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【医師監修】子どものカフェイン摂取はいつから大丈夫?気になる影響と量の目安

【医師監修】子どものカフェイン摂取はいつから大丈夫?気になる影響と量の目安

コーヒーや緑茶を飲んでいると、子どもが欲しがって困ったという経験はありませんか?カフェインが含まれる飲み物は、子どもへの影響が気になりますよね。子どものカフェイン摂取はいつからOKで、どのくらい飲ませてよいのかチェックしてみましょう。
コーヒーや緑茶を飲んでいると、子どもが欲しがって困ったという経験はありませんか?カフェインが含まれる飲み物は、子どもへの影響が気になりますよね。子どものカフェイン摂取はいつからOKで、どのくらい飲ませてよいのかチェックしてみましょう。

カフェインってどんな成分?

カフェインとは、コーヒー豆や茶葉、カカオ豆などに含まれている天然の食品成分です。コーヒー豆や茶葉から抽出、精製されたカフェインは苦味料(くみりょう)として、コーラ、ガムなどに使用されています。

そのほか、エナジードリンクや眠気覚まし用ドリンクにも使用されており、コーヒーやお茶よりもカフェインが多く含まれている飲料もあります。

子どもがカフェインを摂取したときの影響

大人がカフェインを適度に摂取した場合、頭がスッキリして、眠気を覚ましたり集中力がアップする効果が期待できます。

しかし、多量に摂取した場合は、体へ有害な影響を与えることがあります。一般的な急性症状として挙げられるのは、中枢神経系の刺激によるめまい、不安、震え、心拍数の増加、不眠などです。また、消化管系の刺激により吐き気や下痢といった症状が出る場合もあります。

子どもは大人よりもカフェインの影響を強く受けてしまうため、これらの症状に加え、脳の発育を妨げる可能性があるといわれています。

最悪の場合、命に関わる危険性もあるので注意が必要です。

子どもはいつからカフェインを含む飲料を飲める?

カフェインを摂取することによって体にどう影響するかは個人差が大きいため、正確に評価することが難しく、日本において1日当たりの摂取許容量は設定されていません。したがって、子どもがいつからカフェインを摂取してよいかについても明確な決まりはありませんが、3歳までは摂取を控えたほうがよいという研究者の声もあります。

また、カフェインの代謝能力は思春期頃の年齢から大人と同じぐらいになるといわれています。コーヒーやエナジードリンクなど、カフェインが多く含まれている飲み物を幼児が飲むことは、避けたほうがよいでしょう。

子どもがカフェイン飲料を飲む場合の量の目安

子どもはカフェインを含む飲み物をどの程度なら飲めるのでしょうか。

一部の国や国際機関では、子どもに対するカフェイン摂取量の目安が設定されています。ここでは、カナダ保健省が推奨する摂取量を基に考えてみましょう。

カナダ保健省 健康に悪影響がないとされているカフェイン摂取量の目安

4~6歳児:45mg/日

7~9歳児:62.5mg/日

10~12歳児:85mg/日

13歳以上の青少年:2.5mg/kg体重/日

推奨摂取量は、2.5mg/kg体重/日を基準とした体重に基づく値です。

出典:Health Canada Reminds Canadians to Manage Caffeine Consumption(2010)

ほうじ茶

独特の香ばしさが魅力のほうじ茶には、100mlに約20mgのカフェインが含まれています。

4~6歳児であれば、1日に約200mlまでが目安になります。

緑茶

緑茶は、種類によってカフェイン濃度に違いがありますが、煎茶の場合は100mlに約20mg含まれています。ほうじ茶と同じで、4~6歳児は1日約200mlまでが目安となります。

緑茶の中でも注意したいのが玉露です。100ml中に160mgとカフェインを多く含んでいるので、子どもが飲むのは避けてください。また、大人も飲み過ぎないようにしましょう。なお、市販のペットボトル飲料には、カフェインゼロの緑茶もあります。

紅茶

紅茶のカフェイン濃度は、100ml中約30mgとなっています。

4~6歳児は150ml未満が目安といえます。

麦茶

穀物の大麦を原料としている麦茶は、茶葉を原料としている緑茶や紅茶とは違い、カフェインが含まれていません。飽きのこないすっきりとした味わいで、子どもも安心して飲めます。

コーヒー、コーヒー牛乳

コーヒーには、100ml中約60mgものカフェインが含まれています。小学生以下の子どもがどうしても飲みたがる場合は、カフェインレスコーヒーを使用するか、たっぷりの牛乳で薄めて、コーヒー牛乳にするなど工夫してみてください。

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カフェインは、大人でも摂り過ぎに注意したいもの。体の機能が未熟な子どもには、なるべく与えないほうが安心です。特にカフェインを多く含むエナジードリンクは、20歳頃まで避けたほうがよいともいわれており、子どもが飲むことは控えたほうがよいでしょう。

乳幼児がいる家庭では、カフェイン飲料は手の届かないところへ置きましょう。食事やのどが渇いたときなど、家族で毎日飲むものは、ノンカフェインかカフェインの少ない飲み物を用意しておくのがおすすめです。

参考:

食品安全委員会、「食品中のカフェイン 」、2018年

食品安全委員会、食品安全委員会季刊誌「食品安全」51 、2017年

「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html)(2020年6月24日に利用)

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