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出産祝いを郵送で贈っても大丈夫?マナーや送り方まとめ

出産祝いを郵送で贈っても大丈夫?マナーや送り方まとめ

「直接出産祝いを届けるのは難しい。郵送で贈っても大丈夫なの?」と気にしている人は意外と多いものです。結論からいうと、出産祝いは郵送で贈っても問題ありません。しかし、贈る際にはマナーを守る必要があります。この記事で詳しく解説しますので参考にしてくださいね。
「直接出産祝いを届けるのは難しい。郵送で贈っても大丈夫なの?」と気にしている人は意外と多いものです。結論からいうと、出産祝いは郵送で贈っても問題ありません。しかし、贈る際にはマナーを守る必要があります。この記事で詳しく解説しますので参考にしてくださいね。

出産祝いを郵送で贈ってもいいの?

兄弟姉妹などの身内や友人知人に新しい家族が誕生したのは、とても喜ばしいことですよね。出産祝いを贈る人もいるでしょう。

しかし、遠方に住んでいるなどで直接渡しに行けないという人も、決して少なくありません。そんなときは、郵送で出産祝いを贈りましょう。

「出産祝いを郵送するのは失礼にあたるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、きちんとラッピングしてメッセージカードを添えるなどすれば、郵送で贈っても差し支えありません。

むしろ、産後の体調が安定しない時期・子育てに忙しい時期、自分の都合がいいタイミングで受け取れることから郵送で贈ってもらう方がいいというママ・パパもいます。

直接渡しに行く方が丁寧に感じられるかもしれませんが、直接渡しに行くとなるとママ・パパの体調や都合に配慮しなければなりませんし、忙しい子育ての合間に来客対応をするのは容易ではありません。

出産祝いを贈るのであれば、相手に喜んでもらいたいですよね。出産祝いに限らずどんなギフトにもいえることですが、相手の負担にならない・相手の手をわずらわせないものを、相手が受け取りやすい方法で送ることが大切です。

出産祝いを郵送で贈るタイミングは?

出産祝いを郵送で贈る際は、届くタイミングに注意しましょう。あまり早すぎても、ママと赤ちゃんがまだ病院や里帰り先から家に帰ってきていなかったりします。ここからは、出産祝いをいつ郵送すべきかをお伝えします。

産後の2~3週間ごろが目安

出産祝いを送るタイミングは、産後2~3週間を目安にしましょう。無事に出産を終えて母子ともに健康であることが確認でき、退院後の生活に慣れてくるのが大体この頃です。

産後の入院は1週間程度であることが多く、産後2~3週間であればほとんどのママ・赤ちゃんは退院して家で過ごしています。そのため、このタイミングで郵送すればママも出産祝いを受け取りやすいでしょう。

もしママが実家で里帰り出産をするのであれば、実家での滞在期間が少し長くなるかもしれません。里帰り出産をする人に出産祝いを贈る場合は、実家と自宅どちらに贈ればいいのかをあらかじめ聞いておくことをおすすめします。

事前に都合のいい日時を聞いておこう

より相手のことを考えるのであれば、事前に確実に受け取れる日時を聞いておきましょう。人によっては、実家にしばらく帰省して、落ち着いてから自宅に帰ってくる場合もあります。また、産後の体調が思うように回復せず、入院が長引いてしまう場合もあります。

出産祝いを贈る際は「出産祝いを贈りたいのだけれど、受け取るのに都合のいい日・時間はいつ?」など一言尋ねておくと、間違いがありません。また、発送元が知り合いでない・わからない場合、受け取ってもらえないこともあるので、一報いれるとよいでしょう。

都合を聞きづらい場合は、産後1ヶ月ごろまで待ってから贈るのも1つの手です。

贈るタイミングが遅れた場合は?

出産を知らされたタイミングが遅かったり、出産祝いを贈るタイミングを逃してしまって1ヶ月以上遅れてしまった場合は「遅くなってごめんなさい」や「遅れてしまったけれど、出産のお祝いを贈ります。内祝いは不要です」というように、手紙やメッセージを添えて出産祝いを贈りましょう。

出産祝いを贈ること自体は、悪いことではありません。お祝いされるママ・パパも嬉しいはずです。ただし、1年近く遅れてしまった場合は「出産祝い」としてではなく「赤ちゃんの誕生日プレゼント」として贈りましょう。

出産祝いには「出産内祝い」を返すのがマナーとされています。そのため、内祝いの気遣いを避けたい場合は、内祝いが必要ない「誕生日プレゼント」とするのが賢明です。

赤ちゃんの誕生日プレゼントには、おもちゃや洋服などのベビー用品をチョイスしましょう。赤ちゃんの性別やママ・パパの好みにあわせたり、人気の商品をリサーチしたりしておくとプレゼント選びがスムーズです。

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出産祝いを郵送で贈るときのマナー

ここからは出産祝いを郵送で贈るときのマナーを解説します。ポイントを押さえて、相手に失礼のないように出産祝いを贈りましょう。

出産前に贈らない

出産祝いは、無事に出産を終えられたこと・赤ちゃんが生まれたことに対するお祝いです。出産前には贈らないようにしましょう。

出産は母子ともに予定通りで無事に終えられるとは限りません。出産前に贈るのは、そういったリスクに配慮できていないと捉えかねないので避けてください。

出産祝いは、出産を終えて母子ともに無事だという知らせを受けてから用意しても十分間に合います。出産してすぐに渡さなければならないものではないので、まずはママ・パパから「無事に生まれました!」という報告を受けるまで待って郵送の手配をしましょう。

郵送先の住所と宛名を確認する

里帰り出産をしているなどの理由で、一時的に送り先が変わっていることもあります。郵送で出産祝いを贈る場合は、送り先の住所と宛名を確認しましょう。

実家の住所や旧姓を聞きづらい場合は、あえて出産祝いを贈るタイミングを遅らせてママが自宅に戻ってきてから贈りましょう。

忌み言葉は使わない

出産祝いには、ぜひメッセージや手紙を添えましょう。その際、注意したいのが「忌み言葉」です。忌み言葉は、不幸や凶事を連想させることから、結婚や出産などの慶事では避けるべき言葉とされています。

出産祝いの忌み言葉には「別れる」や「終わる」「切れる」「流れる」「落ちる」「苦しむ」「離れる」「破れる」「死」「苦」などがあります。

子育てに対してネガティブなイメージを抱かせる「大変でしょうが」「お困り」「不安」「苦労」や、赤ちゃんの成長を勝手に促す「早く大きく」「ぐんぐん育って」なども避けましょう。

赤ちゃんの誕生を喜び祝う気持ちとあわせて、ママ・パパの幸せも願うような言葉選び・表現を心がけたいですね。

出産祝いの「のし」の付け方

郵送で出産祝いを贈る際、のしは「内のし」にします。お店で出産祝いを購入する際に「内のしでお願いします」と言えば、包装紙の内側にのしを付けてもらえますよ。

出産祝いにのしを付ける場合、表書きは「御祝」や「御出産御祝」とするのが通例です。水引は、紅白5本ずつの蝶結びを選びましょう。3本の水引は粗品などに使われるものなので避けてください。7本のものもありますが、こちらは格式を重視する際に使われるので一般的には5本の水引を選びます。

結び方は「何度あっても嬉しい慶事」に使われる蝶結びを用いるのがマナーです。

水引やのしの表書きについてはこちらの記事でも詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

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出産祝いを郵送するときの宛名の書き方は?

ここからは、出産祝いを郵送するときの宛名の書き方を見ていきましょう。

宛名を間違うと、せっかく心を込めて選んだ出産祝いであっても気持ちが伝わらないばかりか要らぬ誤解を生んでしまいます。注意すべきポイントをお伝えしますので、郵送する前に今一度確認してみてくださいね。

宛名の基本は「赤ちゃんのママ」

出産祝いを郵送する際、宛名は基本的に赤ちゃんのママの名前にします。ただし、パパとしか面識がない・ママの名前がわからないなどの場合は、パパの名前を宛名にしても問題ありません。その場合、パパの名前と一緒に「ご家族様」と書くとスマートです。

ママの実家に贈る場合は「(世帯主)様方 〇〇 〇〇様」として送りましょう。

赤ちゃんのママ・パパ連名の場合

赤ちゃんのママとパパに宛てて郵送する場合、名前の書き方に注意が必要です。出産祝いは、無事に出産を終えたママに宛てて贈るものなので、ママの名前を先に書きます。宛名欄は左側にママの名前、右側にパパの名前を入れましょう。

赤ちゃんの名前を入れる場合は注意

赤ちゃんの名前がわかる場合は、宛名に赤ちゃんの名前を入れても構いません。しかし、生まれる前に聞いていた名前と実際に付けられた名前が異なることもあるので、贈る前に再度確認しておきましょう。

誤字にも注意が必要です。最近は難しい読み方・珍しい読み方をする名前や、難しい漢字の名前もあるので、誤字にはくれぐれも注意してください。

赤ちゃんの名前に自信がない場合は、無理に書いて間違うよりも書かない方が無難です。

出産祝いの郵送での送り方は?

続いて出産祝いの郵送の仕方を解説します。送り方を間違うとせっかくのギフトも台無しになってしまうので、贈り物に合った包装・送り方を理解しましょう。

包装方法

出産祝いを送る際は、必ず品物をラッピングしましょう。のしをかけるか、リボンラッピングにするかは自由ですが、併用はできないので注意が必要です。

店舗から直接送ってもらうのでなければ、買った出産祝いをひと回り大きな箱に入れて送ると箱潰れや破損が防げます。少し大きめの箱に、緩衝材で隙間を埋めながら入れてください。そのうえで外箱に伝票を貼って発送します。

郵便局で伝票をもらって記入するほか、最近はスマホのアプリやネットでも伝票が発行できるので、自分が使いやすい方法で伝票を準備してください。

メッセージカードや手紙は品物をラッピングする際に入れてもらうか、外箱に入れるタイミングで添えます。

伝票の品名の書き方

郵送する出産祝いの品目はなるべく具体的に書きましょう。それがどんな素材でできていて、どんなものなのかを書くようにします。

おもちゃの場合、単に「おもちゃ」とすると電池が入っているおもちゃなのか、ゲーム機のような精密機器に類するおもちゃなのか、ぬいぐるみなのかがわかりません。なので、「おもちゃ」ではなく「ぬいぐるみ」や「携帯ゲーム機」などとするのが決まりです。

ベビー服を送る場合「衣類」とだけ書くのは避けましょう。衣類はとても幅が広く、タオルから洋服、肌着までさまざまなものを指します。なので、単に「衣類」ではなく「ベビー服」と詳細な品名を書きましょう。

メッセージを添えよう

出産祝いを郵送する際は、ぜひ一言でもメッセージを添えましょう。直接会って「おめでとう!」と伝えられない分、一言でもメッセージを添えると気持ちが伝わりやすくなり相手にも喜ばれますよ。

贈り物に直接添えてもいいですし、発送した後に発送連絡も兼ねてメールやSNSでメッセージを送っても構いません。

出産祝いのメッセージについては次の記事で詳しく紹介しています。例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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郵送で現金や商品券を送りたい場合

郵送で現金や商品券を贈りたい場合は、書留を利用しましょう。

書留とは、引き受けから配達までの過程を記録し、万が一届かなかったり破損・汚損していたりする場合、損害要償額の範囲内で実損額を賠償してもらえるものです。

現金を郵送する場合は「現金書留」、商品券やギフト券を送る場合は「簡易書留または一般書留」を利用します。現金書留は現金専用の書留なので、商品券やギフト券を送ることはできません。専用の封筒はのし袋も入る大きさで、郵便局で購入できます。

簡易書留と一般書留の違いは、賠償額の違いです。一般書留は申し出た金額全額が賠償されるのに対し、簡易書留は賠償上限額が5万円に設定されています。自分が贈る商品券・ギフト券の金額に合わせて選んでください。

出産祝いにおすすめの贈り物は?

ここからは出産祝いにおすすめの贈り物をご紹介します。

出産祝いを選ぶ際は、

・おむつなどの消耗品

・ママやパパが自分では買わない少し高級なもの

・好きなものが選べるカタログギフト

などが特に喜ばれます。出産祝い選びに悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。

おむつ

出産祝いに贈って喜ばれるアイテムの1つが「おむつ」です。おむつは消耗品で、まとめて買いに行くとなると手間がかかるものなので、出産祝いとしてまとまった数を贈ると喜ばれます。

届いてすぐに使える・使えばなくなるから保管場所に困らないというのも、ママ・パパに喜ばれる理由です。

一方で、赤ちゃんの成長は早く「一番小さいサイズのおむつをもらったけれど、サイズアウトで使えなかった」という声も。また、ママによっては「おむつケーキは使うのに抵抗がある」「赤ちゃんの肌がデリケートで、使う銘柄は決まっている」という場合もあります。

おむつを贈る場合はサイズのほか、おむつを贈ってもいいか・銘柄の指定はあるかなども合わせて事前に聞いておくとよいでしょう。

ギフトセット

スタイやおもちゃなどのベビーグッズのギフトセットも喜ばれるプレゼントの1つです。おでかけにも使えるようなおしゃれなブランドのギフトセットは、特に人気があります。

せっかくギフトセットを贈るのであれば、素材やデザインにこだわったものを選ぶとよいでしょう。少し大きめサイズのものや、サイズ調整ができるものを選ぶと長く使ってもらえます。

カタログギフト

カタログに掲載されているアイテムのなかから好きなものを選んでもらえるカタログギフトは、何を贈ろうか迷っている人にぴったりの出産祝いです。

いろいろなカタログギフトが市販されていますが、出産祝いとして贈るのであれば「ママ&ベビー用」と書かれたものがおすすめです。ママ&ベビー用のカタログギフトなら、ベビー用品や赤ちゃんのおもちゃなど、ママが必要なもの・欲しいものが数多く掲載されています。

心のこもった贈り物を届けよう(まとめ)

直接会って渡せなくても、無事に出産を終えられたこと・赤ちゃんの誕生を喜ぶ気持ちは伝わります。出産の知らせをもらったら、郵送で出産祝いを贈りましょう。

出産祝いを贈る際は、メッセージカードや手紙などで一言添えるとより気持ちが伝わります。郵送する場合はいくつか注意しなければならないポイントもあるので、出産祝いを送る準備をするときはぜひこの記事を役立ててくださいね。

  • 出産祝いを郵送で送っても大丈夫
  • 贈るタイミングは2〜3週間後ごろ
  • 事前に出産祝いを贈る旨や都合のいいタイミングを聞いておく
  • 郵送で送る場合はメッセージを添えるようにする

写真提供:ゲッティイメージズ

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