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衣替えの時期はいつ? 時期のめやすや注意すること

衣替えの時期はいつ? 時期のめやすや注意すること

日本には四季があります。季節ごとに気候も違うので、快適に生活するためには衣替えが必要とされてきました。
今回は衣替えの時期のめやすや注意点、子ども服の衣替えのときのアイディアもお伝えします。
日本には四季があります。季節ごとに気候も違うので、快適に生活するためには衣替えが必要とされてきました。
今回は衣替えの時期のめやすや注意点、子ども服の衣替えのときのアイディアもお伝えします。

そもそも衣替え(ころもがえ)とは?

季節・気候に合わせて衣類を入れ替えること

衣替えとは、「季節に合わせて衣類を入れ替えること」です。

日本には春夏秋冬の四季があり季節の変化とともに、暖かくなったり寒くなったりします。

さらに湿気も変化します。

年中快適に過ごすには、各季節の気候に合わせて衣服を替えなければなりません。

「衣類を替えて気候に対応する」、これが衣替えの目的です。

いくつかの文献によると、衣替えは少なくとも平安時代から行われているようです。

四季の移り変わりがある日本だからこそ根付いた伝統的な慣習です。

衣替えはいつ行うべき?

春と秋の年2回行うのが一般的

一般的に衣替えの時期は、春と秋の年2回とされています。

これは洋服を着るのが主流になった明治以降の慣習です。

江戸時代までは年4回行われることもありましたが、明治期からは6月に夏服、10月に冬服に衣替えするのが普通になりました。

6月1日と10月1日は「衣替えの日」と呼ばれることも多いです。

5月から6月に夏服へ衣替えする

衣替えは気候の変化が大きいときに行うのが合理的です。

このことから春の衣替えは5月・6月に行うことをおすすめします。この時期に気温と湿度がグッと高くなるからです。

気象庁が公開している2020年の東京のデータを見ると、1〜4月まで1、2℃ずつしか上昇していなかった平均気温が、5月になるといきなり7℃ほど上昇しています。同じタイミングで湿度も9ポイントほど上がりました。

国土交通省気象庁「月ごとの値」

5月頃から夏の気候に変化していくので、夏服へ衣替えしましょう。

9月から10月に冬服へ衣替えする

9月・10月に冬服を準備するのがよいでしょう。この時期に平均気温がガクッと低下するからです。

2020年の東京のデータを見ると、1月から8月にかけてずっと上昇を続けていた平均気温は、9月で一転し、5℃ほど下がりました。10月にはそこからさらに約7℃ほど低下しています。

冬の気候への転換点は9月・10月なので、この時期に冬服への衣替えを実施するのがおすすめです。

国土交通省気象庁「月ごとの値」

ただし衣替えの時期には地域差がある

気候の変化の仕方はそれぞれの地域によって異なります。住んでいる地域の気温や湿度でいつ衣替えをするかが変わってきます。

たとえば、2020年5月の沖縄・那覇の平均気温は24.8℃だったので、すでに夏服を着ていた人もたくさんいたでしょう。

一方で同時期の札幌は、平均気温が13.7℃だったことから、まだ冬服を着ていた人も多かったはずです。

気象庁(2020)、月ごとの値、札幌
気象庁(2020)、月ごとの値、那覇

制服やスーツの衣替えはいつから?

夏の衣替えは5月下旬から6月下旬ごろがめやす

夏用の制服やスーツへの衣替えの時期は、5月後半から6月後半であることが一般的です。

多くの学校や会社、省庁などが、その時期を夏服への移行期間やクールビズ(※)の開始時期に設定しています。

5月初旬から「ノーネクタイ・ノージャケット」を始めるところもあります。

※クールビズとは?

地球温暖化対策の一環として、平成17(2005)年度から政府が提唱する、過度な冷房に頼らず様々な工夫をして夏を快適に過ごすライフスタイル。
 室温の適正化とその温度に適した軽装などの取組を呼び掛けています。軽装以外の取組としては、これまでは、省エネ型エアコンへの買換え、西日よけのブラインド、日射の熱エネルギーを遮蔽する効果がある緑のカーテンなど、具体的なアクションなどを推奨してきました。

冬の衣替えは9月下旬から10月下旬頃がめやす

学校では、9月下旬から10月中旬頃に冬用の制服への衣替えが実施されることが多いです。ただし、沖縄などの暖かい地域では、11月に入ってから行われることもあります。

会社や省庁のスーツの衣替えは、10月中に実施されるのが一般的です。大体10月初旬から下旬にかけてクールビズの時期が終了します。

衣替えの時期は寒暖差に注意!

衣替えの時期は気候が転換する時期でもあり、日ごとの寒暖差が大きくなることが多いので注意しましょう。

暖かくなったと思っていたら急に冷え込んだり、涼しくなったと思ったら夏日に逆戻りしたりすることもしばしばあります。

カーディガンなどの羽織るものを取り出しやすい収納バッグにしまうなど、寒暖差に対応できるようにしておきましょう。

衣替えをしないで済む場合も

衣類の量や収納方法によっては衣替えしないでも大丈夫

衣替えは、四季の変化に合わせて衣類、特に夏服と冬服を替えるとともに、収納していた衣類を入れ替えることもいいます。

日本の伝統的な慣習ですが、衣類の量や収納方法によっては「しない」という選択肢もあります。

極端な例ですが、夏服の上下の衣類をそれぞれ5着、冬服の上下の衣類をそれぞれ5着持っていたとします。それをクローゼットに一列に収納できるなら、夏服と冬服の入れ替えはしなくても済むでしょう。

衣類の収納については以下の動画・記事も参考にしてみてください。

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子ども服の衣替えについて

来シーズンはサイズアウトする可能性も

子どもの身長は0〜2歳の間で約2倍になります。

個人差はありますが、2歳以降は年間約6㎝程度のペースで伸びていくので、前年の衣類がサイズアウトして着られなくなってしまうことも多くあります。衣替えのタイミングで、いらないものは手放してしまうという選択肢もあります。

サイズアウトした子どもの衣類のシェアやリメイク、整理方法は以下の動画・記事も参考にしてみてください。

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子どもは体温調節機能が未熟

子どもは体が小さく、大人に比べて体温調節機能が未熟です。

うまく言葉で暑さや寒さを表現できず、パパやママは子どもの衣類の調整を難しく感じるかもしれません。

いつから夏物、冬物にすると衣替えする日をきっちり決めてしまわずに、暑い日は大人より1枚少なめ、寒い日は一枚多めにするなど適宜調節できるとよいでしょう。

調節のきく衣類を手元に残しておけるとよいですね。

子どもの体温については以下の記事も参考にしてみてください。

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6月・10月を目安にそれぞれに合った衣替えを

今回は衣替えをいつ行うのかについてお伝えしました。

夏服への衣替えは5月・6月に、冬服への衣替えは9月・10月に行うのが一般的です。

ただし、地域によって気候は違うので、住んでいる地域の気温・湿度に合った時期に行うのがよいでしょう。衣類の量や収納方法によっては、「衣替えをしない」という選択肢もあります。

以上を参考にしつつも、ぜひご自身に合ったタイミングや方法で衣替えをしてみてくださいね。

写真提供:ゲッティイメージズ

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