トモニテ
離乳食のかんぱち|いつからはじめる?

【管理栄養士監修】離乳食のかんぱち|いつからはじめる?

この記事では、かんぱちを離乳食に取り入れる場合の目安の時期・量・下処理の方法について紹介します。
かんぱちは青皮魚に分類され、DHA・EPAといわれる赤ちゃんの脳の発育に関わる脂肪酸が多く含まれています。与える場合の注意点を押さえて、上手に活用しましょう。
この記事では、かんぱちを離乳食に取り入れる場合の目安の時期・量・下処理の方法について紹介します。
かんぱちは青皮魚に分類され、DHA・EPAといわれる赤ちゃんの脳の発育に関わる脂肪酸が多く含まれています。与える場合の注意点を押さえて、上手に活用しましょう。

かんぱちはいつから食べられる?

かんぱちは離乳食後期からOK

青皮魚に分類されるかんぱちを与える場合は、赤身魚に慣れた離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)を目安にしましょう。

かんぱちには赤ちゃんの脳の発達に関わるDHA・EPAが含まれます。

ヒスタミン中毒について

かんぱちは、鮮度が落ちると食中毒を引き起こす「ヒスタミン」が生成されている可能性があります。

鮮度のよいものを選び、鮮度が低下したおそれのある魚は与えないようにしましょう。

ヒスタミンは、調理時に加熱しても分解されません。

初めて与える際は少量から始めましょう。

どれくらいの量を与えたらよい?

子ども用スプーンのひとさじから始め、徐々に量を増やしていきましょう。

初めて与える場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えます。

かんぱちの固さや量の目安

子どもの成長に合わせて、食材の固さや量を変えます。

かんぱちの時期別の固さ・量の目安

ぶり・かんぱち:離乳食テンプレ

© every, Inc.

下ごしらえのコツは?

  • 沸騰した湯に通し、中まで十分に火を通す
    (魚の身が分厚い場合は、火が通りやすいように薄く切ってからゆでる)
  • 骨や皮をすべて取り除く
  • すりつぶすか、5~8mm程度の大きさにほぐす

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

刺身を使うと、皮と骨を取り除く手間が省けて便利です。

血合いは苦味や臭みが強いので、多い場合は取り除くと食べやすくなります。

スーパーで見かけた場合は、ぜひ活用してみてくださいね。

調理方法

時期ごとに調理方法をご紹介します。

過去に、MAMADAYSで紹介した離乳食の作り方動画もぜひチェックしてくださいね!

初期(生後5~6ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

中期(生後7~8ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

後期(生後9〜11ヶ月頃)

ゆでて皮と骨を取り除き、5~8cm程度の大きさにほぐします。

完了期(1〜1歳6ヶ月頃)

ゆでて皮と骨を取り除き、一口大を目安にほぐします。

食物アレルギーについて

かんぱちは、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。

そのため、初めて与える際は、子ども用スプーンのひとさじから始め、徐々に量を増やしていきましょう。

また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関に受診できる時間に与えるようにしましょう。

注意事項

食材は、特定のアレルギー体質を持つ場合に、アレルギー反応を引き起こすおそれがあります。

初めての食材を食べる子どもには十分注意が必要です。様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

離乳食を調理する前に、「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」を事前にご確認の上ご利用をお願いいたします。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

参考

・五十嵐隆(監修)、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年