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【小児歯科専門医監修】乳歯が生えるのはいつから?順番やケアの方法について

【小児歯科専門医監修】乳歯が生えるのはいつから?順番やケアの方法について

子どもの歯である「乳歯」はいつから生えてくるのでしょうか。また、乳歯はどのような順番で生え、どのようなケアが必要なのでしょうか。この記事では、乳歯がいつからどのような順番で生えてくるのかやケア方法について紹介します。
子どもの歯である「乳歯」はいつから生えてくるのでしょうか。また、乳歯はどのような順番で生え、どのようなケアが必要なのでしょうか。この記事では、乳歯がいつからどのような順番で生えてくるのかやケア方法について紹介します。

乳歯はいつから生えてくる?

赤ちゃんの乳歯は、個人差がありますが、おおよそ生後6ヶ月頃から生え始めます。そして、3歳までに上下10本ずつ、合計20本の乳歯が生えそろうといわれています。

乳歯は、永久歯よりも弱く、虫歯になりやすい特徴があるので、生え始めたら定期的に歯科検診を受けることや正しい歯磨きの習慣を身につけることが大切です。

乳歯が生える順番は?

乳歯が生える順番【0~1歳頃】

© every, Inc.

乳歯は一番前の歯である「乳中切歯(せっし)(A)」から生え始めます。

そして切歯の両側の歯(B)、第一乳臼歯(D)、乳犬歯(C)、第二乳臼歯(E)という順番に生えてきます。

上下の乳歯の生え方は、まずは下から生え始めることが多い傾向にあります。

乳歯が生える順番【1~2,3歳頃】

© every, Inc.

生える順番が違ったらどうしたらいいですか?

  • 順番が違うのはよくあること

    乳歯が生えてくる順番は、多少個人差があります。赤ちゃんによっては、上の乳歯から生え始める場合もあります。

    ですから、乳歯の生える順番が多少違っても焦ることはありません。どうしても気になることがあれば、小児歯科医に相談しましょう。

乳歯のケアはどうする?

乳歯が生える前のケア(生後3ヶ月〜6ヶ月)

首がすわり、授乳間隔も一定になり、ママやパパに余裕がでてきたら、歯のケアをはじめてみましょう。

乳歯が生えてくる前に、口元や口の中を触られることに慣れておくことで、スムーズに歯磨きや歯科医の診療を行いやすくなることがあります。

口元を触ったり、きれいな手で歯茎を触るなどの練習で徐々に慣れさせていきましょう。

詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

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乳歯が生え始めたときのケア(生後6ヶ月〜1歳)

離乳食が始まる時期ですが、薄味で糖分の少ない離乳食をちゃんと与えていれば、歯垢(プラーク)は、あまりつかないはずです。ですから、まだ歯ブラシは必要ありません。

乳歯が生え始めたら、ガーゼなどで乳歯をきれいに拭いてあげましょう。

上4本、下4本生えそろう頃のケア(1歳〜)

前歯がある程度生えそろうと、ママやパパも歯ブラシを使いやすくなるので、本人用の歯ブラシとママやパパが使う仕上げ用歯ブラシを用意しましょう。

まだ自分では磨けませんが、本人用の歯ブラシを持たせる理由は、歯を溶かす「酸」を洗い流す働きをするだ液の分泌を促すためと、歯磨きの習慣づけのためです。

この頃は歩き始めのため、歯ブラシをくわえたまま転倒すると危険です。必ず座らせた状態で行いましょう。

このとき、歯と歯の間にすき間がなくぴったりとくっついてしまっている場合は、上の乳中切歯の間だけでもいいので、必ずデンタルフロスを使うようにしましょう。歯ブラシだけでは、歯と歯の間の歯垢(プラーク)は、絶対に落とせません。

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歯ブラシは、最初はちょんちょんと乳歯に触れるところから。歯ブラシに慣れてきたら1本ずつ丁寧に磨くといいでしょう。

乳歯も歯茎も弱いので、優しく丁寧に磨くことを意識しましょう。痛がったり嫌がっているようであれば無理につづけず、休んだり優しく声をかけたりして、なるべく歯を磨かれることを嫌いにならないように工夫することが大切です。

詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

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乳歯は、5〜6か月ごろに生えてきます。乳歯が1〜2本のころはガーゼでふく程度でいいのですが、上下の前歯が生えてくる7か月ごろからは、歯ブラシでのケアを始めるようにしましょう。
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歯磨き粉を使うのはいつから?

歯磨き粉は、子どもがうがいをできるようになったら使い始めるとよいでしょう。乳歯が生え始めたからといって歯磨き粉が必要なわけではありません。歯磨き粉を飲み込まず、うがいができる頃から徐々に使ってみましょう。この頃は、研磨剤や発泡剤が入っていないフッ素入りジェル(500ppm)がおすすめです。

子どもと一緒に正しい歯のケアを身につけよう!

乳歯は、おおよそ生後6ヶ月頃から生え始め、永久歯よりも弱く虫歯になりやすい特徴があります。乳歯が生え始めたらスムーズに歯のケアが進められるように、口元や口の中を触られることに慣れさせましょう。

自分で歯磨きができないうちのパパやママの歯のケアは、将来の歯の環境を整えるためにとても大切なことです。

子どもと一緒に、正しく歯のケアができるように練習していきましょう。

わからないことや不安なことがあれば、小児歯科医に相談しましょう。

参考

・医学書院、『小児看護学概論 小児臨床看護総論 第12版第3刷』、2013年

・日本小児歯科学会、「歯みがき・むし歯予防 」、2021年3月閲覧

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