【医師監修】妊娠にも影響する? 子宮内膜ポリープとは? | MAMADAYS(ママデイズ)
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妊娠にも影響する? 子宮内膜ポリープとは?

【医師監修】妊娠にも影響する? 子宮内膜ポリープとは?

子宮内膜ポリープとは、子宮の粘膜にできる「できもの」の一種です。

ほとんどは良性だといわれていますが中には悪性(がん)が隠れていたり、不妊の原因となっている可能性があります。

症状がないケースでは、気づかずに放置してしまうこともあり、注意が必要です。
子宮内膜ポリープとは、子宮の粘膜にできる「できもの」の一種です。

ほとんどは良性だといわれていますが中には悪性(がん)が隠れていたり、不妊の原因となっている可能性があります。

症状がないケースでは、気づかずに放置してしまうこともあり、注意が必要です。

子宮内膜ポリープとは

子宮の内側にある内膜にできるポリープ

子宮内膜ポリープの説明

© every, Inc.

子宮はいくつかの部分に分けられ、入口の部分は「子宮頸部(しきゅうけいぶ)」、それより奥の部分は「子宮体部(しきゅうたいぶ)」と呼ばれます。

子宮の内側は粘膜でおおわれていますが、子宮体部の粘膜を子宮(体部)内膜と呼びます。

子宮内膜ポリープは、この子宮内膜の組織が部分的に増えてポリープ状になったものです。

特に40−50歳代の女性に多いとされています。

ポリープとは?

皮膚や粘膜にできる球状で茎のある、「いぼ」のようなできものです。

粘膜内や皮膚の一部分の厚みが増したものを「ポリープ」と呼んでいます。

子宮頸管部分にできる「子宮頸管(けいかん)ポリープ」については以下の記事も参考にしてください。

ママの中には「子宮頸管に小さなポリープがあるけど様子をみましょう」といわれた人もいるのではないでしょうか。今回は、妊娠中の子宮頸管ポリープについて、症状・治療方法・治療の費用等についてお伝えします。

多くは経腟超音波(エコー)検査で発見される

子宮内膜ポリープの多くは、経腟超音波(エコー)検査で子宮内膜の厚みやしこり状のものが確認され、発見につながります。

良性であることが多い子宮内膜ポリープですが、ポリープだと思っていたものが、まれに子宮体がんなど悪性の病気のこともあります。

良性か悪性かの厳密な診断は経腟超音波(エコー)検査だけでは行えません。

確定診断は子宮鏡検査などを行う

子宮鏡という細いカメラを子宮に入れ、直接ポリープを観察しながら切除します。

切除したポリープはさらに検査をして、悪性ではないかどうか調べます。

子宮鏡では、経腟超音波(エコー)検査では見つけにくい小さなポリープも見つけることができます。

子宮内膜ポリープの原因は

原因ははっきりしていない

性感染症後の子宮内膜の炎症、出産や流産、エストロゲンといわれる女性ホルモンに対する過剰反応などといわれていますが原因ははっきりとはわかっていません。

子宮内膜ポリープのリスクが高いケースとしては、

・乳がんの治療薬として使用されるホルモン剤(タモキシフェン)の内服

・加齢

・肥満

などがあげられています。

子宮内膜ポリープの症状は?

症状はないことが多いものの、以下のような症状も見られます。

・月経時以外に出血する(不正出血)

・月経が長引く、出血日数が8日以上(過長月経)

・月経量が多い(過多月経)

・月経期間中に、随伴して起こる病的な症状(月経困難症)

・妊娠しにくい(不妊症)

不正出血などが続くと貧血となることもあります。

なぜ子宮内膜ポリープは妊娠に影響するの?

子宮内膜は受精卵が宿り(着床)、赤ちゃんへと成長する場所です。

そこで子宮内膜にポリープがあると、大きさや数によっては、着床しにくくて不妊になったり、また着床し妊娠しても流産してしまうことがあるとされています。

子宮内膜ポリープが原因で不妊になったり、流産したりするメカニズムは解明されていません。

ただし子宮内膜ポリープ以外に不妊の原因がないケースでは、ポリープの切除で妊娠する確率が高まる、という報告があります。

子宮内膜ポリープの治療は?

良性・症状がないケースでは経過観察することも

子宮内膜ポリープがあったとしても、必ずしも何かしらの症状が出るわけではありません。

無症状で閉経前の女性の子宮内膜ポリープは、小さくなって消える可能性もあり、切除せずに観察することもあります。

ただし、1㎝以上の大きさのケースでは自然に消失しにくいとされています。

定期的にポリープの大きさや数を確認し、悪性となっていないかなどの経過を観察します。

不妊症や不正出血などの症状があるケースではポリープを切除する

子宮内膜ポリープが、不妊や出血の原因になっているケースでは、出血の原因を取り除いたり、妊娠しやすくする目的でポリープを摘出します。

多くの場合、「子宮鏡」という内視鏡を使ってポリープを摘出する手術をします。

ポリープ切除の直後から、不妊治療の開始が可能だとされています。

場合により、子宮内膜掻爬(そうは)術という子宮内膜全体をかきだすような方法でポリープを切除することもあります。

それぞれの状態や施設の方針にもよるため、主治医と確認しましょう。

無症状でも悪性の可能性があればポリープを切除

無症状でも、サイズが大きいなど悪性のリスクが高いと判断される場合には、ポリープの切除が行われます。

子宮内膜ポリープを放置すると?

子宮内膜ポリープの多くは良性であるものの、まれにがんなどの悪性腫瘍が隠れていることもあります。

経過をみるために、定期的な受診が必要です。受診の間隔は主治医に相談するようにしましょう。

子宮内膜ポリープは再発する?

子宮内膜ポリープは、切除しても再発を繰り返すことが多くあります。

再発していないかどうか、確認のために定期的な受診が必要です。

定期的に婦人科検診を受けよう

子宮内膜ポリープの多くは良性ですが、まれに悪性のこともあり放っておくのはよくありません。子宮内膜ポリープが不妊の原因となっている可能性もあります。

不妊に悩んでいる場合は、一度婦人科や産婦人科を受診してみるとよいでしょう。

婦人科検診は定期健康診断のオプション検査になっている場合や、自治体によっては補助を受けられる場合があります。会社や自治体からのお知らせも確認してみましょう。

不正出血や月経に異常を感じる場合はもちろん、しばらく婦人科検診を受けていない場合も、ぜひ診察を受けてみてくださいね。

写真提供:ゲッティイメージズ

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