避妊以外の効果? 低用量ピルの話【MAMADAYSお悩み相談室 低用量ピル前編】 | MAMADAYS(ママデイズ)
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避妊以外の効果? 低用量ピルの話【第2回 MAMADAYSお悩み相談室・前編】

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避妊以外の効果? 低用量ピルの話【MAMADAYSお悩み相談室 低用量ピル前編】

現在日本でのピルの服用率は3%前後と、他の先進諸国に比較して高くはありません。

今回は私たちが持つピルに対する不安や、疑問について産婦人科医・吉村泰典(よしむら やすのり)先生に教えていただきます。
現在日本でのピルの服用率は3%前後と、他の先進諸国に比較して高くはありません。

今回は私たちが持つピルに対する不安や、疑問について産婦人科医・吉村泰典(よしむら やすのり)先生に教えていただきます。

ピルに対するイメージはやっぱり避妊?

MAMADAYSアンケートでは約半数が「避妊」のイメージ

MAMADAYS編集部ではMAMADAYSユーザーを対象に、2021年4月21日から22日にかけてMAMADAYSのInstagramのストーリー内で「低用量ピルについてのアンケート」を実施しました。

「低用量ピルについてどんなイメージを持っていますか?」との問いに対し、54件の回答がありました。

第1位は「避妊ができる」という意見で46.3%と約半数が低用量ピルに「避妊ができる」というイメージを持っていることがわかります。

W00770_低用量ピルについてのアンケート結果(円グラフ)

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一方で「生理(月経)改善」のイメージも ※生理(月経)以下生理

次いで「生理の改善」が25.9%、「生理前の気持ちの安定のため」が約11%という結果になりました。

「避妊」のイメージが強くあるものの、一部では生理にまつわる症状の治療薬としてのイメージが持たれていることがわかりました。

そもそもピルとはどんな薬?

ピルは「経口避妊薬」といい、もともとは避妊のための薬です。

1960年代にアメリカで承認。日本では1999年に承認・発売されました。

飲み忘れたりせず正しく服用すれば、99.9%の避妊効果が期待できるとされています。

2種類の女性ホルモン、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)が配合された薬です。配合量、服用方法によって分類され、いくつもの種類があります。

一般的にエストロゲンの量が50マイクログラム以下のものを「低用量ピル」といい一般的に使われています。

低用量ピルの効果は「避妊」だけではない!

まだまだ知られていない? ピルの「副効用」とは

現在は避妊のためというよりは、生理の痛みを取ったり、経血量を減らしたり生理の悩みをコントロールするために飲んでいる人が多いですね。

薬の作用には、メインではない、副作用というものがあります。

副作用とは、望ましくない作用を言います。

ただピルには避妊以外にも、女性にとってよい効果がたくさんあります。

薬全般にあるそのような作用には「副効用(ふくこうよう)」という言葉が使われています。

生理痛の改善や、子宮体がん、卵巣がんなどのリスクを減らす

前回、月経困難症の治療のファーストライン(第一選択)はピルとお話ししました。

女性ホルモンをコントロールすることで、排卵を止めて子宮内膜が妊娠に向けて厚くなるのを抑えます。生理が止まる、あるいは起きても軽く済ませることができます。

これにより生理痛の軽減、経血量が減少、生理の開始日を変更できるなど生理に関連した症状の改善につながります。

さらに子宮体がんや卵巣がんの発症率が低下します。内服の期間が長いほどリスクは減ります。ピルを中止したあとも頻度は少なくなっています。

たとえば生理があると、排卵のたびに卵胞が破れます。

それを修復する過程を繰り返すということで、卵巣がんのリスクが上がるのだろうといわれています。疫学的な調査からもリスクが減るというデータがあります。

ほかには大腸がんのリスクを抑えたり、ニキビを改善するともいわれていますね。

PMS(月経前症候群)への効果も期待

それからピルはPMSにも効果があるということが多いですね。

ただPMSはピルだけではなかなか治らないこともあるので、漢方薬を使ったりカウンセリングしたりすることも多い。要するに心理的・精神的な問題も要因になることがあるんですね。

ピルで改善する場合もありますが、ピルだけでは難しいこともあるため、飲んでみて効果がない場合は主治医に相談してみるとよいでしょう。

PMS(月経前症候群)とは

症状に個人差はありますが、生理前に3〜10日程度続く精神的・身体的症状で生理が始まると軽くなったり消失したりするものをいいます。

MAMADAYSアンケート:ピルを実際に飲んでみてどうだった?

「よかった」と答えた人は6割以上

MAMADAYS編集部ではMAMADAYSユーザーを対象に、2021年4月21日から22日にかけてMAMADAYSのInstagramのストーリー内で「低用量ピルについてのアンケート」を実施しました。

「低用量ピルを使ってみてどうでしたか?」との問いに対し、18件の回答がありました。第1位は「よかった」という意見で66.7%の半数以上がピルの内服に効果があったと感じているようです。次いで「普通」が27.8%、「悪い」が5.5%という結果になりました。

W00770_低用量ピルについてのアンケート結果(使用感想_円グラフ)

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ユーザーの意見:よかったと感じた人

  • 生理がくる日がわかるし、生理痛が減りました!
  • 生理前の気持ちが不安定になるのが減った。ニキビができにくくなった。
  • 生理が決まった日にくるので、わかりやすい。もちろん避妊もできるのでいいですが!一番は生理痛の痛みが和らいだことがいいです!
  • PMSが改善される。

中には効果を感じなかった人も

メリットが大きいという意見が多いものの、一部では効果がうすいと感じた人もいるようです。

以下にコメントをご紹介します。

ユーザーの意見:よくなかったと感じた人

  • 通院が面倒。
  • 生理痛があまり改善されない。
  • 最初の3ヶ月ぐらいはPMSも軽くなり効果を感じられたが、だんだんとまたイライラしたり情緒不安定になったりして、効果が感じられなくなった。
  • 生理痛を改善するために服用しているのですが、副作用なのか頭痛がひどいです。おなかの痛みはだいぶ痛みは減りますが、ほかの症状が強くなったりするので、普通評価です。

MAMADAYS編集部まとめ

ピルがもともとの効果である避妊のほかにも、女性の体にとってさまざまなメリットをもたらすことがわかりました。

一方ユーザーの体験談からピルの服用後、頭痛などの体調の変化を感じたり、あまり効果を感じなかった人もいることがわかりました。

次回は気になる低用量ピルの副作用や注意点についてお伺いします。

連載のご紹介

MAMADAYS編集部では、普段なかなか聞く機会のないドクターたちの話を伺うことのできる「MAMADAYSお悩み相談室」を立ち上げました。

今回は、慶應義塾大学名誉教授であり、3000人以上の不妊症、5000人以上の分娩など数多くの妊産婦の診療にあたる一方、第2次~第4次安倍内閣では「少子化対策・子育て支援担当」として、内閣官房参与も務めていた産婦人科医の吉村泰典先生にご協力いただき、「MAMADAYSお悩み相談室」の連載を開始します。

これから「MAMADAYSお悩み相談室」では先生にさまざまなお話を伺う予定です。また、ユーザーアンケートを通してMAMADAYSユーザーの疑問や気になることなど、まとめて発信する予定です。

産婦人科医への質問アンケートは不定期でMAMADAYSの公式Instagram のストーリーズで配信予定です。

今回は「低用量ピルの不安や疑問」についてお伝えしました。

次回は「低用量ピルの副作用」についてお伝えします。

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