【医師監修】早めの受診が大切! 産後うつの症状とは? | MAMADAYS(ママデイズ)
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早めの受診が大切! 産後うつの症状とは?

【医師監修】早めの受診が大切! 産後うつの症状とは?

女性ホルモンや環境の急激な変化により、妊娠中や出産後は、うつの症状が起こりやすい時期です。赤ちゃんがかわいく思えなくなり、自分をせめてしまうママもいます。
なるべく早い段階で医師や助産師などに相談し、それぞれのママに合わせた治療を行うことが重要です。
女性ホルモンや環境の急激な変化により、妊娠中や出産後は、うつの症状が起こりやすい時期です。赤ちゃんがかわいく思えなくなり、自分をせめてしまうママもいます。
なるべく早い段階で医師や助産師などに相談し、それぞれのママに合わせた治療を行うことが重要です。

産後うつとは?

産後うつとは、出産後に気分が落ち込んだり、ゆううつな気分が2週間以上続いたりする病気です。

日本人では約10人に1人のママが産後うつになる可能性があるといわれており、決して珍しい病気ではありません。

初めての出産にかかわらず、2人目以降の出産で症状が見られることもあります。

症状がある場合、適切な治療を受ける必要がありますが、ほとんどのママが治療に結びついていないのが現状です。

マタニティブルーズとの違いは?

出産後3日頃〜数日に現れる不安定な状態をマタニティブルーズといいます。出産による一時的なもので、産後10日程度続いたあとは自然に消失するとされています。

一方産後うつは、症状がよくならずに2週間以上続き、産後3〜4ヶ月たってから発症するママもいます。

なんでもないことで悲しくなったり、涙が出たり……。マタニティブルーは誰でも経験する可能性があります。なぜ起こるのか、どのようにその時期を過ごせばいいのか、マタニティブルーについて知っていきましょう。

産後うつの原因は?

いくつかの原因が重なって起こる

産後うつは一つだけでなく以下のような要因が重なり、発症するとされています。

・出産後のホルモンバランスの乱れ

・授乳や夜泣きなど育児のストレス

・身体的、精神的な疲労

・寝不足や育児で自分の時間が取れない

・周囲とのコミュニケーションが取れない

産後うつを引き起こしやすいリスク因子がある

産後うつは妊娠中の不安やサポート不足も関連するとされていて、家族の助けが重要です。

引き起こしやすいリスク因子としては、

・これまでにうつ病にかかったことがある

・マタニティブルーズになった

・社会的な助けが得られない

・パートナーからの協力が得られない

・育児に不安があること

・未婚での出産

・ママ自身が親との関係に問題がある

などが挙げられます。

産後うつの症状は?

以下は代表的な症状の一例です。精神的な症状だけではなく、身体的な症状も見られます。

・イライラする

・ゆううつになる

・疲れやすい

・涙が出る

・眠れない

・食欲がない

・育児への不安におそわれる

・夫への愛情が感じられない

症状の種類や程度はさまざまで、ほとんど何もできなくなるケースもあります。

産後は急激なホルモンバランスの変化に加え、赤ちゃんのお世話が始まります。

周囲からの十分なサポートを得られないと、ママの頭はストレスを処理しきれなくなります。

その結果、物事を悪いほうにしか考えられなくなる、人に頼ることもできなくなるなど悪循環に陥りがちです。

ママの産後うつは赤ちゃんへの影響も

産後うつはママ自身の問題だけではなく、赤ちゃんへも影響があることがわかっています。

ママと赤ちゃんの間でうまく関係が築けず、7歳ごろになると多動や情緒不安定さが出たり、将来的に発育や発達に影響が生じたりするとされています。

産後うつのママのケアは?

薬やカウンセリングを組み合わせて行う

産後うつをそのままにしておくと重症化し、治りにくくなってしまいます。

特に心配なのはママが自信を失って「死にたい」と思う気持ちが生じることです。

不調を感じたら、ママは頑張りすぎずに休みましょう。

メンタルケアの専門家である精神科の医師による治療が必要ですが、まずは産婦人科の医師や助産師、地域の保健センターなどに相談しても大丈夫です。

治療を受けることは決して珍しいことではありません。医師をはじめとした専門家により、「薬による治療」「カウンセリング」「家事や育児のサポート体制の構築」などでママや家族を支えていきます。

児童相談所虐待対応ダイヤルとは?

出産後、「赤ちゃんをかわいく思えない」、「このままでは虐待をしてしまう」と感じたら一度赤ちゃんと離れて、ママ自身の負担を軽くすることも必要です。

ママがどうしても育児が困難になったとき、一時的に子どもを保護してくれる施設があります。

全国どこからでも「189(いちはやく)」で24時間365日つながります。

緊急性のない場合でも相談窓口として、利用できます。

厚生労働省、児童相談所虐待対応ダイヤル

以下の記事も参考にしてください。

子育てがつらいと感じたとき、自分一人で向き合おうと思っていませんか? 心にモヤモヤを抱えたまま子どもを叱ってしまったり、パートナーにイライラしてしまったり……。この記事では子育てなど日常の悩みを相談できる機関をいくつか紹介します。

産婦人科医・吉村先生よりママへメッセージ

核家族化が進み、ママが1人で育児を行うことが大きな問題となっています。だからこそ「産後ケア」はとても重要です。

わが国ではまだ不十分な面もありますが、さまざまな自治体でママを支援する取り組みが広がり始めています。各自治体でサービスが異なりますが、区や市町村の相談窓口で相談できます。ぜひ活用して欲しいと思います。

産後うつの状態となると、なかなか自分で気がつくことは難しいかもしれません。

そのためママ自身でなく、家族でも構いません。

「何かおかしいな」と感じたら、ためらわずに産婦人科の医師、助産師などに相談してください。

1人で抱え込まずに、少しでも育児に対する悩みを相談できることが大切です。

参考:

厚生労働省、妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療

(2020年4月8日閲覧)

写真提供:ゲッティイメージズ

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