【医師監修】咳(せき)、鼻水が止まらない? RSウイルス感染症の症状は? | MAMADAYS(ママデイズ)
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咳(せき)、鼻水が止まらない? RSウイルス感染症の症状は?

【医師監修】咳(せき)、鼻水が止まらない? RSウイルス感染症の症状は?

RSウイルスに感染すると、咳や鼻水、発熱などの呼吸器系の症状が出現します。多くは風邪症状で次第に改善するものの、赤ちゃんや高齢者に感染すると重症化してしまう可能性があります。感染力が強いため、咳や鼻水の症状がある場合、感染を広げてしまわないよう注意が必要です。
RSウイルスに感染すると、咳や鼻水、発熱などの呼吸器系の症状が出現します。多くは風邪症状で次第に改善するものの、赤ちゃんや高齢者に感染すると重症化してしまう可能性があります。感染力が強いため、咳や鼻水の症状がある場合、感染を広げてしまわないよう注意が必要です。

RSウイルス感染症とはどんな病気?

RSウイルスによる呼吸器系の感染症

「RSウイルス感染症」とは、RSウイルスによる呼吸器系の感染症です。

呼吸器系とは、主に空気の出入りに関わる部分です。鼻やのど、気管、気管支、肺などがこれにあたります。

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RSウイルス感染症にかかっている75%以上は1歳以下の赤ちゃんで、主に乳幼児の間で流行する感染症です。

秋〜冬にかけての流行が近年は夏から

例年RSウイルス感染症は、秋から冬に流行のピークを迎え春頃まで続いていました。

ところが近年では夏頃から流行が始まるようになってきました。

せきなどの「飛沫(ひまつ)感染」、ドアノブなどからの「接触(せっしょく)感染」で広がる

RSウイルス感染症は、咳やくしゃみ、会話時に飛んだしぶきなどに含まれるウイルスを吸い込む「飛沫感染」が主な感染経路です。

さらに、ウイルスが付いた手指や物に触れたり舐めたりすることで感染する、「接触感染」も原因となります。

接触感染の原因となるもの

電車のつり革

・手すり

・ドアノブ

・電気のスイッチ

・机や椅子

・おもちゃ

・コップ   など

RSウイルスは消毒に弱いウイルスとされています。共用部分をこまめにアルコールや塩素系の消毒薬などで消毒し、手洗いを行いましょう。

感染症予防の第一歩は感染経路を知ること。
今回は飛沫感染について説明します。
飛沫感染に注意すべき場面は閉鎖空間で人が多く集まるところといわれています。
一人一人が意識してウイルスの感染、拡大を防ぎましょう。
感染症予防の第一歩は感染経路を知ること。
今回は接触感染について説明します。
接触感染しやすい場所は電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど。
それぞれが咳エチケットや手洗いなどを徹底し、ウイルスの感染を防ぎましょう。

RSウイルス感染症には何度もかかるの?

RSウイルスは一生のうちに誰もが一度は感染するウイルスです。2歳までにほぼすべての子どもが一度は感染するといわれています。

RSウイルスは一度かかっても終生免疫(しゅうせいめんえき)を得られないウイルスのため、そのあとも感染を繰り返します。

ただし再感染では初めての感染のときほど、重症化することは少ないとされています。

終生免疫

一度そのウイルスや細菌に感染すると、一生その感染症にはかからないとされる免疫のこと。

RSウイルス感染症の症状は?

主に咳や鼻水、発熱などの呼吸器系の症状

個人差がありますが、RSウイルスに感染すると、2〜8日間(多くは4〜6日間)の潜伏(せんぷく)期間を経て、発熱や鼻水などの症状が数日間続きます。多くは1週間程度で改善するとされています。

軽く済むことが多いものの、ひどくなると咳が出て治らなかったり、呼吸をするときにゼイゼイ、ヒューヒューとした音(喘鳴/ぜんめい)がします。

潜伏期間とは?

ウイルスなどの病原体に感染してから、実際に症状が出るまでの期間のこと。

原因となる病原体(細菌やウイルス)によって症状が出るまでの期間が異なる。

子どもは急性中耳炎を合併することも

RSウイルス感染症をはじめ風邪などの感染症では、急性中耳炎を合併することがあります。特に乳幼児では、細菌やウイルスを含んだ鼻水が耳管から耳に入り、中耳炎を起こしやすくなります。

・耳の痛み

・耳だれがある

・聞こえが悪い

などの症状があるときには耳に炎症を起こしている可能性があります。

赤ちゃんは自分では伝えられませんが

・耳を触っていることが多い

・首を振ったりぐずっている

など普段と違う行動があるときには耳鼻科に相談するのがよいでしょう。

RSウイルス感染症にかかったらどんな治療をする?

対症療法(症状を和らげる)がメイン

現在、RSウイルスに対するワクチンや抗ウイルス薬などの特効薬はありません。

大人では軽い風邪症状で済むことが多いので、経過を観察することが多いでしょう。

症状が強い場合には、症状を和らげる治療がメインとなります。

・高熱が出た場合は、解熱剤(げねつざい)を使用する

・痰(たん)を出しやすくする、気管を広げる吸入薬を使う

・呼吸が苦しい、体内の酸素の量が不足したときには酸素投与をする

・水分が取れないケースでは点滴で補う など

重症の場合は人工呼吸器を使用することも

まれなケースですが、肺炎が悪化し自分で呼吸することが難しくなると人工呼吸器を使用し、呼吸を助ける治療をすることもあります。

RSウイルス感染症、重症となるのはどんな人?

赤ちゃん・持病のある高齢者は特に注意が必要

大人では軽い風邪症状で済むことの多いRSウイルス感染症。

特に注意が必要なのは、「初めてRSウイルスに感染する赤ちゃん」です。

初めてRSウイルスに感染する赤ちゃんや子どもでも約7割は、数日のうちに改善するとされています。ただし、残りの約3割は咳がひどくなったり、喘鳴が生じたりなど症状が悪化する可能性があります。

RSウイルスにかかったことのある大人でも、重症化するケースがあります。

喘息(ぜんそく)などの呼吸器に持病がある高齢者では、肺炎などに移行することがあります。

高齢者施設などでも流行しやすいとされているため、症状のあるときの面会は控えるなど注意が必要です。

重症化しやすい赤ちゃんについては、以下の記事も参考にしてください。

RSウイルス感染症は、1歳以下の赤ちゃんに感染すると重症化するケースがあり注意が必要です。
大人が感染しても症状が軽いため、知らず知らずのうちに赤ちゃんへ感染を広げてしまう可能性があります。

手洗い・消毒などの基本的な感染予防を心がけよう

RSウイルスは「飛沫感染」「接触感染」で広がり、誰でも感染します。そのため症状が軽いと、知らず知らずのうちに感染を広げてしまう可能性があります。

・帰宅時にはよく手を洗う

・咳やくしゃみなどが飛ばないようにマスクをする

・ドアノブや手すり、おもちゃなどはこまめに消毒する など

流行時や、自身に風邪症状のあるときには普段よりいっそう、感染対策を心がけましょう。

  • RSウイルス感染症の代表的な症状は鼻水や咳、発熱など。
  • 重症化すると気管支炎や肺炎を起こす可能性もある。
  • 特に月齢の低い赤ちゃん、持病のある高齢者などに重症化のリスクがある。
  • 秋から冬にかけての流行のピークが、ここ数年は夏から患者数が増えている。

写真提供:ゲッティイメージズ

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