離乳食の醤油はいつから与えられる?
一般的に、離乳食のレシピで醤油などの調味料を使い味付けをするようになるのは離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)からであることが多いです。
ただし醤油は離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)から少量であれば与えられるため、レシピによっては離乳中期から使っている場合もあります。
初めて離乳食を口にする離乳初期(生後5~6ヶ月頃)では塩分を含む醤油などの調味料は使いません。
離乳中期(生後7~8ヶ月頃)も基本的には味付けをする必要はありません。
赤ちゃんは味覚が敏感なため、離乳食は薄味を基本にして味覚を育てることが大切です。
もし離乳中期(生後7~8ヶ月頃)で醤油を使う場合は、離乳食を進める中で赤ちゃんが離乳食をあまり食べないときに、少しだけ醤油で風味をつける程度と考えましょう。風味をつけることで離乳食を食べるようになる場合があります。
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)からは、一般的に離乳食のレシピで調味料を使って味付けするものが多くなります。
この時期は、味付けをしなくても離乳食をよく食べる場合はあえて醤油などの調味料を使う必要はありません。
もし与える場合は、離乳食のレシピに記載されている分量や、次の章で紹介する醤油の量の目安を参考に、少量から醤油を使い始めてみましょう。
離乳食で使う醤油の量はどれくらい?
離乳食で使う醤油の量の目安を、醤油が使えるようになる離乳中期(生後7~8ヶ月頃)から、離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)まで時期別に紹介します。
ここで紹介する目安の量は、「日本人の食事摂取基準2020年版」 (厚生労働省)で示されている食塩相当量などを参考に、該当する醤油の目安量を出しています。
離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
先述のとおり、この時期は基本的に離乳食に味付けをする必要はありませんが、もし味付けをする場合は、風味づけ程度に少量使います。
使用する場合は離乳食1食分に対して醤油1〜2滴程度を目安にしましょう。
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
1食あたりに使える醤油の目安量は、最大で小さじ1/2杯(3g)程度までとします。
たとえば1食の中で汁物やおかずが合計2品ある場合は、上記の醤油の量を2品で使い、1品あたり小さじ1/4(1.5g)程度までとします。
実際はこの量を全部使うとこの時期の赤ちゃんにとっては味が濃く感じることもあるため、まずは1品あたり醤油1〜2滴程度の少量から使いましょう。
離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
1食あたりに使える醤油の目安量は、最大で小さじ1杯(6g)程度までとします。
たとえば1食の中で汁物やおかずが合計2品ある場合は、上記の醤油の量を2品で使い、1品あたり小さじ1/2(3g)程度までとします。
実際はこの量を全部使うとこの時期の子どもにとっては味が濃く感じることもあるため、まずはこれより少量から使うのがおすすめです。
醤油に含まれる塩分はどれくらい?
醤油には、濃口醤油であれば小さじ1杯で約0.9g、薄口醤油であれば小さじ1杯で約1.0gの塩分が含まれます。
いずれの場合も「小さじ1杯で約1.0gの塩分が含まれている」と覚えておくと便利です。
小さじ1杯の醤油に含まれる約1.0gの塩分は、離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)から離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)の赤ちゃんでは、1日にとる塩分の目安となる量(1日あたり1.5g)の3分の2に相当します。
1〜2歳の子どもでは、1日にとる塩分の目標となる量(1日あたり3.0g未満に抑える)の3分の1に相当します。
醤油を離乳食に使い始めるときのおすすめレシピ
初めて離乳食に醤油を使う場合のおすすめレシピです。
1品で栄養バランスが整うようなレシピや時間がないときでも簡単に作れるレシピは忙しいママ・パパにもおすすめです。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
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冷凍保存もできるのでストックしておくと便利です。

1品に野菜もお肉も入れた野菜あんかけをご紹介します!
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ひき肉だと子どもにも食べやすく作ることができます。
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卵がふわふわになる親子丼の作り方をご紹介します。
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こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

味付けの塩以外にも、身近な食材の中には塩分を含むものがあります。
今回の記事では塩の目安量と時期に加え、身近な食材に含まれる塩分量を紹介します。
参考
・五十嵐隆(監修)、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
・『日本人の食事摂取基準(2020年版)』 (厚生労働省)
・『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』 (文部科学省)
写真提供:ゲッティイメージズ
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