【医師監修】赤ちゃんの頭が大きい…?原因、受診すべきケースは? | MAMADAYS(ママデイズ)
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赤ちゃんの頭が大きい…?原因、受診すべきケースは?

【医師監修】赤ちゃんの頭が大きい…?原因、受診すべきケースは?

「赤ちゃんの頭がほかの子よりも大きい気がする……。」一度そう思うと、ついつい同じ月齢の子と比べてしまい、不安が膨らんでしまうこともありますよね。赤ちゃんの頭の大きさは、どれくらいが正常範囲なのか、受診する必要がある場合などを説明します。
「赤ちゃんの頭がほかの子よりも大きい気がする……。」一度そう思うと、ついつい同じ月齢の子と比べてしまい、不安が膨らんでしまうこともありますよね。赤ちゃんの頭の大きさは、どれくらいが正常範囲なのか、受診する必要がある場合などを説明します。

赤ちゃんの頭囲の平均は?

赤ちゃんの頭の大きさは個人差が大きく、月齢による違いも大きいです。

2008年の厚生労働省の調査によると、出生時の頭囲の平均は男の子が33.5cm、女の子が33.1cmで、1歳を迎える頃には男の子、女の子ともに45cm前後になっています。つまり、たった1年で12.5cmも大きくなるということがわかります。

出典:「平成22年 乳幼児身体発育調査報告書」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf )(2020年5月13日に利用)

月齢別の平均頭囲を見てみましょう。

<男子>

1ヶ月:37.9cm

2ヶ月:39.9cm

3ヶ月:41.3cm

4ヶ月:42.3cm

5ヶ月:43.0cm

6ヶ月:43.6cm

7ヶ月:44.1cm

8ヶ月:44.6cm

9ヶ月:45.1cm

10ヶ月:45.5cm

11ヶ月:45.9cm

1歳0ヶ月:46.2cm

<女子>

1ヶ月:37.0cm

2ヶ月:38.9cm

3ヶ月:40.2cm

4ヶ月:41.2cm

5ヶ月:41.9cm

6ヶ月:42.4cm

7ヶ月:43.0cm

8ヶ月:43.5cm

9ヶ月:43.9cm

10ヶ月:44.3cm

11ヶ月:44.7cm

1歳0ヶ月:45.1cm

出典:「平成22年 乳幼児身体発育調査報告書」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf )(2020年5月13日に利用)

これらはあくまでも平均です。ほかの子と比べるのではなく、その赤ちゃんの頭囲の変化を見ていくことが大切です。

赤ちゃんの頭が大きい場合に考えられる原因は?

頭が大きい場合、遺伝によることが多いですが、まれに脳の病気や遺伝子異常による場合があります。

水頭症

「水頭症」は病名ではなく、脳や神経の病気、遺伝子の異常などによって、脳を浸している髄液という液体の量が増えた状態を指します。

水頭症は、生まれる前から(先天性)の原因によるものと、髄膜炎や脳内の出血、腫瘍などの生まれてからの原因によるものがあります。

赤ちゃんの頭の骨は隙間が開いた状態なので、髄液が増えることでその隙間が広がっていき、頭囲が大きくなります。

ソトス症候群

遺伝子の異常によって、頭が大きい、身長の伸びが大きい、首の据わりやお座りが遅いなどの発達の遅れが見られる病気です。

頭の大きさ以外に、おでこがとび出ている、面長などの特徴も見られます。

脳腫瘍

頭蓋骨の中の脳にできる腫瘍です。

脳は骨に囲まれているため、腫瘍が大きくなると逃げ場がなく、頭痛や吐き気などの症状が見られます。しかし、赤ちゃんの場合は頭の骨に隙間があるため、頭囲が大きくなり、ほかの症状が表れないことがあります。

すぐに受診すべきケースは?

・頭囲の成長曲線の範囲をどんどんはずれる

・2、3ヶ月で急激に頭が大きくなる

・発熱や風邪の症状がないのに元気がない、よく寝る

・噴水のような嘔吐を繰り返す

・ひきつけを起こす

などの症状が見られる場合は早急に病院を受診しましょう。

頭囲の成長曲線のグラフは、母子手帳にも載っているので、頭囲を測ったら記録しておきましょう。

病気以外の場合、将来的にも大きいまま?

2008年の厚生労働省の調査では、赤ちゃんは生まれたとき、胸囲よりも頭囲のほうが平均で1.5cmくらい大きいです。成長に伴い、生後2、3ヶ月頃には頭囲は胸囲よりも小さめかほぼ同じぐらいになり、2歳以降には胸囲のほうが大きくなる傾向にあります。

出典:「平成22年 乳幼児身体発育調査報告書」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/73-22-01.pdf )(2020年5月13日に利用)

赤ちゃんのときに胸囲より頭囲が大きいのは正常なので、成長を見守ってあげましょう。

親のどちらかが子どもの頃から頭が大きい場合は、赤ちゃんの頭囲も大きくなりやすく、将来的にも大きくなりやすいといえます。

小児科医 長谷川先生のひとこと

赤ちゃんの頭の大きさが気になるときは、以下の2つのことを実践し、確認してみるとよいと思います。

1つ目は頭囲の成長曲線をつけることです。上述のように、母子手帳に頭囲の成長曲線を記録するページがあります。頭囲の成長曲線の範囲をどんどんはずれることがなければ一安心です。

2つ目に、両親の頭囲を確認しましょう。両親の頭囲が大きいとき(おおよその目安としては、お父さんの頭囲>60.6cm、あるいはお母さんの頭囲>58.8cm)、遺伝して赤ちゃんの頭囲も大きい可能性が高いです。

出典: Ann Hum Biol; 29(4):373-88. The Cross-Sectional Head Circumference Growth Curves for Japanese From Birth to 18 Years of Age: The 1990 and 1992-1994 National Survey Data

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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