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離乳食のコンビーフ|いつからはじめる?

【管理栄養士監修】離乳食のコンビーフ|いつからはじめる?

肉の缶詰の、コンビーフ。保存性が高く、便利な食材ですが、離乳食で使うことはできるのでしょうか。コンビーフの子どもへの与え方や選び方のコツなどを紹介します。
肉の缶詰の、コンビーフ。保存性が高く、便利な食材ですが、離乳食で使うことはできるのでしょうか。コンビーフの子どもへの与え方や選び方のコツなどを紹介します。

コンビーフはいつから食べられる?

離乳食でコンビーフを使う場合は離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)以降から与えられますが、塩分や脂質が多く含まれているため積極的に与えなくてもよい食材です。

与える場合はなるべく少量ずつにし、与える頻度が多くならないように注意しましょう。

どのくらいの量を与えられる?

離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)の場合は離乳食1回あたり15〜20gを目安に与えられます。

ただし、コンビーフは塩分や脂質が多いため、味が付いていない肉や魚などのほかのたんぱく質と組み合わせて15〜20gを与えるのがおすすめです。

コンビーフを離乳食に使用するときは、塩や醤油などの塩分を含む調味料を使わずに、味付けも兼ねて使うことで離乳食全体の塩分を抑えましょう。

コンビーフの大きさ・固さや量の目安

コンビーフの時期別の大きさ・固さや量の目安

離乳食コンビーフ

© every, Inc.

コンビーフの選び方のコツは?

コンビーフはウインナー、ハムなどと同じ食肉加工品です。

保存性を高めるために塩分が多く使われています

なるべく塩分や添加物の少ないものを選びましょう。

調理方法

初期(生後5〜6ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

中期(生後7〜8ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

後期(生後9〜11ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)

よくほぐしてから細かく刻んだものを加熱して与えます。

食物アレルギーについて

コンビーフの原材料である牛肉は食物アレルギーを発症する可能性があります。

初めて与える際は様子を見ながら少量から始めましょう。

また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

注意事項

食材は、特定のアレルギー体質を持つ場合に、アレルギー反応を引き起こすおそれがあります。

初めての食材を食べる子どもには十分注意が必要です。様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

離乳食を調理する前に、「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」を事前にご確認の上ご利用をお願いいたします。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

参考

五十嵐隆(監修)、「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年