【医師監修】双子を妊娠する確率は?遺伝も関係する? | MAMADAYS(ママデイズ)
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双子を妊娠する確率は?遺伝も関係する?

【医師監修】双子を妊娠する確率は?遺伝も関係する?

「自分も双子を妊娠する可能性はあるのかな」と考えたことはありませんか。
双子を妊娠する仕組みや、妊娠する確率などの詳しい情報はあまり知られていません。今回は双子を妊娠する確率や遺伝との関係についてお伝えします。
「自分も双子を妊娠する可能性はあるのかな」と考えたことはありませんか。
双子を妊娠する仕組みや、妊娠する確率などの詳しい情報はあまり知られていません。今回は双子を妊娠する確率や遺伝との関係についてお伝えします。

双子を妊娠する確率はどのくらい?

現在日本では、約100人に1人のママが双子を妊娠

現在日本では、1年間で双子を妊娠するママの確率は約1%です。(※1)

約100人に1人のママが双子を妊娠していて、つまり、約50人に1人の赤ちゃんが双子で生まれています。

出典:

※1:「人口動態調査 人口動態統計 確定数 出生」  「都道府県別にみた単産-複産(複産の種類)別分娩件数 」

(2021年4月2日閲覧)

一卵性と二卵性の割合は?

双子には「一卵性(いちらんせい)」と「二卵性(にらんせい)」の2つのタイプがあります。

近年では、二卵性の双子が約70%、一卵性の双子が約30%の割合で生まれています。以前は一卵性の双子のほうが多かったのですが、不妊治療の影響などから、現在は逆転しています。

一卵性と二卵性とは

一卵性は、もとは1つの受精卵が早い段階で2つに分かれて育った双子です。

ほぼ同じ遺伝子の情報を持ち、性別、血液型は同じです。

二卵性は排卵が2つあり、それぞれ別の精子が入り受精した卵が育った双子です。

ヒトは通常一度の月経周期で1つ排卵するしくみですが、何らかの原因でママが2つ排卵した場合に起こります。

排卵の仕組みについては以下の記事も参考にしてください。

「排卵日」という言葉を聞いたことがあっても、仕組みをよく知らないという人も少なくないのでは?女性の月経周期や妊娠に大きく関わる排卵日について詳しくみてみましょう。

双子の妊娠の種類については以下の記事も参考にしてください。

一度に二人以上を妊娠することは、喜びも倍以上ですが、気を付けるべきことも多くなります。多胎の仕組みを知り、早めの対処でトラブルを回避しましょう。

双子の妊娠は遺伝する?

一卵性の双子は遺伝しない

一卵性の双子は偶然によるもので、人種などに差はないことから遺伝するものではないと考えられています。

国際的にも地域に差はなく、1000の出産に対して約4組とほぼ一定の出生率であることがわかっています。

二卵性の双子は遺伝に関係がある

二卵性の双子が生まれる確率は人種によって差が見られます。

ママの排卵の仕組みによる可能性があり、遺伝と関係があるとされています。

双子を自然妊娠する確率は、黒色人種で最も高く、次いで白色人種、日本人を含む黄色人種が最も低くなっています。

不妊治療をすると双子を妊娠する確率が上がるの?

排卵誘発剤(※2)や体外受精の影響により双子を妊娠する確率は上がります。

一卵性と二卵性の双子で違いがあります。

※2排卵誘発剤とは:卵子を発育させて排卵を促す薬。飲み薬による方法と注射をする方法がある。

不妊治療の一卵性の双子への影響

一卵性の双子は偶然によるもので、不妊治療の影響は受けないとされてきました。

ところが最近では不妊治療をしている場合でも、一卵性の双子を妊娠することがわずかに増えているといいます。まだ理由ははっきりとはしていませんが、治療で使用される薬の刺激や、体外受精での刺激による可能性が考えられています。

不妊治療の二卵性の双子への影響

不妊治療による影響で、二卵性の双子を妊娠する可能性は高くなります。

一つは、「排卵誘発剤」を使用することによります。

本来毎月1回排卵されるところが、薬の使用により、排卵の数が多くなるためです。

たとえば卵胞の発育を促すホルモン剤を使用する「ゴナドトロピン療法」では、双子を妊娠する確率は15〜20%となります。

2つめは体外受精によるものです。

受精卵を1つだけでなく何個かママのおなかに戻すことにより、双子を妊娠する確率が上がります。

ただし、双子や三つ子などの多胎妊娠には、ママと赤ちゃんのリスクが大きいなどといった問題もあります。

現在は複数の受精卵をママのおなかに戻すことはせず、原則として1つを戻すこととなっています。

そのため一時は高くなっていた二卵性の双子を妊娠する確率も、現在では横ばいとなっています。

双子を妊娠したときのママのリスクについては以下の記事も参考にしてください。

双子(多胎)妊娠はママや赤ちゃんへの負担が単胎妊娠よりも大きく、出産できる施設も限られます。
また、予定よりも早く入院が必要となることも。
多胎妊娠がわかったママが気になる妊娠中の過ごし方のポイントや、知っておきたい合併症についてご紹介します。

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双子を妊娠する仕組みや確率についてお伝えしました。

双子といっても一卵性、二卵性があり、遺伝や不妊治療の影響などにより妊娠する確率も変わってきます。

医療技術の進歩により、双子の妊娠、出産は以前より安全となりましたが、現在でもより慎重にママとおなかの赤ちゃんの管理が必要です。

妊娠・出産に不安なことがあれば医師に十分に相談しましょう。

参考:

・岡井 崇、綾部 琢哉(編集)、『標準産科婦人科学 第4版』、医学書院、2011年

・「多胎児支援のポイント ふたご・みつご等の赤ちゃんの地域支援 」、平成31年3月 (2020年4月2日閲覧)

卵性別双子出産率、死産率、乳児死亡率の年次推移とこれらの率に影響を及ぼす要因  (2020年4月2日閲覧)

・一般社団法人 日本多胎支援協会 「ふたご(多胎に関するミニ知識) 」 (2020年4月2日閲覧)

写真提供:ゲッティイメージズ

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