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出産祝いは新札でないといけないの?用意する方法・金額の相場を紹介

出産祝いは新札でないといけないの?用意する方法・金額の相場を紹介

出産祝いは新札を包むのがマナーです。親戚や知人・友人から出産の報告を受けたら、早めに新札を準備しましょう。この記事では新札を包む理由や新札を用意する方法、出産祝いの相場を解説します。出産祝いを考える際の参考にしてください。
出産祝いは新札を包むのがマナーです。親戚や知人・友人から出産の報告を受けたら、早めに新札を準備しましょう。この記事では新札を包む理由や新札を用意する方法、出産祝いの相場を解説します。出産祝いを考える際の参考にしてください。

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出産祝いには新札を包む理由は?

結婚のご祝儀や出産祝いなど、慶事には新札を用いることがマナーです。できるだけ旧札は避けましょう。

もし意図せず旧札をお祝いとして贈ってしまうと受け取った側が、

「新札じゃないなんて、出産の報告をしたのは迷惑だったかな」

「報告しないほうがよかったかな」

などと思い、よくない印象を持たれてしまうかもしれません。まずは、出産祝いに新札を包むべき理由を解説します。

生まれた赤ちゃんの門出を祝う気持ちを表す

出産祝いに贈るお札を新札にすべき理由は、生まれた赤ちゃんの門出を祝う気持ちを表すためです。

結婚や出産、七五三、入学、卒業、就職など、人生には節目があり、そのたびに新しい門出を迎えます。

お祝いではその人の家族やそれまでの人生を労い、新しい門出を祝福してこれからの幸せを願う意味を込めて新札が使われているので、出産祝いとしてお金を贈る際は必ず新札を用意しましょう。

ママ・パパ、そして生まれてきた赤ちゃんの門出を祝う気持ちを新札に託して贈ってください。

晴れの日を心待ちにしていた気持ちを表す

出産日は待ちに待った記念すべき日であり、「晴れの日(ハレの日)」ともいえます。新札は前もって準備する必要があることから、「お祝いを贈るのを心待ちにしていた」ことを示すものでもあります。

出産祝いを急ぎで用意したわけではないこと、赤ちゃんが生まれてくるのをずっと前から心待ちにしていたことを伝えられて嬉しくないママ・パパはいませんよね。

贈る相手に「この日を待っていたよ! おめでとう!」という気持ちを伝えるためにも、前もって新札を準備しましょう。

出産祝いに包む新札を用意する方法は?

新札といっても、そう簡単に手に入るものではありませんよね。お財布の中を見ても、新札が入っていることはそう多くないのではないでしょうか

新札は急に用意できませんが、前もって準備できるものなので次の方法で新札を準備しましょう。

新札に両替してもらう

出産祝いなどで新札が必要になったときは、銀行や信用金庫などで両替してもらいましょう。

銀行などで両替する際に記入する申込書で、新札への両替を指定すればOKです。手数料は銀行・信用金庫によって異なるので、あらかじめ調べていきましょう。

ただし、銀行などの窓口は原則平日15時までしか営業していないので、仕事の合間を縫って両替に行かなければなりません。

両替機を利用する

銀行に設置されている両替機を利用するというのも、1つの方法です。両替機によっては、新札を指定して両替できることがあります。

窓口で両替を依頼するのと違って待ち時間がかからず、昼休みなどの空いた時間にサッと両替できるのが便利です。ただし、両替機が使えるのは窓口営業時間内に限られていることが多いこと・新札への両替に対応していない両替機も少なくないことには注意しましょう。

新札への両替は窓口でのみ行っている銀行も多いので、まずは銀行に両替機を使って新札への両替ができるかどうかを問い合わせておくと安心です。

郵便局で交換してもらう

郵便局で交換してもらうという方法もありますが、郵便局内に併設されているゆうちょ銀行では通常両替や交換業務を行っていません。そのため、旧札を新札に両替・交換してもらえるかどうかは利用する郵便局の窓口によって異なります。

いきなり窓口に行っても交換してもらえないことがあるので、あらかじめ電話などで問い合わせてから行くとよいでしょう。

デパートなどで相談してみる

どうしても銀行や郵便局に行く時間がないという人は、贈答品を扱っているデパート、その窓口、店舗で相談してみるのもいいでしょう。デパートによっては、新札に交換してくれることがあります。

その際、何も買わずに交換だけを依頼するのはマナー違反です。ご祝儀袋や出産祝いを買ったついでに、新札に交換してもらえないか尋ねてみてください。

あくまでもデパートはものを売るお店であり、両替や交換を主な業務にしているわけではありません。両替や交換は行なっていないというところも少なくないので、できるだけ他の方法で新札を準備するよう心がけましょう。

ピン札で代用する

「銀行や郵便局にも行けないし、デパートでの交換も断られてしまった」というときは、ピン札で代用するのも1つの手段です。

よく新札とピン札は混同されますが、ピン札は折り目などがついていないだけで、一度市場に出回った(誰かに使われた)お金を指します。一方、新札は一度も市場に出回っていない、誰にも使われていない新券を指します。

そのお金が新札かピン札か見分けがつかないものもあり、新札もピン札も同じように使われていることが多いのが現状です。

しかし、せっかく出産祝いを贈るのであれば、前もって新札を準備しておくほうがお祝いの気持ちがより伝わりやすいでしょう。

新札がない場合はアイロンが使える?

新札がないけれど、出産祝いにはできるだけきれいなお金を贈りたい!とお札にアイロンをかける人がいますが、結論からいうとおすすめしません。

新札を濡らして低温でアイロンをかければ、お札のシワはきれいになります。しかし、アイロンの熱によりお札のホログラムが変質してしまう可能性があります。ホログラムが熱で変質してしまうと、偽札と間違われたり、使用できないおそれがあります。

どうしても新札が用意できない場合は、商品券やギフトカードなどを贈るのもいいでしょう。

出産祝いに商品券を贈るのはマナー違反と思っている方も多いですが、そんなことはありません。マナーを守って贈れば、お祝いの気持ちはきちんと伝わります。

出産祝いに商品券を贈る際のマナーについてはこちらの記事で詳しく取り上げていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

出産祝いに新札を入れるときのマナー

ここからは、出産祝いに新札を包むときのマナーをお伝えします。贈り方・包み方を間違えると、相手に誤解されてしまうこともあるので、注意しましょう。

五千円札ではなく千円札5枚でもいいの?

出産祝いに包むお金ですが、同じ五千円なら千円札5枚よりも五千円札を1枚包むようにしましょう。もちろん包むのは新札が好ましいです。

日本では奇数は縁起がいいとされているため、千円札5枚で五千円包んでも間違いではありません。

しかし、

・5枚も新札を用意しなければならない

・入れ方に気を遣う

などの理由から、新札の五千円札を1枚包む方が用意しやすいでしょう。

包む金額は、3,000円・5,000円・一万円など奇数もしくは、末広がりの意味を持つ八千円などであれば問題ありません。別れを連想させる二や死・苦を連想させる四や九がつかない金額にしましょう。

お札を包むときの向き

出産祝いに包む新札は、向きを揃えて入れるのがマナーです。

ご祝儀袋は、できるだけ中袋つきのものを選んでください。外側の袋に直接お金を入れるのは、マナー違反です。

中袋にお札を入れるときは、肖像画が表面を向くように入れます。このとき、肖像画は中袋の入り口部分の近くにくるようにしましょう。

ご祝儀袋へのお札の入れ方は慶事と弔事で逆になります。封筒からお金を出したときにお札が逆向きだと、お祝いの気持ちも台無しです。相手に気持ちよく受け取ってもらうためにも、新札を正しい向きで入れてくださいね。

出産祝いに包む金額の相場は?

出産祝いに包むお金は、新札で用意するのが好ましいとお伝えしました。しかし、いくら包めばいいのかわからなければ、新札も用意しにくいですよね。ここからは、相手との関係ごとに出産祝いの金額相場をお伝えします。

親から子どもに贈る場合

親から子どもに出産祝いを贈る場合の相場は、1~10万円が相場とされています。親から子どもに贈る場合は、少し金額を多めに包むことが多いです。なかには、初孫の誕生を喜ぶ気持ちから10万円包む祖父母もいます。

しかし、出産祝いをもらった側は半額程度の「出産内祝い」を返さなければなりません。あまりに高額のお祝いは、もらった側の負担になりかねないので内祝いは不要だと伝えるようにしましょう。

お金とは別に消耗品のおむつや粉ミルク、ベビーベッドやベビーカーなどの大きなベビー用品をプレゼントするという方法もあります。

兄弟・姉妹に贈る場合

兄弟姉妹の出産祝いの相場は1万円から5万円です。兄弟・姉妹に贈る場合は、あなたが兄・姉の立場なのか、弟・妹の立場なのか、独身なのか既婚なのか、子どもがいるのかいないのかによって変わってきます。

あなたが兄・姉の立場で、既婚なのであれば、少し多めに包むとよいでしょう。独身の場合は、少なめでも構いません。

あなたが弟・妹の立場で、まだ経済的に余裕がないのであれば、1万円程度でも十分です。

兄弟姉妹は遠慮なく意見を言い合える立場なので、金額にとらわれず、相手にお祝いの気持ちが伝わる金額・プレゼントを選びましょう。

いとこなどの親戚に贈る場合

いとこなどの親戚に贈る場合は、数千円から1万円が相場です。出産したいとこが自分よりも年上なのであれば、少なめの金額でも構いません。自分より年下であれば、少し多めに包むのもいいでしょう。

いとこなどの親戚に出産祝いとして包む金額は、いとことの関係性によっても変わってきます。

頻繁に家を行き来するなど密な付き合いのいとこであれば、兄弟姉妹と同様の金額を包むのも間違いではありません。一方、それほど付き合いのないいとこ・親戚であれば、最低限の金額を包む場合もあります。相手との関係性がどれくらい親密なのかによって、臨機応変に対応しましょう。

友人に贈る場合

友人に出産祝いを贈る際は、数千円が相場です。出産内祝いのこともあるので、あまり高い金額は包まないようにした方が相手の負担になりません。

親しい仲であれば多めに渡してもよいですが、相手の負担にならないかどうかを考えて金額を決めましょう。

職場の人に贈る場合

どうしても高額を包みたいのであれば、代わりに実用性の高いベビー用品やママが使えるアイテムをプレゼントするのも1つの方法です。

職場の人に出産祝いを贈る場合は、よほど親しい間柄でなければ無理に渡す必要はありません。お金であってもプレゼントであっても、必ず贈らなければならないものではないので、3,000〜5,000円で互いの負担にならない金額にするといいでしょう。

職場で出産祝いを渡すときは、同じ職場の人で少額ずつ出し合ってプレゼントを買うことも多いかもしれません。その場合であっても、相手が産休・育休から復帰するときに負担にならない金額に抑えるのがベターです。

新札を包む出産祝いの祝儀袋のマナー

続いて、出産祝いを包むご祝儀袋のマナーをお伝えします。せっかく新札を用意しても、ご祝儀袋が目的に沿っていなければお祝いの気持ちが台無しです。ご祝儀袋を選ぶポイントを押さえて、相手に喜ばれる出産祝いを贈りましょう。

出産祝いに用いる水引は?

出産祝いに用いる水引は、紅白の蝶結びのものが一般的です。

水引は、「あわじ結び」「結び切り」「蝶結び(花結び)」の3つの結び方があります。出産祝いに適した水引は、「蝶結び」のものです。

蝶結びは何度でも結び直せることから、出産や入学、昇進など何度あっても嬉しい慶事に使われます。水引の色は赤・白・金・銀・黒・青・黄があり、慶事に用いられるのは一般的に紅白のものです。

水引の本数は9を除く奇数が基本で、出産などの祝い事には5本結びのものを用いるのが正式とされています。3本結びは5本結びを簡略化したもので粗品などに使われることが多いので避けたほうが無難です。格式を重んじるのであれば、7本結びの水引を用いてもいいでしょう。

表書の書き方は?

表書きは「御祝」または「御出産御祝」とするのが通例です。ご祝儀袋表面の中央上部に毛筆または筆ペンで書きましょう。

このとき、用いる墨・インクは濃墨です。絶対に薄墨は使わないようにしましょう。薄墨は香典など弔事のときに用いるものなので、出産祝いの意味がなくなってしまいます。

水引を挟んで中央下側には、自分の名前をフルネームで書きます。金額や自分の住所などは、中袋に書くので表書きには書かないでください。

祝儀袋の名前の書き方

祝儀袋の名前は、個人で贈る・家族で贈る・連名で贈る場合によって異なります。 個人で贈る場合はシンプルに贈る人のフルネームを書いてください。

家族で贈る場合は、水引を挟んで下側中央に夫の名前、その左に妻・子どもの順番で書いてください。家族の人数が多くなる場合は、代表して2~3名の名前のみにします。

短冊に書く場合は2名、ご祝儀袋に直接書く場合は3名までにすると見た目もきれいです。

友人同士が連名で出産祝いを贈る場合の名前の書き方は、水引を挟んで下側中央に一番年上の人の名前を書きます。その左に2番目に年上の人、その隣に3番目に年上の人の名前を書きましょう。

一般的にご祝儀袋の名前は中央が一番格上・年上で、左に行くほど格や年齢が下がります。全員同い年で格の上下がない場合は、中央から五十音順で名前を書きましょう。

一般的に中央から名前を書き始めますが、最近は全体のレイアウトを考えて、右側から名前をバランスよく配置する書き方も増えてきています。名前を書く人数は、短冊であれば2名まで、ご祝儀袋に直接書く場合は3名までにするとバランスよく収めやすいです。

中袋がついている場合は?

中袋が付いているご祝儀袋を使う場合は、中袋の書き方にも注意が必要です。中袋には表面に包んだ金額、裏面に名前と住所を書きます。

表面の中央上部に書く金額は、「金壱萬圓」や「金参萬円」など大字で書くのがマナーです。出産祝いは慶事なので、忘れずに「金」も書きましょう。書き忘れると、不祝儀・弔事に渡すお金になってしまいます。

裏面には袋の右側に、縦書きで名前と住所を書いてください。名前と住所は、大字でなく、普通の漢数字で構いません。金額と名前・住所は、相手が内祝いを返す際に必要になる情報です。忘れずに書くようにしましょう。

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おすすめの祝儀袋を紹介

最後におすすめのご祝儀袋をご紹介します。お祝いの気持ちを伝えたいなら、ご祝儀袋にもこだわってみましょう。最近はスタイにもなる布製ご祝儀袋もたくさん市販されています。ご祝儀袋を選ぶ際は、包む金額に見合った格のご祝儀袋を選んでくださいね。

一般的な祝儀袋

ご祝儀袋のなかには、表書きと中袋の文字を手書きで代筆してもらえるものがあります。こちらのご祝儀袋は、華やかな水引がひときわ目を引くお祝いにぴったりのものです。3~10万円の高額のお祝いを包むのに適しています。

リボンや箔押しなどでデコレーションされたこちらのご祝儀袋は、パステル調のやわらかな色合いがポイントです。ピンクとブルーの2種類があります。5,000円~10万円まで包める金額に幅がある、かわいらしいご祝儀袋です。

スタイになる祝儀袋

今治タオルでできた、スタイになるご祝儀袋です。お祝いを取り出した後も長く使えるので喜ばれます。柔らかな肌触りと、面ファスナーで留める使い勝手のよさが魅力です。

ふんわりとした肌触りのガーゼでできたご祝儀袋です。日本製のスタイは縫製もしっかりしていて、スナップボタンで簡単に留められるのがポイント。ブルー・ピンク・ホワイト・グリーンの4色から選べます。

出産祝いのマナーを守って祝福しよう

出産祝いを贈るときは、お祝いの気持ちが伝わるようにマナーを意識しましょう。せっかくお祝いの気持ちを伝えたくても、マナーが守られていなければ、相手に誤解を与えてしまう可能性があります。

出産祝いを贈るときは、記事中でご紹介したポイントを押さえて、お祝いの気持ちが伝わる・喜ばれる出産祝いを贈ってくださいね。

  • 出産祝いは新札が望ましい
  • 金額は縁起がよいとされるものに
  • 贈る相手との関係によって金額の相場が異なる
  • のし袋は正しく書くように気をつけよう

写真提供:ゲッティイメージズ

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