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離乳食の豆腐は冷凍保存できる?ボソボソしない方法やコツは?

離乳食の豆腐は冷凍保存できる?ボソボソしない方法やコツは?【管理栄養士監修】

豆腐は調理にあまり手間がかからず、離乳食の初期から取り入れやすい頼もしい食材です。とはいえ、毎回少量を加熱してすりつぶすのはやはり大変です。まとめて作って冷凍保存ができたら便利ですよね。この記事では離乳食の豆腐を冷凍保存するときのポイントや、レシピなどをご紹介します。
豆腐は調理にあまり手間がかからず、離乳食の初期から取り入れやすい頼もしい食材です。とはいえ、毎回少量を加熱してすりつぶすのはやはり大変です。まとめて作って冷凍保存ができたら便利ですよね。この記事では離乳食の豆腐を冷凍保存するときのポイントや、レシピなどをご紹介します。

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離乳食の豆腐は冷凍できる?

離乳食用に購入して食べきれなかった豆腐を冷凍してみたことはありますか。豆腐は、冷凍すると黄色くなって解凍したときにはボソボソと食感が悪くなってしまいます。

豆腐は冷凍に向かない食材なのでしょうか。また冷凍した豆腐を赤ちゃんに与えても大丈夫なのでしょうか。離乳食に豆腐の冷凍を活用したいときのポイントや注意点をまとめました。

豆腐は冷凍できる!でもボソボソで食べにくい食感に

離乳食の豆腐は冷凍保存できる?ボソボソしない方法やコツは?

豆腐は冷凍することができます。

そのまま豆腐を冷凍すると黄色っぽくなり、解凍するときに水分が抜けるため、スカスカのスポンジのような食感になってしまい、赤ちゃんにとってはボソボソして食べにくい食材に。

やわらかくなめらかにして与える離乳食初期には向かないといえますが、食感に対処できれば離乳食にも使えます。

栄養価に関しては水分が抜けただけなので冷凍前と変わりません。

離乳食用の豆腐の冷凍保存方法を紹介

ここからは離乳食用の豆腐を冷凍保存する方法を紹介していきます。

ちょっとしたコツを意識することで、赤ちゃんがより美味しく豆腐を食べられるようになるので、しっかり確認してくださいね。

離乳食用の豆腐の冷凍方法①:豆腐を加熱する

離乳食用の豆腐を冷凍させるためには、まず初めに豆腐を加熱しましょう。

沸騰したお湯に豆腐を入れて約1〜2分ゆでるか、ふんわりラップをかけて電子レンジ(600w)で約1〜2分加熱します。

加熱しすぎるとボソボソしすぎてしまうので、様子を見ながら調整してください。

粗熱が取れたら次の工程にはいります。

離乳食用の豆腐の冷凍方法②:ペースト状にする

離乳食の豆腐を冷凍する際できるだけ食感を変えないためには、ペースト状にしてから冷凍します。

こうすることで、冷凍したあとのボソボソを解消できるんですよ!

すり鉢ですりつぶして、ペースト状にします。慣れないうちは、裏ごし器やザルを使って裏ごししましょう。

すり鉢がないときや時間を節約したいときは、ポリ袋を活用しましょう。豆腐を加熱して粗熱が取れたら、ポリ袋に入れて簡単に指ですりつぶすことができますよ!

冷凍せずにすぐ使う場合は、ポリ袋の角に穴をあけて絞り出すこともできるので、覚えておくと便利です♪

離乳食用の豆腐の冷凍方法③:小分けにして冷凍する

豆腐をすりつぶしてなめらかになったら、製氷皿や1回分の小分け容器に入れて冷凍しましょう。

先ほど紹介したようにポリ袋に入れてすりつぶし、そのまま冷凍することも可能です。その際は袋を平らにならし、1回分ずつを取り出しやすいように区切りをつけておくと便利です。

使う分だけ解凍するようにして、冷凍した豆腐は1週間程度で使い切るようにしましょう。

保存期間はあくまでも目安です。環境によって差が出る場合があるため、匂いや味、色、食感などが少しでもおかしいと感じたら廃棄してください。冷凍した日付を袋や容器にメモしておくとわかりやすいですよ!

必ず火を通してから与える

大人は冷奴として豆腐をそのまま食べられますが、赤ちゃんはまだ胃腸の働きが十分でなく、抵抗力も強くありません。

殺菌のために、離乳食完了期くらいまでは必ず加熱してから与えるようにしましょう。

豆腐はたんぱく質を多く含む食材の中で消化吸収のよい、離乳食に使いやすい食材ですが、加熱することでより安心して赤ちゃんに与えることができますよ。

離乳食用の豆腐の解凍のコツとボソボソの対処法

ペースト状にして冷凍したら、次は解凍するときのポイントもチェックしておきましょう。解凍は自然解凍ではなく、電子レンジや鍋を使う方法がおすすめです。

ペースト状にして解凍に気をつけても、ボソボソ感がなくなるわけではありません。赤ちゃんが食べないようなら、冷凍保存は避けるという選択肢もあります。

豆腐の解凍は電子レンジがおすすめ

自然解凍はゆっくり解凍され、雑菌が繁殖しやすくなるため、電子レンジや鍋を使って短時間でしっかり加熱するのがおすすめです。

手軽に解凍するなら電子レンジが便利。まずは20~30秒ほど加熱して中まで温まっていなければさらに数十秒追加します。電子レンジで加熱すると水分が蒸発しやすいので、水を少し足してラップはふんわりとかけます。

解凍後に再度すり鉢などですりつぶすと、よりなめらかになり食べやすくなります。

一度解凍したものは雑菌が繁殖しやすく味も落ちるので、必ず使い切り、再冷凍するのはやめましょう。

ボソボソ食感が気になるときは

ペースト状にして保存したとしても、冷凍することで豆腐のなめらかさは失われてしまいます。

赤ちゃんが嫌がるようなら、無理に冷凍したものを与えるのはやめましょう。

赤ちゃんの離乳食は1回に使う量が少量なので、小分けパックになった豆腐を購入し、離乳食で使う量を取り分け、それ以外は大人の料理に活用して使い切ります。

解凍しても豆腐の食感を保ってくれる工夫がされた市販の冷凍豆腐を利用するのもおすすめ。

ほかにも解凍した豆腐のペーストに片栗粉でとろみをつけてスープやあんかけにすると、ボソボソが比較的気にならなりにくくなります。おかゆに混ぜたり、いもやかぼちゃ、バナナなどのとろみの出る食材を一緒に合わせるのもおすすめです。

月齢が進めばハンバーグに混ぜるなどボソボソした食感を活かせるメニューにしたりなど、調理法を工夫することで食べやすくすることもできますよ。

ここまでは、ペースト状にして冷凍したものを使う方法をご紹介してきましたが、ペースト状にして冷凍したものだけではなく調理後に冷凍しておく方法もあります。

後半にレシピを紹介するので記事の後半までぜひみてくださいね。

豆腐を電子レンジ加熱するときの注意ポイント

通常、豆腐はそのまま電子レンジで加熱すると、爆発してしまう可能性があります。

豆腐の中は目には見えない穴が無数にあいており、反対に表面は穴が塞がっています。

そのような状態で豆腐をレンジで加熱すると豆腐の内部の穴の中で水分が水蒸気となってしまい、穴が膨張・爆発してしまう危険性があるので注意が必要です。

加熱による爆発を防ぐためのポイントをご紹介します。

電子レンジで加熱するときには豆腐よりも深さのある耐熱容器に入れ、豆腐がひたひたになるくらいまで水を入れます。

こうすることで、豆腐より先に周りの水に熱が伝わり、その水によって豆腐が温まるため爆発を防ぐことができます。

ラップをぴったりとかけてしまうと水蒸気の逃げ道がなくなってしまうので、ふんわりかけるようにしましょう。

あらかじめ、豆腐を少し崩しておくのもおすすめです。

離乳食の豆腐はいつから食べられる?

なめらかな食感と調理するのも簡単で幅広い食材と合わせやすい豆腐は、離乳食で使いやすい食材です。

消化もしやすく、初めて摂るたんぱく質におすすめ。

いつから与えることができるのか、月齢ごとの固さの目安、豆腐の栄養素や選び方、食物アレルギーなど、豆腐の離乳食について基本的なことを確認しておきましょう。

ゴックン期・離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)から与えてOK

離乳食の豆腐は、生後5~6ヶ月頃から与えることができます。

離乳食をスタートして、おかゆや野菜などに慣れてきた3週間目くらいから与えられます。

離乳食スプーンのひとさじから始め、徐々に量を増やしていきましょう。初めて食べさせる場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えます。

固さの目安は、離乳食初期(5~6ヶ月頃)はなめらかにすりつぶしたポタージュぐらいの状態、中期(7~8ヶ月頃)は舌でつぶせる固さ、後期(9~11ヶ月頃)は歯ぐきでつぶせるバナナぐらい、完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)は歯ぐきで噛める肉だんごぐらいです。

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この記事では、離乳食の「ひとさじ」とはどのくらいなのかについて紹介しています。ほかにも離乳食をスタートするにあたって知っておきたい10倍がゆのレシピや、初めての食品を与えるときに心配な食物アレルギーについてもまとめています。

豆腐は絹ごしと木綿どちらを選べばいい?

豆腐は主に絹ごしと木綿があり、離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)には絹ごしがおすすめです。

絹ごしは木綿と比べると、やわらかくて口当たりがよい赤ちゃんが食べやすい豆腐です。すりつぶす調理もしやすいため、離乳食づくりの手間もあまりかかりません。

一方絹ごしと違って食感が少し固い木綿豆腐は、離乳食後期の生後9〜11ヶ月頃から取り入れるといいでしょう。

一度凍らせる加工が施された高野豆腐は、離乳食中期の生後7~8ヶ月頃から、乾燥した状態のまますりおろしたり、水に戻して細かく刻んで加熱して与えることができます。

乾燥した状態ですりおろすと簡単に粉状になるので、ほかの料理に混ぜて使うのにぴったりです。粉状にして冷凍保存しておくと、さっと使いたいときにも便利ですよ。

豆腐の食物アレルギーについて

豆腐は、原料の大豆によって食物アレルギーを発症する危険性があります。

そのため初めて食べる際は、様子を見ながら少量から食べさせてください。

万が一アレルギー反応があったとき、どの食材が原因かを特定しやすくするため、初めて食べる食材は一度にひとつまでとします。

万が一湿疹がでたり下痢や嘔吐などの食物アレルギー症状を起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

豆腐の栄養について

豆腐の原料である大豆は「畑の肉」とも呼ばれているように、植物性のたんぱく質が豊富です。

ほかにも、カルシウムや鉄分、マグネシウム、ビタミンEやレシチンなど多くの栄養素を含んでいます。離乳食初期は、食べられる食材もまだ少ない時期です。口当たりがなめらかで消化吸収がよく、栄養も豊富な豆腐は、離乳食づくりに重宝する食材です。

味も淡泊でくせがなく、ほかの食材とも合わせやすいのも魅力的です。皮をむくなどの下ごしらえの手間がかからないため、ママ・パパにも扱いやすい食材です。

メニューのレパートリーを広げるのにも役立つでしょう。

添加物の少ない国産大豆100%のものを

豆腐を選ぶときは、食品表示をチェックして、なるべく添加物の少ないものを選ぶようにしましょう。

まず、「国産大豆100%使用」と書かれているものがおすすめです。外国産の大豆は防腐剤が使用されていたり、凝固剤や消泡剤などの添加物が使われていることがあります。

基準をクリアして流通しているものなので問題はないのですが、赤ちゃんの離乳食に使う豆腐は、より安心して与えられるものを選びたいですね。

凝固剤には天然のにがりが使われているもので、豆腐の気泡を消す消泡剤が不使用のもの、香料やそのほかの添加物がないかなどを基準に選びましょう。

離乳食の豆腐料理の調理方法

月齢ごとの豆腐の基本の調理法から、冷凍した豆腐の活用法、冷凍できる豆腐のレシピまで、豆腐を使ったさまざまな調理法を紹介します。

離乳食のメニューに悩んだときやいつもと違う豆腐レシピを試してみたいときにはぜひ参考にしてみてください。豆腐はほかの食材と合わせやすいので、レシピの食材を子どもの好きなものに変えるなど、アレンジにも挑戦してみましょう。

月齢別|基本の調理方法

月齢ごとの基本の調理法はこちらを参考にしてください。

■ゴックン期(生後5〜6ヶ月頃)

加熱して粗熱が取れたら、なめらかなペースト状にになるまですりつぶし、お湯またはだし汁でポダージュ状〜ジャム状にします。

きほんの離乳食 豆腐(生後5〜6ヶ月頃から)

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離乳食を初めて慣れてきた頃から食べさせてみてください。

■モグモグ期(生後7〜8ヶ月頃)

加熱して粗熱が取れたら、すり鉢で軽くつぶしたり、袋に入れて手でつぶし、約4〜6mmくらいの大きさにカットします。

きほんの離乳食 豆腐(生後7〜8ヶ月頃から)

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淡白で消化も良く食べやすい食材です。

■カミカミ期(生後9〜11ヶ月頃)

加熱して粗熱が取れたら、約6〜8mmくらいの大きさにカットします。

きほんの離乳食 豆腐(生後9〜11ヶ月頃から)

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淡白で消化も良く食べやすい食材です。

冷凍保存できる離乳食レシピ

淡泊な味でほかの食材と組み合わせやすい豆腐は、離乳食のレシピを増やしたいときに重宝する食材です。

ここでは、豆腐ハンバーグや高野豆腐を使ったレシピ、卵の代わりに豆腐とかぼちゃを使った炒り卵風、手づかみ豆腐ナゲットなど、豆腐の可能性が広がるおすすめレシピを紹介しています。

子どものお気に入りレシピをぜひ見つけてくださいね。

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冷凍保存を取り入れて豆腐の離乳食のレパートリーを増やそう

離乳食の豆腐は基本的には冷凍に向きませんが、すりつぶしてからペースト状にすれば可能です。

とはいえ、生の豆腐と比べるとなめらかさはどうしても劣ってしまいます。ボソボソした食感が気にならない調理法や組み合わせる食材を工夫して、赤ちゃんがおいしく食べられるように試してみましょう。

豆腐を上手く活用して離乳食づくりに役立ててくださいね。

離乳食を与えるときに使える、離乳食グッズやべビー食器が豊富なので、こちらもぜひチェック!

  • 豆腐を冷凍するときはペースト状にしてから保存する
  • ボソボソが残る場合は調理方法を工夫するか生の豆腐を使うようにする
  • 離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)には絹ごしがおすすめ
  • 木綿豆腐は離乳食後期の生後9〜11ヶ月頃から取り入れる

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