【医師監修】陣痛の前兆とは?どんな兆候がある? | MAMADAYS(ママデイズ)
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【医師監修】陣痛の前兆とは?どんな兆候がある?

【医師監修】陣痛の前兆とは?どんな兆候がある?

出産予定日が近づくにつれて、陣痛はいつくるだろうかと不安になるママもいるかと思います。陣痛が始まる前に現れやすい兆候を知り、お産に向けて心の準備をしましょう。
出産予定日が近づくにつれて、陣痛はいつくるだろうかと不安になるママもいるかと思います。陣痛が始まる前に現れやすい兆候を知り、お産に向けて心の準備をしましょう。

陣痛の種類は4つ

陣痛とは、妊娠中・分娩時・出産後(産褥期・さんじょくき)に反復して起こる痛みの伴う子宮収縮のことで、4種類あります。一般的には、分娩のときに起こる「分娩陣痛」のことをさします。

妊娠陣痛

妊娠中にときどきみられる軽い子宮収縮です。通常、痛みが感じられることはほとんどありません。

前駆陣痛(ぜんくじんつう)

お産が近づくと、強さがまし不規則な子宮収縮が比較的頻繁に起こるようになります。これを前駆陣痛といいます。それまでのおなかの張りとは異なって、少し痛いと感じる場合もあるでしょう。

前駆陣痛は、張りや痛みが遠のいて消失してしまう場合がありますが、めずらしいことではありません。

分娩陣痛

分娩開始から分娩終了まで、規則的に起こる子宮収縮のことをいいます。痛みがきてから次の痛みがくるまでの間隔が10分以内になるか、1時間に6回起こるようになったときが、分娩開始です。

分娩陣痛は、分娩が進むにつれて徐々に強くなり、間隔も短くなります。

後陣痛

分娩が終了したあとの産褥期には、生理痛のような痛みを感じることがあります。分娩終了後から数日間見られることが多く、これは子宮が元の状態に戻るための収縮にともなう痛みで、後陣痛といい、特に心配なものではありません。後陣痛の強さや頻度は不規則です。

お産が近いかも?陣痛の兆候の例

お産が近づいてくると、陣痛前の兆候として次のような体の変化が現れる場合があります。

ただし、変化が現れるかどうかは個人差があり、兆候なしに陣痛が始まる場合もあります。

●胃のあたりの圧迫感が薄れる

子宮底(子宮の上端側)がいちばん高くなるのは、妊娠35~36週頃です。その後、お産に向けて赤ちゃんが骨盤の中に下降していくことによって、子宮底は徐々に下がってきます。そのため、いままで押し上げられていた胃や胸の圧迫感が薄れ、胃もたれや吐き気などの症状があったママも、少しずつ楽になってくることでしょう。

●トイレが近くなる

膀胱は子宮の前側にあるため、子宮が大きくなるにつれて圧迫され、尿が少したまっただけでトイレに行きたくなることが多くなります。

また、出産が近づくと、赤ちゃんが通過しやすいように骨盤底筋という筋肉がゆるみます。これにより尿道を閉める力が弱くなり、頻尿になるだけでなく尿もれが生じることもあります。

妊娠中の尿もれは珍しいことではありません。

しかし、水分が途切れず出る場合は、破水(赤ちゃんを包む膜が破れて羊水が流れ出てくること)の可能性もあります。尿もれと破水は判別しづらい場合があるので、気になるときは病院に連絡しましょう。

●腰痛やももの付け根の張り

赤ちゃんが下がってくることで骨盤の中の神経が圧迫されるため、腰のあたりが痛くなったり、ももの付け根がつっぱるように感じたりします。また、歩きにくくなる場合や、恥骨が痛む場合もあります。

●下痢気味になる

プロゲステロンというホルモンの影響や、骨盤の下の方へと下がってきた赤ちゃんが腸を圧迫するため、下痢気味になる場合があります。症状が激しい場合は、ウイルス性胃腸炎や食中毒の可能性もあるので、医師に相談しましょう。

●眠気を感じる

夜間、トイレに行きたくなったりおなかが張ったりすることで、何度も目が覚めてしまう場合があります。そのため日中に眠気を感じることも。眠れるときに寝て、睡眠時間を補いましょう。

●おりものが増える

赤ちゃんが産道をスムーズに通過できるように、白くて水っぽいおりものが増えます。また、血液が混ざったおりものがみられる場合があります。これは「おしるし」といって、お産の準備が進み、子宮口が開き始めると起こる出血です。

おしるしがあっても、すぐに陣痛が始まるとは限りません。

おしるしについて、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

「おしるし」は出産が近づいているサインです。
といっても、どんなとき?なぜおこるの?などわからないことも多いのではないでしょうか。今回は、おしるしにまつわる情報をお伝えします。

●大きな胎動が少なくなる

赤ちゃんの頭が骨盤に収まった状態になると、大きな胎動は少なくなります。

●体がほてる

妊娠が経過するにつれて、血液の循環量や心拍数は増加していきます。また、お産に向けての不安や緊張など、さまざまなストレスにより、体のほてりを感じる場合があります。

こんな兆候に注意

妊娠22週以降37週未満に子宮収縮や少量の出血などがみられた場合は、切迫早産の可能性があります。また、持続する激しい腹痛やおなかが板のように硬くなったり、月経ピーク時よりも多い出血がみられたりなどの急な変化があったときは、すぐに病院へ連絡しましょう。

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陣痛の兆候は、人によって感じ方が違います。陣痛の兆候に気づかないママもいるかもしれません。兆候がなかなかみられないからといって、心配しすぎないようにしましょう。

参考:

・医療情報科学研究所(編)、『病気がみえる vol.10 産科 第4版』、株式会社メディックメディア、2018年

・「HUMAN+ Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」(公益社団法人 日本産科婦人科学会編著)

・「最新決定版 はじめての妊娠・出産: 妊娠から出産までの気がかり&不安を解消! (暮らしの実用シリーズ)」(学研プラス)

・「日本助産学会 助産用語特別検討委員会案」(助産用語特別検討委員会)、2020年11月閲覧

・「 出産に際して知っておきたいこと」(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)、2020年11月閲覧

・「看護師・看護学生のためのレビューブック2019」(メディックメディア)、2020年11月閲覧

・「すこやかな妊娠と出産のために 妊婦健診を受けましょう」(厚生労働省)、2020年11月閲覧

・「産科・婦人科の病気 > 早産・切迫早産」(公益社団法人日本産科婦人科学会)、2020年11月閲覧

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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