【医師監修】逆子(さかご)はいつまで大丈夫?直ることはある? | MAMADAYS(ママデイズ)
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【医師監修】逆子(さかご)はいつまで大丈夫?直ることはある?

【医師監修】逆子(さかご)はいつまで大丈夫?直ることはある?

妊娠中の気がかりのひとつである逆子(さかご)。妊婦健診で逆子と診断されると心配になる人も少なくないかもしれません。逆子はいつまで大丈夫なのか、逆子は直るのか、そんな疑問にお答えします。
妊娠中の気がかりのひとつである逆子(さかご)。妊婦健診で逆子と診断されると心配になる人も少なくないかもしれません。逆子はいつまで大丈夫なのか、逆子は直るのか、そんな疑問にお答えします。

経腟分娩を希望する場合、いつまで逆子でも大丈夫?

妊娠中期(妊娠27週)頃までは、子宮内のスペースに余裕があり胎児が活発に動き回ります。そのため、逆子になっていても珍しいことではありません。

多くの場合、妊娠後期(妊娠28週~)に入り、胎児が大きくなってくると、頭を子宮口(子宮の出口)側に向けた正常な状態(頭位)に定まってきます。そのため妊娠9ヶ月(妊娠35週頃)までは胎児の様子をみながら、自然に回転するのを待つのが一般的です。

妊娠36週に入る頃には、胎児が回転しにくくなるため、経腟分娩(産道を通して胎児を産むこと)が行える可能性は低くなります。

なお、分娩時まで逆子になっているのは、全体の3~5%(※1)といわれています。

※1 出典:医療情報科学研究所(編)、「病気がみえる vol.10 産科 第4版」、株式会社メディックメディア、2018年、P280

逆子とは

逆子とは、胎児のおしりや足が子宮口側に向いている状態のことで、医学的には「骨盤位(こつばんい)」といいます。

逆子になる原因は、何らかの異常により胎児の回転が妨げられることにあると考えられていますが、不明である場合がほとんどです。

逆子の経腟分娩は、胎位や医療機関の体制など条件が整っていれば可能な場合もあります。しかし、胎児にとってはリスクを伴うもの。多くの医療機関で、逆子の分娩は帝王切開を基本とする傾向にあります。

逆子についてくわしくはこちらの記事も参考にしてみてください。

ママのおなかで赤ちゃんは元気よく動き回っています。くるくると動いているうちに、逆子になってしまうこともあります。胎動の感じ方で、逆子かどうかを判断することはできるのでしょうか。

逆子で帝王切開と判断されるのはいつ頃?

一般的に、妊娠10ヶ月(妊娠36週頃)になっても逆子である場合、経腟分娩か帝王切開かを選択します。ただし、逆子の経腟分娩は、以下のようなリスクが高まるため、帝王切開が選択されることが多くなっています。

破水

頭に比べてやわらかいおしりは、子宮壁にしっかりと密着できません。そのため、羊水をつつむ膜に陣痛の圧がかかりやすく、早い時期に破水しやすくなります。

さい帯(へその緒)の異常

さい帯脱出(胎児より先にへその緒が出てしまうこと)や、胎児の頭でさい帯が圧迫されることによって、胎児に血液が届かなくなり、低酸素血症や胎児機能不全(※)などを引き起こす可能性があります。

陣痛・分娩の進行

胎児の頭による子宮頸部の圧迫ができないため微弱陣痛になり、分娩がスムーズに進まず長引きやすくなります。その結果、胎児機能不全(※)を引き起こしてしまうことも。

分娩方法を決定する際には、経腟分娩と帝王切開それぞれのメリットとリスクについて医師の説明をしっかりと聞き、十分に理解しておきましょう。

※胎児機能不全:おなかの赤ちゃんが元気とはいえない状態

逆子を直す方法はある?

逆子は、分娩時までに胎児が自然に回転し直る場合がほとんどです。ただし場合によっては、逆子を直す方法として、医師から以下の指導や治療が行われることがあります。

胎位矯正(逆子体操)

妊娠30週になっても逆子になっている場合、姿勢や寝る向きによって胎児の回転を促す胎位矯正を勧められる場合があります。ただし、軽い子宮収縮を起こす場合もあるため、妊娠中のママの状態によっては避けたほうがよいとされる方法です。

逆子だからといって、自己判断で体操を行うことはせず、医師に相談してから行うようにしましょう。

外回転術(がいかいてんじゅつ)

妊娠34週頃に入っても逆子である場合、外回転術を行うことがあります。外回転術とは、おなかの上から手で胎児を回転させるものです。子宮収縮を抑制する薬を投与し、胎児の心音をチェックしながら行われます。

外回転術が成功する確率は約60%。まれに常位胎盤早期剥離(正常な位置にある胎盤が子宮壁からはがれてしまうこと)や、胎児の心拍数低下(胎児機能不全)を引き起こすことがあり、緊急帝王切開になる場合があります。

外回転術は、すべての医療機関で受けられるものではありません。また、必ず受けなければいけないものではありません。外回転術を行うかどうかは、担当医としっかりと相談し納得した上で選択しましょう。

逆子を直す方法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

不安なことは医師に相談しよう

逆子の場合、医師からほかに異常が指摘されていなければ、妊娠中の日常生活や胎児の発育には特に影響はないといわれています。妊娠後期に逆子になっていると不安になってしまいがちですが、あまり深く考え過ぎずなるべくリラックスして過ごしましょう。

最終的に、希望どおりの分娩方法にならない場合もあるかもしれません。しかし、それはママと生まれてくる赤ちゃんともに安心・安全な分娩にするための最善の方法です。心配なことがあれば悩まず医師に相談しましょう。

  • 逆子とは、胎児のおしりや足が子宮口側に向いている状態
  • 逆子は、分娩時までに胎児が自然に回転し直る場合がほとんど
  • 自己判断で逆子体操を行うことはせず、医師に相談してから行うようにする
  • 心配なことがあれば悩まず医師に相談する

写真提供:ゲッティイメージズ

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