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【医師監修】妊娠7ヶ月(24・25・26・27週)のママと赤ちゃんの様子

【医師監修】妊娠7ヶ月(24・25・26・27週)のママと赤ちゃんの様子

おなかがどんどん大きくなってくる妊娠7ヶ月。ママの体や赤ちゃんには、どんな変化が見られるのでしょうか。妊娠7ヶ月頃にやっておきたいこともチェックしておきましょう。
おなかがどんどん大きくなってくる妊娠7ヶ月。ママの体や赤ちゃんには、どんな変化が見られるのでしょうか。妊娠7ヶ月頃にやっておきたいこともチェックしておきましょう。

妊娠7ヶ月頃のママの体

胎動をよく感じるようになる

胎動をよく感じるママも増えてくる時期です。​​ポコポコとした感覚や、腸が動いたような感覚など、胎動の感じ方はさまざまです。活発に動く子、おっとりした子、夜間によく動く子など、胎児の個性が胎動にも表れるかのようにさまざまです。胎動を感じたら、胎児に話しかけたり、おなかの上に手を置いたりしてコミュニケーションをとってみましょう。

腰や骨盤周りの痛みが増しやすい

妊娠中は、体重の増加や重心の変化がおこるほか、出産に向けてじん帯を緩めるホルモン(リラキシン)が分泌されます。じん帯は、骨と骨とを繋ぎ、関節を支える働きがあります。

リラキシンによって骨盤周りのじん帯が緩むことで、不安定になった骨盤を支えるために周りの筋肉の負担が増すことに。そのため、腰や骨盤を支える筋肉の緊張状態が続き、痛みが増しやすくなります。軽いストレッチや妊婦体操などを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。

妊婦体操について、詳しくはこちらの記事も参考にしてください。

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息苦しさや寝苦しさを感じる

子宮が大きくなるにつれ、血流が滞ったり、心拍数に変化が現れます。そのため、眠るときに息苦しさを感じたり、眠りが浅くなることがあるかもしれません。寝苦しい場合は、「シムス位」という体勢をとってみるのもおすすめです。体の左側を下にして、うつ伏せ気味になり床と右半身の間にクッションなどをはさみます。このとき、右足を左足より前に出しましょう。

シムス位だけでなく、自分が楽だと思える姿勢を見つけてみましょう。

シムス位について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

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赤ちゃんの様子

大きめの梨2個分ぐらいの重さに

妊娠7ヶ月頃になると、胎児の大きさは下記のようになります。

胎児の成長には個人差がありますので、あくまでも目安として参考にしてみてくださいね。

妊娠7ヶ月頃の胎児の大きさ

身長:約35cm

体重:約800g(大きめの梨2個分程度)

脳、耳の中の器官、味覚などが発達してくる

脳で、耳や目からの情報を伝達する脳波が働き始めます。聴覚や視覚、味覚などが発達してくる時期です。この頃の赤ちゃんはママとパパの声の違いにも気付いているかもしれません。ぜひ赤ちゃんに話しかけてみましょう。

妊娠7ヶ月頃のママが気をつけるべきこと

おなかがどんどん大きくなり、おなかが張りやすくなります。体調が安定している時期なので、ベビー用品や出産用品の準備や保育所の見学など、いろいろ進めたいところですが、無理は禁物です。無理をすると、切迫早産や早産に繋がる可能性もあります。

もし下記のような症状があれば、妊婦健診の日以外でもかかりつけの産婦人科を受診しましょう。

  • 下腹部の痛み
  • 性器からの出血
  • 血の混じったおりもの、水っぽいおりものが出る
  • 胎動が減少し、ほとんど感じない

妊娠7ヶ月頃にやっておきたいことリスト

必ずやっておきたいこと

●妊婦健診を受ける

妊娠24週から35週までは、目安として2週間に1回の頻度で妊婦健診を受けましょう。妊娠経過が順調かチェックしてもらい、気になる症状や不安なことがあれば医師に相談することが大切です。

●仕事の引継ぎの準備をする

約2ヶ月後には産前休業に入れる週数に、約3ヶ月後にはいつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない週数になります。そのため、仕事をしているママは、引継ぎの準備を進めておきましょう。

切迫早産や妊娠高血圧症候群などの合併症が起こりやすい時期に入りますので、仕事の進捗状況を上司や同僚と共有しておくと、急な入院や自宅安静になったときに安心です。

●鉄分と食物繊維が豊富な食事メニューにする

貧血や便秘になりやすい時期です。鉄分や食物繊維が多く含まれた食品を意識してとりましょう。

  • 鉄分を多く含む食品

豆腐や納豆などの大豆製品、ほうれん草、ひじきなど

  • 食物繊維を多く含む食品

さつまいも、切り干し大根、かぼちゃ、納豆、ひじきなど

妊娠中にとりたい鉄分の量や、妊娠の食事について注意したいことについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

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(材料はすべて2人分)
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できればやっておきたいこと

●家事分担を相談する

おなかが大きくなり、だんだんと家事が負担になってくる時期です。産後の生活も考えて、今のうちからパートナーや家族との家事分担などを相談しておくのもよいでしょう。

産後1ヶ月は、ママは赤ちゃんのお世話と自身の体の回復に専念する時期です。調理・洗濯・掃除など、家族や代行サービスなど頼れるものは遠慮なく頼りましょう。

●さまざまなサポートを知っておく

里帰り出産をしない場合、さまざまなサポートのサービスを知り、検討しておくと安心です。たとえば、自治体の産後サポート事業の利用を検討してみるのもよいかもしれません。自治体によって内容や費用が異なりますので、住んでいる自治体のホームページを検索してみると詳細がわかります。

食事に関しては、宅配弁当や宅食サービスを利用するのもいいですね。

産婦人科医・荒瀬先生からの一言メッセージ

妊娠に伴う身体の変化を一番自覚する時期です。自身の体の変調やマイナートラブルにはネットの情報も有用ですが、不安な時はかかりつけ医に相談することをお勧めします。また、おなかの赤ちゃんのことも思いやって無理せずお過ごし下さい。

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「今週のママのようす」では妊娠中のママの体調変化、過ごし方のアドバイスなどを毎週読むことができます。

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写真提供:ゲッティイメージズ

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