用に加えて、赤ちゃんの頭の位置が下がり恥骨が圧迫されるため、恥骨痛が表れやすくなります。

恥骨痛のほか、頻尿、胃のすっきり感、おりものの増加、不規則なお腹の張り(前駆陣痛)などの症状が見られたら、出産が近づいているサインです。

出産〜産後

出産時には、赤ちゃんが狭い産道を押し広げて出てくるため、骨盤に強い圧力がかかります。

その圧力により、恥骨結合も引っ張られるため、産後には骨盤が不安定になり、恥骨痛や腰痛の症状が出ることがあります。

恥骨痛の対処法

恥骨痛がひどい場合、歩くのはもちろん、寝返りをうつことも難しくなります。

そんな辛い恥骨痛を和らげるにはどうすればいいのでしょうか?

骨盤ベルトの着用

骨盤ベルトは、腰のやや下あたりに、恥骨に対して圧迫を加えるように巻くことで骨盤を支えて安定させる効果があります。

産後はもちろん、妊娠中も装着できます。

筋力の強化

骨盤をサポートする筋肉(腹横筋や骨盤底筋群)を強化することで骨盤が安定するため、恥骨痛や腰痛などの症状が出にくくなることもあります。実際にストレッチやトレーニングを行う際は、必ず医師の指導に従いましょう。

会陰部の痛みがなくなったら、ベッドの上でできる骨盤底筋トレーニングを行ってみるのもおすすめです。以下の動画を参考にしてみてくださいね。

産後、尿もれや腰痛、骨盤の歪みに悩むママは少なくないのではないでしょうか。その原因は、骨盤を支える骨盤底筋の緩みかもしれません。今回は、自宅で簡単にできる骨盤底筋のストレッチを紹介します。無理のない範囲で試してみてくださいね。

産後の恥骨痛がひどい場合は病院へ

産後、恥骨痛が改善しない場合には、「恥骨結合離開(ちこつけつごうりかい)」の可能性がありますので、診断を受けましょう。

恥骨結合離開とは?

恥骨結合離開は、左右の恥骨同士を繋ぐじん帯に限界以上の負荷がかかることで、じん帯が断裂した状態です。恥骨結合の間の距離が10mm以上の場合に診断されます。

赤ちゃんの頭が大きい、ママの骨盤が小さい、分娩時間が短い、吸引分娩だったなどの場合に起きやすいといわれています。

何科を受診すべき?

恥骨結合離開が疑われる場合には、整形外科を受診しましょう。

恥骨痛だと思っていたのが、恥骨の疲労骨折だったというケースもありますので、痛みがつらい場合は我慢せず、早めに受診することが大切です。

_______

恥骨痛は、妊娠中や産後の生活の質を下げる辛い症状です。

妊娠・出産・産後にはつきものの症状、と我慢するのではなく、適切な対処を行いましょう。また、産後の恥骨痛がひどい場合には、早めに整形外科を受診することが大切です。

参考

・医療情報科学研究所(編)、「病気がみえる vol.10 産科 第4版」、株式会社メディックメディア、2018年 

・「Health Management for Female Athletes Special Version-妊娠期・産後/更年期・高齢期のコンディショニング-」(スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援プロジェクト「女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究」)、東京大学医学部附属病院 女性診療科・産科、2019年

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