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【管理栄養士監修】離乳後期はいつから?与えてもよい食材も紹介

【管理栄養士監修】離乳後期はいつから?与えてもよい食材も紹介

離乳後期に入ると3回食が始まります。赤ちゃんの消化吸収能力も発達しているので、食べられるものが増えていきます。
大人と同じ食事時間に近づいていくので、家族で食卓を囲み、食の楽しみを味わいたいですね。今回は、離乳後期の進め方や食べられる食材についてご紹介します。
離乳後期に入ると3回食が始まります。赤ちゃんの消化吸収能力も発達しているので、食べられるものが増えていきます。
大人と同じ食事時間に近づいていくので、家族で食卓を囲み、食の楽しみを味わいたいですね。今回は、離乳後期の進め方や食べられる食材についてご紹介します。

「離乳後期」はいつからいつまで?

離乳後期は、食べる量も回数も増えてくる時期です。
2回食が定着して睡眠や散歩の生活リズムが整ってきたら、いよいよ離乳食は1日3回にしていきます。

では、具体的に離乳後期はいつからいつまでなのかをご説明します。

離乳後期=生後9〜11ヶ月頃のことをいいます

食べ物を舌でつぶすことに慣れて、舌を前後・上下左右に動かせるようになる生後9〜11ヶ月頃が、離乳後期への移行時期です。

  • この時期になったら、中期よりも少し食材を大きくし、歯ぐきでつぶせるくらいの固さ(指でつぶれるバナナ程度)の離乳食を用意します。
    食材を口でモグモグ動かして歯茎を使って食べるようになります。
  • 食べ物を手でつかんで口元に運ぼうとするなどの様子が見られたら、手づかみ食べがしやすい食材や料理を用意しましょう。

離乳食の1日3回食のリズムができて、離乳食を食べる量も増えてきたら、生後12~18ヶ月頃に離乳完了期に進みます。

母乳やミルクが減って3回食がスタート!

母乳やミルクの量が減り、栄養の半分以上を離乳食からとるようになります。
食事のリズムを大切にしながら、朝・昼・夕の1日3回食にしていきましょう。

<離乳食の時間スケジュールの例>

  • 1回目は午前10時頃。初めて与える食材はこの時間に、小さじ1杯からスタートします。
  • 2回目は午後14時頃。食べ慣れた食材を与えます。
  • 3回目は午後18時頃までを目安に、あまり夜遅くならないようにしましょう。

お母さんが離乳食をあげられる時間で、1日3食の離乳食のスケジュールを決めましょう。
離乳食と離乳食の間は、4時間程度あけて決まった時間に与えるようにすれば、毎日の生活リズムが整います。

この時期は離乳食のあとに母乳や育児用ミルクを食欲に応じて与えます。
離乳食がしっかり食べられるようになると、離乳食後の母乳や育児用ミルクを飲む量が減ってきます。
離乳食後以外の時間に、母乳なら欲しがる時に、また育児用ミルクなら2回程度与えるのが目安です。

手づかみ食べはいつから?

生後9〜11ヶ月頃になると自分で食べようとする意欲が湧き、手づかみ食べが始まります。
目で食べ物の位置や大きさを確かめて、手を伸ばして固さを確認し、口まで運ぶという一連の動作を積み重ねることが、スプーンを使うことに繋がっていきます。

手づかみ食べを始めたら、スティック野菜など持ちやすいものを用意しましょう。
スティック状のものはかじりとりの練習にもなります。後期サイズものなどでもよいでしょう。手が出てにぎる、つまむなど覚えていきます。

赤ちゃんはまだ手の力加減が上手にできないので、芋類やかぼちゃはゆですぎないようにしましょう。
おすすめの食材は、ゆでた人参・大根、さつまいも、トースト、赤ちゃんが握ってもつぶれにくく、歯ぐきでかみ切れるものです。
芋や小麦粉、ごはんなどを使って、手づかみのやわらかいお焼きなども利用するとよいかもしれません。

コップを使って飲みたがる時期です。口をつけて飲めるように、大人が持って助けながら少しずつ練習していきましょう。

離乳後期になると、どんな食材が食べられる?

1回の食事で主食・主菜・副菜のバランスがとれるように、食材の種類や品数を増やしていきます。
不足しがちな鉄分は、赤身魚や肉、レバーなどで補いましょう。

母乳やミルクもまだ必要なので、離乳食とは別に飲ませましょう。
母乳は授乳リズムに沿って、ミルクは2回程度です。離乳食後は、母乳もミルクも与えて大丈夫です。

炭水化物(穀類・麺類・粉類)

米、食パン(耳なし)、バターロール、コーンフレーク(無糖)

うどん、そうめん、マカロニ・スパゲッティ、オートミール、

ホットケーキミックス、小麦粉、米粉、片栗粉、春雨、麩

じゃがいも、さつまいも、里芋、

ビタミン、ミネラル(野菜・果物)

〔主な野菜・果物〕

ほうれん草・小松菜・チンゲン菜、きゅうり、大根、人参、かぶ、なす、ブロッコリー・カリフラワー、トマト・ミニトマト、玉ねぎ、かぼちゃ、とうもろこし、白菜、キャベツ、オクラ、レタス、いんげん、ピーマン・パプリカ、もやし、アスパラガス、アボカド、きのこ類(固いエリンギは×)

りんご、いちご、もも、みかん・柑橘類、バナナ、すいか、メロン、ぶどう、キウイ、柿、梨、さくらんぼなど

たんぱく質(魚、肉、卵・乳製品、豆類)

しらす、かれい、たい、ひらめ、たら、鮭、ツナフレーク、まぐろ、かつお、めかじき、あじ、いわし、さんま、さば

鶏ささみ・ひき肉・ムネ肉・モモ肉、レバー、豚・牛赤身肉、豚・牛ひき肉

卵、牛乳、ヨーグルト、チーズ

豆腐、納豆、こうや豆腐、大豆水煮・枝豆、きな粉、など

そのほか(海藻類・乾物、調味料)

ひじき、焼きのり、青のり、わかめ、ごま、

砂糖、みそ、しょうゆ、塩、酢、トマトピューレ、バター、オリーブ油、サラダ油、ごま油、

マヨネーズ(全卵摂取後)

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頬・舌・歯ぐきが連動して複雑に口を動かせるようになり、食べ物を上下の歯ぐきでつぶすようになるのが、離乳後期です。
与える食材が増えることによって、好き嫌いが出てきたり、離乳食を食べることに飽きたりと悩みも増えてきますが、赤ちゃんの食べる意欲を育む大切な時期です。
焦らずゆっくり見守りながら、家族で楽しく食事をする機会を増やしていきたいですね。

写真提供:ゲッティイメージズ

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