【医師監修】授乳中に熱がでたら?乳房に赤みやしこりや痛みがあるとき | MAMADAYS(ママデイズ)
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【医師監修】授乳中に熱がでたら?乳房に赤みやしこりや痛みがあるとき

【医師監修】授乳中に熱がでたら?乳房に赤みやしこりや痛みがあるとき

咳や喉の痛みなどがなく、明らかに乳房に痛みや赤みなどの症状があり、38℃以上の発熱がある場合は、乳腺炎を考慮して早めの対処が必要です。ここでは、授乳中に発熱したときの注意点を紹介します。
咳や喉の痛みなどがなく、明らかに乳房に痛みや赤みなどの症状があり、38℃以上の発熱がある場合は、乳腺炎を考慮して早めの対処が必要です。ここでは、授乳中に発熱したときの注意点を紹介します。

授乳中に熱が出たらどうする?

授乳中のママは、発熱したときに風邪やインフルエンザを疑うと同時に、乳房の状態も確認してみましょう。次のような症状が片方だけの乳房に出ている場合は、「乳腺炎(にゅうせんえん)」である可能性があります。

  • 痛み
  • しこり
  • 腫れ
  • 赤み
  • 乳房が熱い

このような症状がすべて揃っていなくても、乳腺炎であることがあります。乳房への違和感があるときや、判断が難しいときには医師か助産師に相談しましょう。

「乳腺炎(にゅうせんえん)」とは?

乳腺炎には2種類あります。産後数日で起こりやすい「急性うっ滞性乳腺炎(きゅうせいうったいせいにゅうせんえん)」と、産後2〜3週間以後に起こりやすい「急性化膿性乳腺炎(きゅうせいかのうせいにゅうせんえん)」です。

この2つは、それぞれ症状や治療法が違います。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

授乳中に起こりやすいとされている乳腺炎。
おっぱいの痛みや発熱、ひどくなると感染を起こして膿(うみ)がたまることも。
ママへの負担はとても大きく、赤ちゃんへの授乳についても悩みますよね。
今回は乳腺炎の種類や症状、予防についてお伝えします。

乳腺炎による発熱の場合

授乳中に発熱すると、母乳を与えてもいいのかどうか心配になりますよね。授乳期の発熱の際に考えうる可能性の中には、風邪やインフルエンザなどが原因となる場合と、発熱と同時に乳房にしこりや痛み、赤みがある「乳腺炎」の場合が考えられます。どちらにしても早めに医療機関で受診するようにしましょう。

熱を測る場所に注意が必要

乳房に症状がある上に発熱している場合は、わきの下で熱を測るとより高く出る可能性があります。口の中で測るか、症状がある乳房とは反対のわきの下で体温計を挟んで測りましょう。口の中はわきの下よりも少し高めの数値が出ますが、38℃以上の熱がある場合は、発熱と考えていいでしょう。早めの受診をおすすめします。

すぐに受診できない場合は授乳か搾乳をして出すのが大事

乳腺炎かもしれないと思ってもすぐに受診できない場合は、とにかく授乳か搾乳をして、母乳を出しておくことが重要です。痛いからといって母乳を出さないでいると、どんどん悪化する可能性があります。赤ちゃんが嫌がらなければ授乳をしても大丈夫です。痛い場合は、乳房を冷やすと痛みが少しは落ち着くでしょう。ただしそれで我慢できるからと、乳房の違和感を放置することがないように注意しましょう。

また、生理痛の時に使用する消炎鎮痛剤を使用することができます。母乳への影響を心配する必要はなく、消炎鎮痛薬を使用しても授乳を続けることができます。

風邪やインフルエンザなどによる発熱の場合

熱がある場合は、風邪やインフルエンザの可能性ももちろん考えられます。喉の痛みや咳などは、乳腺炎の症状ではありません。見極めるポイントとしては、発熱に加えて咳などの風邪症状があるかどうかがわかりやすいでしょう。

授乳中の風邪やインフルエンザに関する詳細はこちらから確認できます。

授乳中に風邪をひいたときには授乳ができるのか、風邪薬の服用や風邪の治し方などについて解説します。また、赤ちゃんへの感染予防対策や体調が悪くて授乳できないときの対処方法、どの診療科を受診するかなどについても紹介します。

授乳期間中の熱は早めに対処を

産後は抵抗力が落ちているため、感染症にかかって熱が出ることがあります。ただの風邪かなと思っていても、乳房に違和感があれば、乳腺炎などのトラブルが起こっているかもしれません。

授乳期間中、体の調子が悪いときには、赤ちゃんのお世話が十分にできず、ママもつらい思いをします。症状が長引くこともあるため、授乳期間中の発熱は早めの対処をおすすめします。乳腺炎の可能性も含めて、熱があるときには、乳房の痛みやしこりなども確認してみてくださいね。なお、しこりがまれに乳がんによるものであることがあります。気になる場合は乳腺科で見てもらいましょう。

【参考文献】

1. 医療情報科学研究所、『病気が見えるVol.10:産科』第4版、メディックメディア、2018年10月

2. 堀内成子総編集、『エビデンスをもとに答える妊産婦・授乳婦の疑問92』、南江堂、2015年6月

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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