【医師監修】授乳中に風邪をひいたらどうする? | MAMADAYS(ママデイズ)
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【医師監修】授乳中に風邪をひいたらどうする?

【医師監修】授乳中に風邪をひいたらどうする?

授乳中に風邪をひいたときには授乳ができるのか、風邪薬の服用や風邪の治し方などについて解説します。また、赤ちゃんへの感染予防対策や体調が悪くて授乳できないときの対処方法、どの診療科を受診するかなどについても紹介します。
授乳中に風邪をひいたときには授乳ができるのか、風邪薬の服用や風邪の治し方などについて解説します。また、赤ちゃんへの感染予防対策や体調が悪くて授乳できないときの対処方法、どの診療科を受診するかなどについても紹介します。

授乳中に風邪をひいたときの授乳はどうする?

授乳中は妊娠中と同じように、免疫が弱くなっている人が多く、風邪をひいたり体調が悪くなったりしやすいものです。授乳中に風邪をひいてしまったときに、授乳してもよいか、薬を飲んでもよいか迷うことも多いでしょう。今回は、授乳中に風邪をひいたときの授乳について説明します。

風邪のときの授乳には注意が必要

母乳を介して赤ちゃんに風邪がうつることはほぼありません。赤ちゃんには、胎盤と母乳からもらう免疫があり、約半年ほどは効果があるとされています。そのため、容易に細菌やウイルスに感染しないように赤ちゃんを守ってくれています。しかし、その免疫は万能ではなく免疫よりも強い病原体が入ってきたときには、感染してしまいます。授乳するときに限らず、咳やくしゃみをしたときにつばが飛んで赤ちゃんに飛沫感染・接触感染をする可能性があるため、注意が必要です。

赤ちゃんへの感染予防対策

風邪をひいたときは、赤ちゃんにつばなどが飛ばないようにマスクをしてこまめに手洗いを行って、感染予防をすることが大切です。家族が赤ちゃんのお世話をしてくれる場合は頼むとよいですが、自分でお世話をする場合は赤ちゃんに触れるときに注意しましょう。

風邪をひいた場合は、搾乳を行った状態で哺乳瓶を使って風邪をひいていない人から与えてあげるのが安心です。もしママが直に母乳を与えたい場合は前述のとおり風邪の菌がママの手や服などについていたり、咳やくしゃみから感染したりする可能性があるため、マスクをしたり手洗いうがいをしたり、服を着替えたりなど徹底しましょう。

授乳が困難な場合は搾乳する必要も

あまりにも体調が悪くて授乳できない場合、母乳を出しておかないと乳腺がつまったり乳房が硬くなったりすることがあるため、搾乳が必要になります。作られた母乳がたまりすぎると、乳房が赤く腫れ、熱感を持つ「うっ滞乳腺炎(うったいにゅうせんえん)」を起こします。母乳がたまっているだけの状態なら、搾乳や乳房マッサージで軽快することがあります。しかし、うっ滞性乳腺炎の状態に細菌感染が加わると、38度以上の発熱や悪寒を伴う「化膿性乳腺炎」となり、医療機関への受診が必要となることがあります。

まずは、乳房が限界まで張りすぎないように3〜4時間ほどで搾乳してみましょう。搾乳することも難しい場合は、ちょっと圧を抜くくらいの搾り方でも構いません。作られた母乳を出しておかないと、しこりや痛みが出てくることがあるため、授乳または搾乳をしておくといいかもしれません。

体力を消耗しないために

産後は免疫が弱まっているため、普段よりも回復に時間がかかることがあります。できる限り体力を使わないように、栄養や水分、睡眠を取って休養することが大切です。家事や赤ちゃんのお世話などはできる限り家族に頼んで、回復を目指しましょう。

風邪薬は飲んでも大丈夫?

風邪をひいても病院に行かず、市販薬で済ませたい方もいるのではないでしょうか。授乳中に風邪をひいたときは、医師から処方してもらった薬を飲むか、市販薬でも念のために医師に確認するようにすると安心です。手持ちの市販薬を飲んでもよいかどうか迷うことも多いでしょう。そういった場合は説明書や公式サイトを確認し、指示に従いましょう。

病院では何科を受診すればいい?

授乳中に風邪をひいて受診したい場合は、産婦人科か内科でよいでしょう。出産した産院が受診しやすいようなら、万が一授乳できないときの対処方法も確認しておくといいですね。医師から止められていなければ、出された薬を飲んでいても授乳を中止する必要はありませんので安心してください。

授乳中の風邪は早めに対処しましょう

授乳中に風邪をひくことはよくあります。授乳などはしても大丈夫ですが、薬は念のために医師に処方してもらったものを飲みましょう。また、母乳を介して赤ちゃんに風邪がうつることはありませんが、咳などでつばが飛んで感染することがあります。感染予防としてマスクや手洗いをこまめに行うことが大切です。体調が悪いときには、赤ちゃんのお世話も大変です。早めに対処することをおすすめします。

参考

『産婦人科診療ガイドラインー産科編ー2017』P87、2020年10月閲覧

あいち小児保険医療総合センター『授乳と薬 』 、2020年10月閲覧

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター『妊娠と薬情報センター 』、2020年10月閲覧

堀内成子『エビデンスをもとに答える妊産婦・授乳婦の疑問92』P188、2015年、南江堂

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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