【助産師監修】里帰り出産をしないメリットとデメリット 準備しておきたいことは? | MAMADAYS(ママデイズ)
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【助産師監修】里帰り出産をしないメリットとデメリット 準備しておきたいことは?

【助産師監修】里帰り出産をしないメリットとデメリット 準備しておきたいことは?

「里帰り出産をしない」と決めた場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。出産前に準備しておきたいことも含めて、助産師のやまがたてるえさんに教えてもらいました。
「里帰り出産をしない」と決めた場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。出産前に準備しておきたいことも含めて、助産師のやまがたてるえさんに教えてもらいました。

変わりゆく産前産後 里帰りをしないという選択

新型コロナウイルスの影響で、里帰り出産を選択したくてもできない場合もありましたが、一方であえて里帰りを選択しない夫婦も少し増えているようにも感じます。

この背景として、まず実家の両親の高齢化が挙げられます。今まで出産の相談を受けた経験の中で、「里帰りしたものの、両親が高齢であまり頼ることができなかった」という意見を聞くことは意外と少なくありません。ほかには、「まだ両親が現役で仕事をしていたので、赤ちゃんのお世話をしてもらえる時間が少なかった」という感想を聞くこともあります。

時代も変わり、今は産前産後の家事支援サポートや料理の宅配、プロによるホームキーピングの外注など、さまざまな選択肢があります。実家に帰って親孝行をしたい、と考える人もいるかもしれませんが、社会的な背景として共働きの夫婦が増えていったり、男性の育休取得を推奨されている中で、里帰りを選択しないケースが増えているのではないでしょうか。以前フランスの出産事情を聞いたら、里帰り出産のような風習はなく、むしろ「なぜパートナーと離れて出産するの?」という疑問が出たそうです。出産の風習は土地によっても変わりますが、時代の流れによっても変容していくものなのだと思います。

里帰りをしないメリットは?

移動のリスク減

移動によるさまざまなリスク(感染症など)を避けられます。

同じ病院でのケアが可能

里帰りでは数回の健診を受けて、そのあと分娩となるケースもあります。

一方で里帰り出産を選択しない場合は、経過に問題がなければ妊婦健診の施設を出産場所として選べるなど、妊娠から出産まで継続してケアを受けられるという点をメリットとして挙げられるでしょう。

出産は心身ともにリラックスすることがとても重要です。

妊娠初期から継続して同じ施設で担当が変わらないことでのメリットもあります。

生活圏が変わらない

生活圏が変わらず普段の買い物などがスムーズだったり、上の子が入園就学している場合は、生活リズムを大幅に変えずに済むメリットもあります。

パートナーとのコミュニケーションが途絶えない

自宅でパートナーと一緒に暮らしている場合は、妊娠・出産・産後を一続きで一緒に過ごすことができて、親になる経験を分かち合う時間となるでしょう。

産後、特に3ヶ月までは授乳のリズムも落ち着かず睡眠不足になりやすく、パパはその大変な時期にいかにママを支えていくかを考えて実践することで、父親としての経験を深めていくこともできます。

サポートの利用で人とのつながりができる

里帰りすると家族の中で産後のサポートが完結しますが、自宅で産前産後を過ごすときは夫婦だけで頑張るのではなく、外部のサポートをお願いして主体的に地域や支援先と繋がることで、孤立の予防になります。

震災などがあった場合、子どもの存在や顔を知っている人が一人でも多くいることもメリットに繋がるでしょう。

里帰りをしないデメリットとして考えられること

一方でデメリットはどんなことが考えられるでしょうか。

自宅にいると産後もついつい動いてしまう

産後はしっかりと体を休めていくことが大切ですが、自宅にいると「いつものペースで動きたい」と思ってしまい、家事を優先してしまう人も多いです。

上の子がいる場合はサポートが必要

上の子がいる場合は、上の子がママ・パパと向き合いたいときに大人の手が足りなくなることがあります。

生まれたばかりの赤ちゃんのお世話だけではなく、上の子との時間を上手に作っていくことが親子ともに必要になります。

里帰りの場合は両親にも手伝ってもらえるので、上の子も安定しやすいと思われます。ただし、上の子がパパとの暮らしに慣れている場合は、デメリットにはならないケースもあります。

外出が制限されやすくなる

自宅にいると赤ちゃんをサポートする手がママとパパの2人になります。場合によってはワンオペ育児になる場合もあるかもしれません。その場合、買い物などちょっとした外出にも子どもを必ず連れて行かなければならなくなり、外出がしづらくなります。

実家にいれば両親に赤ちゃんを見てもらっている間に一人でも外出しやすいかもしれません。

ただし、上記のデメリットに関しては、民間と行政の産前産後サポートの支援サービスをフル活用すると解消されやすくなります。

里帰りをしない場合に準備しておきたいこと

部屋の整備

産前に、できるだけ産後の家事が楽になるような暮らしの準備をしましょう。部屋の中を必要なものだけにしておくと、管理する手間が減り、負担の軽減になります。

家事代行などの外部委託サービスを探す

家事を外部委託サービスを探しておきましょう。

できれば家事だけでなく、宅配サービスなども活用することをおすすめします。産前に一度でも試しておくと安心です。

赤ちゃんのお世話と自分の体の回復に集中できるように、家事をできるかぎりしなくて済むように準備しましょう。

地域のファミリーサポートや産前産後に特化した家事支援サポートもあります。事前に情報を収集しておきましょう。

パートナーとの家事分担

パートナーと家事を分担していない場合は、産後に頼むのではなく、今からできる家事を積極的に分担していきましょう。

自分たちで回らない場合には、外部委託サービスの利用について話し合うきっかけにもなります。

新しい3種の神器

ロボット掃除機、食洗機、乾燥機(乾燥機付き洗濯機)を利用すると、長期的にみて家事の負担を軽減できるケースが多いでしょう。

産後ケアなど、行政サービス活用の検討

産後ケアを利用すると産後に体を休めてから自宅の生活に戻ります。赤ちゃんとの生活のスタート時に体が少しでも楽な状態で始められる可能性が高まります。

サービス内容は地域ごとに異なるので、事前に調べておくと安心です。

上の子がいる場合に準備しておきたいこと

上の子がいる場合は上記に加えて、以下のことを確認しておきましょう。

・上の子を預かってくれる保育園や保育サービスを確認

・気分転換に遊びに行ける児童館や子育て広場に、パパや家族とだけ行く練習(ママの入院中は一緒に行けないため)

・パパや家族がどうしても上の子をみれない場合に備えて、子どものが体調不良時にサポートが受けられるような「病児保育」などの情報の収集

・上の子のかかりつけの病院、診察券などの確認

・上の子が赤ちゃん返りした場合の対応を夫婦で話し合う(赤ちゃん返りは必ず落ち着きます)

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パートナーや家族としっかりと話し合って、産前産後の出産施設や里帰りについて検討してみてくださいね。

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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