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産後の妊娠線は消えるの?産後からできるケア方法は?

【医師監修】産後の妊娠線は消えるの?産後からできるケア方法は?

妊娠線は妊娠でおなかが大きくなるにつれて出てくる皮膚の内側で起こる亀裂のことです。妊娠中に注意していても妊娠線ができることもあり、出産後に元に戻るのか気になりますよね。この記事では、妊娠線は消えるのかについてや、出産後の妊娠線のケア方法を紹介します。
妊娠線は妊娠でおなかが大きくなるにつれて出てくる皮膚の内側で起こる亀裂のことです。妊娠中に注意していても妊娠線ができることもあり、出産後に元に戻るのか気になりますよね。この記事では、妊娠線は消えるのかについてや、出産後の妊娠線のケア方法を紹介します。

妊娠線とは?

妊娠線とは、肉割れの一種で、妊娠による体の変化が原因で、皮膚が急激に伸びることでその変化に追いつけずに裂け、ひび割れたように見える線のことをいいます。妊娠中でなくとも 急に太った場合などにもできるのですが、妊娠中に起きやすいので、この名前「妊娠線」があります。

妊娠線は「線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)」または「ストレッチマーク」などとも呼ばれ、特に妊娠によって変化が大きいおなか・お尻・太ももの外側・胸などにできやすいといわれています。

出血はないものの、皮膚が内側で裂けているので、線ができたときは赤みを生じ、だんだんと白黄色の傷跡へと変化します。

産後の妊娠線は消えるの?

薄く目立たなくできる可能性はある

妊娠線は、一度できてしまうと全くなかったように消えることはありません。しかし、肌質や対処法によっては「薄く目立たなく」できる可能性があります。

妊娠線は、皮膚の中の層が断裂し、組織の質が変わることで現れます。

妊娠中からの妊娠線予防も大切

皮膚が乾燥していればさらに、妊娠線は強くはっきりと出ます。

妊娠線を薄く、目立たなくするためには、妊娠中からの保湿ケアが大切です。

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産後の妊娠線ケアの方法は?

家でできるケア

入浴後は皮膚の水分が失われやすいので、化粧水やクリームをつかって保湿するとよいでしょう。

保湿することで乾燥によるかゆみも予防できるため、妊娠線が強く残らないよう、出産後も意識して肌を保湿しましょう。

産後に美容外科などで治療するケース

妊娠線を目立たなくするために、美容形成外科で施術を行うこともできますが保険適応外です。妊娠線に対する効果や治療期間、費用などは医院や施術の種類などによってかなりの差があるため、前もって確認が必要です。

妊娠線は「薄くなる可能性」はありますが、「消えるわけではない」というのを念頭において、検討するとよいでしょう。

まずは保湿などのケアを試してみて

妊娠線は、皮膚が断裂する、といっても血が出ることではありません。

いったんできてしまうと完全に消えるものではありませんが、必ず薄く目立たなくなります。家でできる保湿といったケアをして様子を見てよいでしょう。

妊娠線について、ネガティブになったり、「消すこと」を考えがちかもしれませんね。ただ、妊娠線ができているということは、赤ちゃんを十か月という長い期間、おなかの中で立派に育てた勲章でもあります。

妊娠線ができた肌は敏感なので、「消すこと」にとらわれ過ぎず、デリケートな肌を扱う意味で、保湿といったケアを始めてみてはいかがでしょうか。

参考

・山口 琴美、「腹部妊娠線の予防行動とQOLとの関連 」、2021年3月閲覧

・山口琴美、「長時間保湿作用を有する保湿剤塗布による妊娠線出現予防効果の検証 」、科研費、2021年3月閲覧

写真提供:ゲッティイメージズ

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