【医師監修】「喉の痛み」は妊娠初期症状?のど飴はOK?喉が痛いときの対処法 | MAMADAYS(ママデイズ)
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【医師監修】「喉の痛み」は妊娠初期症状?のど飴はOK?喉が痛いときの対処法

【医師監修】「喉の痛み」は妊娠初期症状?のど飴はOK?喉が痛いときの対処法

妊娠すると、体にさまざまな変化が起こります。妊娠初期には喉の痛みを感じるなど、風邪と似た症状が現れやすいのもそのひとつ。この記事では、妊娠中に起こる喉の痛みの原因や、喉が痛いときの対処法などをご紹介します。
妊娠すると、体にさまざまな変化が起こります。妊娠初期には喉の痛みを感じるなど、風邪と似た症状が現れやすいのもそのひとつ。この記事では、妊娠中に起こる喉の痛みの原因や、喉が痛いときの対処法などをご紹介します。

妊娠初期には風邪のような症状が出やすいって本当?

妊娠初期とは、妊娠15週までの期間を指します。妊娠に伴う体の変化によって、この時期に風邪のような症状を感じる妊婦も少なくありません。

「喉の痛み」などの症状が出ることも

妊娠5週頃から、多くの妊婦にさまざまな症状が現れますが、その症状や程度は個人差が大きいものです。中にはそれ以前から何かしらの体調の変化を感じる人もいるかもしれません。

症状の例としては、倦怠感やからだの熱っぽさのほか、喉の痛みなどの症状が現れる場合があります。

妊娠初期の喉の痛みの原因は?

妊娠初期に起こる喉の痛みは、次のようなことが原因として考えられます。

ホルモンバランスの変化の可能性

妊娠すると、ホルモンバランスが大きく変化します。

妊娠4週頃から「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」というホルモンの分泌が増加します。

これは、非妊娠時や男性には分泌されないホルモンです。

妊娠すると、ヒト絨毛性ゴナドトロピンが尿中に検出されるため、妊娠判定に用いられます。分泌のピークは妊娠8〜12週頃で、以降は減少していきますが、妊娠の維持に必要なホルモンのひとつです。

そのほか、妊娠初期にはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌も増加します。

エストロゲンは、妊娠の維持や分娩準備、乳汁分泌の準備と妊娠中の乳汁分泌抑制などの働きを持ちます。

プロゲステロンは、エストロゲンと同じように妊娠維持と乳汁分泌の準備を行う働きを持つほか、排卵が起きないようにするホルモンです。

妊娠初期の喉の痛みは、このようなホルモンバランスの変化が影響している可能性があります。

風邪の可能性もあるため注意が必要

妊娠中は免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすい状態になります。ウイルス、細菌などが母体に感染すると、胎児に影響を与える可能性も。

風邪だろうと放っておくと重症化してしまう場合もあるため注意が必要です。

妊娠中に気をつけておきたい感染症についての記事はこちらを参考にしてください。

胎盤を通してウイルス性や細菌性の病気に感染することも。必要以上に心配することはありませんが、正しい知識をもちましょう。

妊娠中は手洗いうがいを心がける

妊娠中は、風邪やインフルエンザなどの感染症予防のため、より衛生面に注意することが大切です。一緒に住んでいる人にも、徹底した予防をお願いしましょう。

  • 手洗い・うがい

手洗い・うがいはこまめに行いましょう。アルコール製剤による手指の消毒も効果的です。

  • マスクの着用

ウイルスは飛沫感染するので、マスクを着用することで予防効果が上がります。人が多い場所への外出はできる限り避けたほうが安心です。

  • 室内を乾燥させない

空気の乾燥は、気道粘膜の防御機能を低下させてしまいます。室内の湿度は、50~60%程度が良いとされています。室内が乾燥しているときは、加湿器の使用、洗濯物の室内干しなどで、湿度を調整しましょう。

感染予防対策についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

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喉の痛み以外の妊娠初期の症状は?

妊娠初期には、喉の痛みのほか以下のような症状が現れる場合があります。

  • 微熱

ホルモンバランスの影響により基礎体温は、低温期(排卵前)と高温期(排卵後)の二相に分かれています。妊娠すると、月経予定日を過ぎても高温期が続き、人によっては体温が37度を超える場合もあるため、微熱があると感じることがあります。

  • 鼻水

ホルモンバランスの変化のほか、アレルギー反応、感染症などが原因で起こる場合があります。

  • 頭痛

ホルモンバランスや精神的な変化で起こる場合や、病気が隠れている可能性も。

  • 腰痛

ホルモンバランスの変化や血行不良による便秘などで起こるほか、切迫流産や異常妊娠の場合もあるため注意が必要です。

  • 胸の張り

エストロゲンの働きにより乳管が増殖するために起こります。

  • 食欲の変化

つわりで食欲不振や嗜好の変化が起こる場合があります。

  • 吐き気

つわりのほか感染症の可能性があります。

  • 匂いに敏感

つわりの症状としてみられる場合があります。

  • 眠気やだるさが生じる

プロゲステロンというホルモンが体温を上昇させ眠気を起こさせる作用があります。眠くて仕方ない「眠りつわり」になる人も。

  • 暑さや寒さに過敏になる

基礎体温が妊娠すると高くなるため温度差を感じる人もいます。

  • 足の付け根が痛む

子宮の成長に伴い、子宮を支えている靭帯が引き伸ばされるために起こります。

  • 脇腹や下腹部が痛む

子宮の成長に伴うもののほか、流産や切迫流産の可能性も。

  • 乳首が黒ずむ

プロゲステロンの影響が考えられます。


妊娠初期の様々な症状について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

妊娠初期には人により、様々な症状が起こります。
寒気の中には風邪やウイルスなど何らかの感染症や、妊娠の異常のサインの可能性も。自己判断せず早めに医師に相談した方がよい場合もあります。
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「風邪」か「妊娠」か、どう見分ける?

喉の痛みが風邪によるものなのか、妊娠によるものなのかは、喉の痛み以外にどのような症状があるかをチェックしてみましょう。

「風邪」の可能性がある場合

喉の痛み以外に、くしゃみ、咳、鼻水、鼻づまり、発熱、喉の腫れなどの症状がみられる場合は、風邪やそのほかの感染症の可能性が考えられます。

妊娠中の風邪について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

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「妊娠」の可能性がある場合

次の生理(月経)がこず、基礎体温の高温期が16日以上続く場合は、妊娠の可能性が考えられます。喉の痛みは妊娠の兆候として現れている症状かもしれません。

基礎体温を測定していない場合は、月経予定日の約1週間後に妊娠検査薬を使用して妊娠可能性の有無を調べてみるのもよいでしょう。

喉の痛みが気になる場合は、産婦人科を受診した際に医師に相談してみましょう。

疑わしいときは自分の判断で「市販薬」を使わないで

妊娠中には、胎児に影響を与える成分を含んでいるため飲んではいけない薬があります。特に、妊娠初期はさまざま器官の形づくりが行われる時期で、薬により形態異常が生じる可能性が高いとされています。自己判断で市販薬を服用するのはやめましょう。

また、漢方薬においては妊娠中に服用しても副作用は少ないと考えられていますが、安全性は確立されていません。漢方薬の中には、妊娠中は避けたほうが良いものもあるため、こちらも自己判断で服用するのは避けましょう。

例えば、風邪の引きはじめに使われることの多い葛根湯は、胎盤の血流に影響する麻黄という成分が入っています。症状によっては使用できる場合もありますが、原則使用は避けなければいけません。

薬の服用について、自己判断は避けてかかりつけの産婦人科医に相談しましょう。

妊娠中の漢方薬の服用について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

季節の変わり目に体調を崩したとき、「妊婦は葛根湯を飲んでも大丈夫?」「葛根湯は胎児への影響はない?」と疑問や心配に思う人もいるかもしれません。葛根湯は風邪薬としてよく知られている漢方薬です。今回は、妊娠期における葛根湯などの漢方薬の服用についてご説明します。

痛みがひどいときは必ず受診しよう

喉の痛みがなかなか良くならない、痛みがひどいといったときには、まず、かかりつけの産婦人科を受診します。

ただし、感染症の場合はほかの妊婦にうつしてしまう可能性があるため、受診前に電話で相談しましょう。

かかりつけの産婦人科以外の医療機関を受診する際は、妊娠していることを必ず医師に伝えてください。

対処法でトローチやのど飴などは食べてもいい?

非妊娠時は喉の痛みの対処法としてトローチやのど飴を食べることもあるかと思いますが、妊娠中は食べても大丈夫なのでしょうか。

殺菌、消炎作用があるとされている蜂蜜についてもみていきましょう。

  • トローチ

トローチは妊娠中でも服用できるものが多いですが、医薬品に該当するものもあります。服用前に医師に相談しておくと安心です。

  • のど飴

のど飴もトローチ同様に医薬品として販売されているものがあります。妊娠中は、医薬品に該当するのど飴は控えたほうが良いでしょう。

  • 蜂蜜

蜂蜜は、妊娠中に食べても問題ありません。ただし糖分が多く含まれているため、摂り過ぎには注意しましょう。

妊娠中の蜂蜜の摂取について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

蜂蜜(はちみつ)は1歳未満の子どもに与えてはいけないといわれています。そのため、妊娠中の食生活を考えるなかで、おなかの赤ちゃんにとってもはちみつはよくないのでは?と心配になる人もいるのではないでしょうか。この記事では、妊娠中のはちみつの影響について解説します。

妊娠前に備えておきたいこと

感染症の中には、ワクチン接種によって予防できるものもあります。妊娠を希望する女性は、前もってそれらのワクチン接種を済ませ、免疫をつけておくことをおすすめします。

予防接種では用いられるのは大きく分けて、「生ワクチン」と「死菌・不活化ワクチン」の2つです。ただし、妊娠中は生ワクチンの接種ができないため、妊娠前に血液検査を受けて抗体の有無を調べておくとよいでしょう。

一方、死菌・不活化ワクチンは、妊娠中でも接種可能となっています。主なワクチンの種類は以下の通りです。

  • 生ワクチン(妊娠中は接種不可)

  麻疹(はしか)、風疹、おたふくかぜ、BCG(結核)、水痘(水ぼうそう)など

  • 死菌・不活化ワクチン(妊娠中は接種可能)

  インフルエンザ、破傷風、ジフテリア、肺炎球菌、三種混合(破傷風、ジフテリア、百日かぜ)など

妊娠中のインフルエンザについては、こちらの記事も参考にしてみてください。

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妊娠中は風邪だけでなく体調の変化に注意しよう

妊娠中は、妊娠の経過に伴い、体にさまざまな変化が現れます。

風邪症状以外に、不快な症状を感じる場合もあるでしょう。ちょっとした体調の変化でも、それが妊娠の経過や胎児に影響を与えるものかもしれません。

自らの判断で市販薬を使用したり、症状を我慢したりせず、気になる症状があれば医師に相談しましょう。

  • 妊娠初期には風邪に似た症状が出やすい
  • 妊娠初期の喉の痛みはホルモンの変化によるものや感染症が考えられる
  • 妊娠中は感染予防をしっかり行う
  • のど飴やトローチは医薬品に該当するものがあるため注意が必要
  • 薬は自己判断で使用しない

写真提供:ゲッティイメージズ

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