【医師監修】初産婦(しょさんぷ)の分娩時間や陣痛の進み方は? | MAMADAYS(ママデイズ)
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初産婦(しょさんぷ)の分娩時間や陣痛の進み方は?

【医師監修】初産婦(しょさんぷ)の分娩時間や陣痛の進み方は?

妊娠の喜びを感じると同時に、初めて迎えるお産に不安を感じているママもいるのではないでしょうか?初めての出産はどのように陣痛を迎え、赤ちゃんの誕生までどのような経過をたどるのかを解説します。
妊娠の喜びを感じると同時に、初めて迎えるお産に不安を感じているママもいるのではないでしょうか?初めての出産はどのように陣痛を迎え、赤ちゃんの誕生までどのような経過をたどるのかを解説します。

初産婦とは?

初産婦は「しょさんぷ」と読み、初めてのお産をするママのことです。初めての妊娠が確定して、妊娠期間が22週を過ぎると初産婦といわれます。過去にお産の経験があるママは、経産婦(けいさんぷ)と呼ばれます。

初産婦の場合の陣痛は、どんな痛み?

初めてのお産に対する不安のひとつに「お産のときの痛み」があるのではないでしょうか?お産に関する痛みは、主に陣痛によるものです。陣痛とは、子宮の収縮によって起こるおなかの痛みのことをいいます。赤ちゃんは、ママの子宮が収縮して押される力を借りて生まれようとします。

陣痛開始は「陣痛の間隔が10分以内で規則正しくなったとき」か「陣痛が1時間に6回以上になったとき」です。出産が進むにつれて、陣痛の間隔は徐々に短くなります。赤ちゃんが出てくる出口(子宮口)が10cm(全開大・ぜんかいだい)の頃には約2分間隔で起こり、痛みが60秒ほど続くのが繰り返されます。

陣痛の痛みの体験談については、こちらの記事も参考にしてください。

陣痛とは、出産直前に起こる子宮の収縮。陣痛によってお腹の中の赤ちゃんは外に押し出されます。「そうは言っても、実際はどんな感じなの?」と気になる人のために、3児のママであり、多くの妊婦と接してきた助産師のちぇ はよんさんに、3度の陣痛の体験談を聞きました。

出産はどのように進むの?

出産が進む4つのステップ

出産には4つの段階があります。「分娩第1期(開口期)」「分娩第2期(娩出期・べんしゅつき)」「分娩第3期(後産期)」「分娩第4期」のステップを踏んで進みます。

子宮口が開く「分娩第1期(開口期)」

第1期は、陣痛開始から子宮口が10㎝に開く(全開大・ぜんかいだい)までの時期です。子宮口が10㎝になると全開大といいます。

陣痛開始とは「陣痛の間隔が10分以内で規則正しくなったとき」、もしくは「陣痛が1時間に6回以上になったとき」を指します。

第1期が出産の経過の中で一番長く、約10時間~12時間かかります。子宮口がスムーズに開くかどうかが分娩時間を短くするポイントのようです。

赤ちゃんが産道を通る「分娩第2期(娩出期)」

次に赤ちゃんが産道を通って母体の外に出る(娩出)第2期になります。出産と聞いて多くの人がイメージするのはこの第2期ではないでしょうか。子宮口が開いてから出産までは、約1.5時間~2時間かかります。

胎盤が出てくる「分娩第3期(後産期)」

出産は赤ちゃんが産まれたら終わりではありません。第3期といい、胎盤や卵膜など赤ちゃんについていたものがおなかの外に出てくる段階(後産期)が残っています。この胎盤などが出てくることを後産(あとざん)ということもあります。

胎盤などがおなかの中に残っていると出血を起こしたり、子宮の回復が進まなかったりするため、後産もママの体にとって大切なプロセスです。

胎盤はスムーズに出てくることが多く、第3期は30分程度と短時間で済むことがほとんどです。ママ自身は胎盤が出たことに気づかないこともありますが、助産師や医師が確認するので大丈夫です。

後産から2時間までの「第4期」

分娩第4期は、胎盤が出てから2時間のことです。この時期は出血しやすいため安静が必要です。多くの産院では、産後2時間は出産の後、そのまま分娩台に横になるように促されることが多いようです。

分娩の所要時間や体験談、出産の進み方については、こちらの記事も参考にしてください。

お産(分娩)とは、陣痛が始まることで子宮の出口である子宮口がだんだんと開いていき、赤ちゃんが産まれ胎盤が出てくるまでのことをいいます。この子宮口の開き方とともに、お産がどのように進むのかを助産師のさきさんに教えていただきました。
妊娠すると、実際の出産がどのように進むのか、疑問に思うことがありますよね。
出産は陣痛が始まった時点で第1期の開口期が始まり、第2期の娩出期で赤ちゃんが出てきて、第3期の後産期で胎盤がママの体から出てきます。
今回は、赤ちゃん誕生の流れを紹介します。

初産婦の場合、分娩所要時間はどのくらい?

出産の経過は、初産婦と経産婦では違いがあります。大きな違いは出産にかかる時間です。出産に臨む前に、どのくらいの時間で赤ちゃんが生まれるのか知っておくとよいでしょう。

個人差があるが、12~15時間程度

初産婦は、出産するまでにおよそ12時間~15時間かかるといわれています。経産婦は5~8時間といわれます。個人差はありますが、一般的に初産婦は、経産婦よりもお産に時間がかかります。

初めての出産のため、ママの産道や子宮口が開きにくく、赤ちゃんが通るのに時間がかかるためです。

初産の場合、予定日通りに出産できる?

出産予定日とは?

「いつ出産になるのか」は、ママやパパにとってとても気がかりですよね。

正常な妊娠期間は280日とされ、出産予定日は妊娠40週0日です。最終月経の初日が妊娠0日、妊娠2週0日が排卵日とされます。はじめの2週間は実際にはまだ赤ちゃんはできていません。

妊娠37週0日から妊娠41週6日を正期産といい、正常な出産の期間とされています。

出産予定日は、初産婦か経産婦かで変わることはありません。正期産の範囲で出産が前後するのは、個人差の範囲です。

初産婦の出産予定日について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

赤ちゃんと出会える瞬間、とても待ち遠しいですよね。出産予定日は決まっていても、予定日を過ぎて生まれてくる場合もあります。予定日から遅れての出産についてや、遅れた場合に気をつけることについて見てみましょう。

個人差があるが、早まることも、遅れることもある

「初産は出産予定日より遅れるもの」という説がありますが、医学的には根拠がないとされています。

出産が早まったり遅れたりするのは、初産婦が理由だとはいえません。昔は超音波検査などの診断技術が発達していなかったため、正確な出産予定日が算出できず、出産日が早まったり遅れたりするように診察されたといわれています。

正期産の範囲で、なぜ出産が早まったり遅れたりするのかは、医学的に明らかになっていないこともあります。個人差があると考えておくとよいでしょう。

産後の経過

ママの体は、出産が済むと妊娠前の状態に戻ろうとします。元の体に戻ることを産褥(さんじょく)といい、産褥期間のママのことを褥婦(じょくふ)といいます。助産学的には、産褥期間は6週間~8週間とされています。

産後のママの体には大きな変化が起こります。妊娠や出産でふくらんだ子宮が元に戻り、出産時にできた産道の傷が治っていきます。妊娠で変化した体重や体力、ホルモンバランスなども元に戻ります。母乳を出す体の働きも始まります。

バースレビューといい、産後2日~3日頃に自分の出産を振り返ることが大切だといわれています。初めての出産を思い出し、出産を乗り越えた自分をねぎらうことで、ママとしての自信が育まれる大切な時間です。

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初めての出産は不安も多いものです。痛みや出産の経過には個人差があり、出産日が前後することを心に留めておきましょう。いつ陣痛が来てもいいように、早めに出産準備をしておくと安心して出産を迎えることに繋がります。

参考:

江藤宏美編;助産師基礎教育テキスト第6巻,日本看護協会出版会,2020.

横尾京子・中込さと子・荒木奈緒編;ナーシング・グラフィカ母性看護学①第4版,メディカ出版,2016

横尾京子・中込さと子・荒木奈緒編;ナーシング・グラフィカ母性看護学②第3版,メディカ出版,2016.

写真提供:ゲッティイメージズ

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