【医師監修】子どもの予防接種:副反応とは? 予防接種のあと異変が起きたら? | MAMADAYS(ママデイズ)
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子どもの予防接種:副反応とは? 予防接種のあと異変が起きたら?

【医師監修】子どもの予防接種:副反応とは? 予防接種のあと異変が起きたら?

予防接種を受けたあとに子どもの体調が変わらないか、心配になりますよね。この記事では、乳幼児が受ける予防接種による影響はないのかなど「副反応」について解説します。
予防接種を受けたあとに子どもの体調が変わらないか、心配になりますよね。この記事では、乳幼児が受ける予防接種による影響はないのかなど「副反応」について解説します。

子どもの予防接種の「副反応」とは?

予防接種は、ワクチンを用いて特定の感染症にかかりにくくしたり、重症化を防いだりする目的で行います。その予防接種により、「副反応(ふくはんのう)」と呼ばれる反応が体に起こることがあります。

副反応とは、感染症への免疫を高める以外の、熱が出たり、注射した箇所が腫れたりといった、ワクチンを受けたことが原因とみられる症状のことです。

「副反応」にはどんな症状がある?

予防接種の副反応は、ワクチンの種類や接種した子どもによって個人差があります。副反応としてよく現れるものとしては、接種部位(注射した箇所)の痛み・赤み・皮膚が硬くなるといった局所的な症状と、発熱などの全身症状です。

また、頻度はそれほど高くありませんが、予防接種後にアナフィラキシーショック、けいれん、脳炎などの重度な症状が現れることもあります。

以降では、予防接種の副反応に関して、Q&A形式でまとめてみました。

Q. 重度な副反応が出ないか心配です。予防接種は受けたほうがよいでしょうか?

  • 予防接種は受けた方がよいと思います。(ただし、新型コロナウイルスの予防接種が小児に接種可能となった場合に受けた方がいいかは、現時点ではなんとも言えません2021年1月現在)

    現在接種可能な予防接種で、副反応により重度の症状が出てしまう確率はかなり低いのに対し、予防接種せずにその病気にかかってしまい重症化したり後遺症が残ったりしてしまう確率はそれよりははるかに高いです。その確率を比べると、予防接種を受けた方がよいでしょう。

    現在接種可能な乳幼児が受けるべき予防接種というのは、世界的にも安全性が高いものが使用されていますが、ワクチンとそれを接種する子どもの体質との相性もあります。確率の話ではなく、大切なお子さん自身に副反応がでないかどうかが心配という親の気持ちもわかります。その心配な気持ちをしっかりわかってくれる小児科医と相談しながら決めていくとよいでしょう。
    また、過去にワクチンでアレルギーや体調不良などが現れた場合は、予防接種前に医師に伝えるようにしましょう。

卵アレルギーがある場合は医師に相談?

インフルエンザワクチンは鶏卵を使用して製造されます。しかし、そのワクチンの中にはごく微量の卵成分しか含まれておらず、卵成分によるアレルギーの心配は理論的にはありません(日本よりはるかに多くの卵成分がワクチンに含まれている米国でも、通常通り接種してよいことになっています)。ただし、卵アレルギーのあるお子さんは、卵以外の成分に対してもアレルギーがでやすいお子さんかもしれませんので、ワクチン接種の可否については医師と相談しましょう。

ワクチンを一度に何本も打っても副反応がひどくなることはないの?

  • 予防接種の個人接種が行われるようになり、医療機関によっては複数のワクチンを1回の通院で接種する「同時接種」を選択している人も増えています。日本小児科学会では、同時接種により、異なるワクチン同士の影響はなく、副反応の起こりやすさは変わらないとしています。そのため、同時接種できる予防接種の本数も制限を設けていません(生ワクチンも含む)。

副反応の症状が出たときの対処法は?

・皮膚の赤み/腫れ/痛み

予防接種で注射されたあたりが赤くなっていたり、腫れていたり、痛がっている場合でも、通常は数日で自然に治ります。注射箇所を触らないよう、様子をみることが必要です。一般的には予防接種の日も入浴してよいですが、腫れが強いときは温まりすぎると悪化するのでシャワー程度にした方がいいかもしれません。

・発熱

予防接種では子どもの免疫システムが反応して発熱がみられることもあります。ワクチンの種類によって発熱のしやすさは異なりますが、多くは発熱後24時間以内に解熱します。熱が少し高いくらいであれば、たっぷり水分補給をさせて(赤ちゃんならミルクを飲ませて)、十分な休息を取らせるようにしましょう。

元気がない、哺乳力がないなど発熱以外にも症状がありそうなら、小児科医に相談しましょう。

注意が必要な副反応

・高熱(38度以上)

・けいれん

・じんましん

・喘鳴(ぜんめい:ゼーゼーと呼吸音がする)

予防接種のあとに高い熱(38度)がみられるようであれば、まずはかかりつけ医に受診するようにしてください。

また頻度は少ないものの、予防接種後にじんましんや、けいれん、喘鳴(ぜんそく)などの症状が起こることもあります。これらの副反応は重症化しやすいので、速やかに医療機関を受診することが大切です。

じんましんや、けいれん、喘鳴など重症化しやすい予防接種の場合は、接種後30分頃に現れやすいため、医療機関の中には、接種後30分の待機をお願いしているところもあります。医師から接種後に注意点などあれば、その指示に従うようにしましょう。

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心配な副反応はかかりつけ医へ連絡

予防接種を受けると、注射した部位の皮膚に痛みや赤みが出たり、熱が上がったりしますが、時間の経過とともに自然に治ります。接種後、高熱が出る場合や、じんましんやけいれんなどがみられる場合は、早めにかかりつけ医を受診しましょう。

参考

予防接種後の有害事象と副反応

・NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会、「ワクチンの副反応にはどんなものがあるの? 」、2020年12月7日閲覧

・長尾みづほ、「ワクチン接種によるアナフィラキシーへの対策 」、2020年12月7日閲覧

・一般社団法人 日本ワクチン産業協会、「副反応ってな〜に? 」、2020年12月7日閲覧

写真提供:ゲッティイメージズ

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