【医師監修】妊娠後期はいつから?体重管理やつわり症状など、後期の生活について | MAMADAYS(ママデイズ)
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【医師監修】妊娠後期はいつから?体重管理やつわり症状など、後期の生活について

【医師監修】妊娠後期はいつから?体重管理やつわり症状など、後期の生活について

妊娠後期に入るとマタニティ生活もあと数ヶ月。赤ちゃんが急激に成長する妊娠後期は、どのように体重管理をすればよいのでしょうか。妊娠後期にみられることがある、つわり症状についてもチェックしておきましょう。
妊娠後期に入るとマタニティ生活もあと数ヶ月。赤ちゃんが急激に成長する妊娠後期は、どのように体重管理をすればよいのでしょうか。妊娠後期にみられることがある、つわり症状についてもチェックしておきましょう。

妊娠後期はいつから?

妊娠8ヶ月に入る妊娠28週以降を、妊娠後期(もしくは妊娠末期)とよびます。また、妊娠10ヶ月である妊娠36~39週は臨月とよばれ、妊娠37~41週が、正常な出産時期(正期産)とされています。

妊娠後期の妊婦健診の受診間隔は、妊娠24週~35週は2週間に1回、妊娠36週~出産までは1週間に1回が目安です。

妊娠後期は、おなかの張りを頻繁に感じるようになり、赤ちゃんの胎動も強くなります。また、おなかが大きくなることで、腰痛や便秘、頻尿などの症状が起こりやすくなります。

妊娠経過が順調であっても、早産になる可能性は未だゼロではありません。また今まで思ってもみなかったことが起きることもあります。妊娠糖尿病や妊娠高血圧症などは母体の負担が増えるにつれ、発症してくることもあるのです。そのような理由で妊婦健診も頻回になります。

赤ちゃんが生まれる前に、行きたかった場所へ出かけたり、旅行を計画したいと思う人もいることでしょう。妊娠後期の旅行・遠出は、里帰り出産のための移動以外は極力控えたほうがよいでしょう。早産になって、後期まで頑張って成長した赤ちゃんに負担やハンディキャップとなるようなことがあっては大変です。

妊娠中のママの体はデリケートです。できるだけ無理をせず、体への負担が少ない過ごし方を考えてみてくださいね。

妊娠後期の体重増加について

妊娠後期のママの体に起こる変化と体重の増加には、どのような関係があるのでしょうか。妊娠中の体重管理に効果的な運動についても解説します。

妊娠後期は体重が増えやすい?

妊娠中期は、急速な赤ちゃんの成長にともない、ママの血液量や体脂肪などの増加によって体重はさらに増加していきますが、妊娠後期では胎児の成長はそのまま続くものの、ママの体重増加とは比例しません。妊娠後期のママの体重増加はむしろ妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの合併症を引き起こしかねないので、注意しましょう。

臨月に入る頃から赤ちゃんはママの骨盤の方へと下降を始め、子宮底(子宮の最上端)の高さも下がってきます。そのため、胃のあたりの圧迫感が薄れて食欲が増すこともあります。

来るべき出産に備えて気持ちを切り替え、安産を目指して適度な運動を心がけてください。出産には体力が必要です。

厚生労働省は、妊娠前の体格(BMI)によって、妊娠中の望ましい体重増加量を以下のように定めています。

  • BMI計算式

妊娠前の体重[kg]÷( 身長[m]× 身長[m])= BMI

妊娠後期は体重が増えやすい?/表

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妊娠中期から後期においての推奨体重増加量は、肥満の場合を除いて、1週間あたり0.3~0.5kgが目安です。妊娠中の過剰な体重増加は、妊娠高血圧症候群や巨大児分娩などのリスクが高まります。

妊娠全期間を通しての体重増加量の目安

妊娠中の体重増加については、こちらの記事も参考にしてみてください。

妊娠中は赤ちゃんのために栄養をしっかり取りたいところ。でも、体重の増えすぎにも気をつける必要があります。体重の増え方の目安や、体重が増えすぎた場合や逆に増えない場合のリスクなどを知って、上手に体重管理をしていきましょう。

妊娠後期の運動について

妊娠中の適度な運動は、健康の維持だけでなく、過剰な体重増加の予防にも効果が期待できると考えられています。

なお、妊娠中の運動は、自然流産が起こる可能性が少なくなる妊娠12週以降から始めてもよいとされています。妊娠経過に異常がなければ、妊娠後期まで続けることが可能です。

ただし、運動開始時のママや赤ちゃんの状態によっては、運動を避けたほうがよい場合もあります。妊娠中に運動を開始するときは、自分の妊娠のリスクがないかどうか必ず医師に相談してから行うようにしましょう。

妊娠中は、ウォーキングや水泳などの有酸素運動がおすすめです。妊娠後期は、おなかが大きくなりバランスを崩しやすくなります。転倒しないように充分注意してください。

後期には腰痛が出てくる方が多いです。大きくなるおなかを支えるための体幹の筋肉を鍛えましょう。痛い場所のみに目を向けるのではなく、背筋や肩甲骨まわりの筋肉など、身体のバランスを取る筋肉を養っていくことや歩き方の癖を治すことで、腰痛が良くなることがあります。

お産は、股関節が広がりやすいほどスムーズに進みます。臨月に入ったら、骨盤の筋肉も鍛えられるスクワットをするのもよいでしょう。

運動中に、呼吸困難、性器出血、立ちくらみ、腹部の痛み、などの症状が現れた場合は、すぐに中止してください。心配なことがあれば、迷わず医師に連絡しましょう。

妊娠中の運動については、こちらの記事も参考にしてみてください。

妊娠中はどのような運動をいつからしたらよいのか、運動をして赤ちゃんに影響はないのかなど、疑問や不安を抱えるママも少なくないでしょう。運動を始める前に、妊娠中におすすめの運動や注意点などを確認しておきましょう。

妊娠後期にもつわりが?いつからはじまるの?

つわりは多くのママに起こるもので、妊娠初期の妊娠4~8週頃から始まり妊娠中期に差し掛かる14~16週頃まで続き自然におさまります。症状に個人差はありますが、食欲不振、吐き気、嘔吐、胸やけなどの症状がよくみられます。

そして、これらの症状が妊娠後期の8ヶ月頃からみられる場合があります。妊娠後期のつわりは、妊娠初期のつわりとは違い、子宮が大きくなり胃を圧迫することにより起こるものと考えられています。胎児がママの骨盤の方へと下降する臨月頃から、これらの症状はなくなることが多いです。

入院準備はいつからしたらいい?

お産はいつ始まるかわからないものです。陣痛が始まってから慌てることがないように、妊娠30週を過ぎた頃から、入院準備をしましょう。必要なものをバッグにつめて、パートナーや家族など自分以外の人にもわかりやすい場所へ置いておくと安心です。

入院時に必要なものは、施設によって異なります。事前によく確認しておきましょう。

参考:

・「HUMAN+ Baby+ お医者さんがつくった妊娠・出産の本」(公益社団法人 日本産科婦人科学会編著)

・医療情報科学研究所(編)、『病気がみえる vol.10 産科 第4版』、株式会社メディックメディア、2018年

・「日本人の食事摂取基準(2020 年版)『日本人の食事摂取基準』策定検討会報告書 令和元年12月」(「日本人の食事摂取基準」策定検討会)、2020年11月閲覧

・「出産に際して知っておきたいこと」(国立研究開発法人 国立成育医療研究センター)、2020年11月閲覧

・「すこやかな妊娠と出産のために 妊婦健診Q&A」(厚生労働省)、2020年11月閲覧

・「妊娠中・産後のママのための食事BOOK」(厚生労働省 平成29年度子ども・子育て支援推進調査研究事業)、2020年11月閲覧

・「マタニティーエクササイズ」(厚生労働省 e-ヘルスネット)、2020年11月閲覧

・「学術委員会産婦人科部会提言 妊婦スポーツの安全管理基準(2019)」(日本臨床スポーツ医学会 産婦人科部会)、2020年11月閲覧

・「産婦人科診療ガイドライン 産科編2020 CQ107妊娠中の運動(スポーツ)について尋ねられたら?」(編集・監修 日本産婦人科学会/日本産婦人科医会)、2020年11月閲覧

写真提供:ゲッティイメージズ

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