【医師監修】赤ちゃんが胎芽病にかからないためにできること | MAMADAYS(ママデイズ)
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【医師監修】赤ちゃんが胎芽病にかからないためにできること

【医師監修】赤ちゃんが胎芽病にかからないためにできること

胎芽病(たいがびょう)とは?その原因やその予防として妊娠中に気をつけたいことについて紹介します。
胎芽病(たいがびょう)とは?その原因やその予防として妊娠中に気をつけたいことについて紹介します。

胎芽病とは?

胎芽病(たいがびょう)とは、胎芽期(たいがき)という赤ちゃんが人の形になる前の時期、つまり受精卵の状態から臓器や神経などを形成していく過程の時期に、母体から何らかの影響を受け、赤ちゃんが病気にかかってしまうことをいいます。病気にかかってしまった赤ちゃんは、臓器や神経を形成していく時期ということもあり、深刻な課題を持って生まれてくることになりかねません。

胎芽病の主な原因

胎芽期という時期は、妊娠という長い期間の中でも初期を指し不安定です。だからこそ、ママの体を通じて影響が起こりやすい時期でもあります。妊娠がわかると、何かとやってはいけないことが増えるのは、胎芽病にならないためでもあります。ここでは胎芽病になりうる主な原因を紹介します。これらは決して胎芽期のみ注意すればいい話ではありません。赤ちゃんがママの体の一部として成長をともにしている妊娠中など、赤ちゃんにとってママが必要な時期は特に意識したいことでもあります。

  • アルコール

妊娠中に飲酒することによって、赤ちゃんの脳や心臓・骨の成長・腎臓・眼・聴力の障がいなどあらゆる臓器への影響が出ることがわかっています。多少なら大丈夫と考えるのも危険です。赤ちゃんのことを想って禁酒をしましょう。

  • 喫煙

タバコの煙は二コチン・シアン化合物・カドミウムなど化学物質を含んでいます。喫煙することによって、ママの体を通じてこれらの化学物質がおなかの赤ちゃんに流れていきます。この影響は、ママ以外の人が喫煙している場合、そのタバコから出る煙でも同じです。タバコによる赤ちゃんへの影響で代表的なものは、喫煙をしていないママの赤ちゃんに比べて成長が遅くなるというもので、平均的な赤ちゃんの体重に満たない状態になってしまうことがあります。このほか、早産や、赤ちゃんの身体的な異常との関連があったとの研究報告もあります。

  • 薬の服用

ママが服用した薬は赤ちゃんに影響が出ることがあります。体調不良や元々ある持病などで薬を服用したい場合は、産婦人科の先生に相談しましょう。風邪や頭痛のときなど、病院に行かずに市販薬で済まそうとしてしまいがちですが、何も考えずに使用してしまうと赤ちゃんへの影響が出る恐れがあります。漢方薬なら大丈夫といった過信も避け、妊娠前のようないつも通りの感覚で薬を扱わないように注意しましょう。

  • 化学物質

妊娠中に影響がある恐れがあると考えられている化学物質には有機溶剤・ホルムアルデヒドなどがあります。これらの物質はたとえば、妊娠中に自宅の増改築やリフォームをした場合、これらの化学物質をママが吸ってしまい、体内に入るケースが考えられます。ただ、こういった化学物質は滅多に日常生活に紛れ込むことはないため、たとえば嫌な匂いがしたらその空間を避けたりするという意識さえあれば、気にしすぎることはありません。

  • レントゲンなどの放射線

放射線の被ばくは、赤ちゃんに影響が出る場合があります。レントゲンを撮るときといえば、健康診断や歯の治療などが考えられますが、妊娠中であることを予め伝えておけば、そういったシチュエーションは回避できます。

  • ウィルス感染

妊娠中にウィルスに感染すると、ママの体を通じて赤ちゃんも感染してしまう場合があります。たとえば、妊娠初期にママが風疹(ふうしん)にかかると、赤ちゃんにとって深刻な障がいなどが出たりするケースがあります。そのため、風疹に対する免疫が付いていない場合、妊娠前に予防接種をしたり、妊娠中であれば家族に予防接種をしてもらったりして対応します。また、普段からウィルス感染の予防としてマスクや手洗い・うがいをすることも意識しましょう。

赤ちゃんのためにママの環境づくりが大事

胎芽病に関わる原因は意外と身近に存在していますが、外出時にはマスクをしたり、きちんと手洗い・うがいをしたり、禁酒・禁煙をしたり、喫煙者が近くにいたらその場を避けたり、身近な人なら一緒にいる間は吸うのを控えてもらうなど、実はできる予防策も決して難しいものではないことが多いです。

心配し過ぎないように過ごす

胎芽病などの主な原因をいくつかあげてきましたが、うっかり影響があるかもしれないものを摂取してしまったとしても、必ず赤ちゃんに影響が出るとは限りません。心配になったり不安に思うのは、おなかの赤ちゃんのことを想っているからこそであって、赤ちゃんを守るための当然の反応ではないでしょうか。不安を解消するために、医師に相談してみるのも一つの手段です。ただ、心配し過ぎてしまって、世界を敏感に捉えてしまうのはママにとってとても窮屈なことになってしまいます。赤ちゃんにとって安静で健やかに成長してもらうためにも、赤ちゃんへの心配は程々にしておくのもまたママのつとめなのかもしれません。

参考:

ウィリアムス産科学、P287 図12-2

ウィリアムス産科学、P293 抗炎症薬

ウィルムス産科学、P303 タバコ

東京福祉保健局、「母子感染について~妊娠中・これから妊娠を考えている方へ~ 」、(2020年9月28閲覧)

公益社団法人日本産婦人科医会、「放射線被爆と先天異常 」、(2020年9月28閲覧)

http://plaza.umin.ac.jp/~ehara/hirokoku/rinri11.pdf

写真提供:ゲッティイメージズ

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