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エコー写真の見方って?知っていると楽しい用語の解説

【助産師監修】エコー写真の見方って?知っていると楽しい用語の解説

妊婦検診での一番の楽しみはエコーというプレママは多いのではないでしょうか。しかし画面に映っているものや数字やアルファベットは専門的に見えてわかりにくいですよね。そこで今回は妊婦検診がもっと楽しくなる2Dエコーの見方について、助産師さきさんに解説いただきました。
妊婦検診での一番の楽しみはエコーというプレママは多いのではないでしょうか。しかし画面に映っているものや数字やアルファベットは専門的に見えてわかりにくいですよね。そこで今回は妊婦検診がもっと楽しくなる2Dエコーの見方について、助産師さきさんに解説いただきました。

よく使われる略語

まずは超音波(エコー)検査でよく使われるアルファベットについて解説していきます。

EDCとGA

EDCとは分娩予定日、GAは在胎期間を指します。

GAは最終月齢の1日目から算出し、「GA 〇w〇d」というように表されます。このw、dとは、w=week、d=dayのことで、例えば妊娠16週1日なら「16w1d」となります。

これを知っておくと、後からエコー写真を見返した時にいつのものだったかがわかりますね。

EFW

EFWは赤ちゃんの推定体重です。以下で説明する、赤ちゃんの頭、お腹、大腿骨の長さから計算されます。

この推定体重と妊娠週数を比べることで赤ちゃんの成長が順調かどうかを判断することができます。

SD

SDは標準偏差といって、赤ちゃんの大きさが基準値とどのくらい離れているかの指標です。

在胎週数に対して標準ぴったりの場合は「0.0SD」、それより大きな場合は「+〇SD」、小さな場合は「-〇SD」と表現されます。

AFIとAFP

AFIは羊水インデックス、AFPは羊水ポケットのことで、ともに羊水の量を観察する指標です。

羊水が少なすぎたり、多すぎたりしないかを判断することができます。

妊娠週数ごとのポイント

妊娠4〜7週頃

妊娠初期はまだ赤ちゃんが小さく、膣から超音波(エコー)検査を行うことが多いです。

一番最初にエコーで確認できるものは胎嚢(GS)です。妊娠4〜5週頃に子宮の中に小さい黒い丸として映ります。

次に見えてくるのは卵黄嚢です。これは妊娠5〜6週頃、黒い胎嚢の中に白い指輪のような形で映ります。

それからしばらくして、白い指輪状の卵黄嚢の近くに胎芽(胎児になる前)が見えてきて、心拍(FHB)が確認できるようになります。(お腹からのエコーでは、8週頃に確認できることが多いです。)

妊娠8~11週頃

だんだんと赤ちゃんらしい形になってきます。赤ちゃんの頭のてっぺんからおしりまでの長さを測り、順調に大きくなっているかを確認していきます。これを頭殿長(CRL)といいます。

妊娠12週頃~

頭の大きさ、成長にともない赤ちゃんの腹部、大腿骨の長さなどを測って推定体重を算出し、成長が順調かをみていきます。ひとつずつ解説していきましょう。

胎児の推定体重を測る指標

頭の横幅:BPD

赤ちゃんの頭の幅の直径を示すBPDは、やや丸い楕円の真ん中に白い線が入った画像で映し出されます。

BPDはこの真ん中の線に対して垂直に頭の端から端までを測ります。

腹囲:AC  躯幹前後径(お腹の縦幅):APTD  躯幹横径(お腹の横幅):TTD

ACは腹囲、APTDやTTDはお腹の厚みのことです。ACまたはAPTDとTTDの掛け算で赤ちゃんの腹部を計算します。

これを見るときの画像は、赤ちゃんのお腹である丸い円の中に黒いやや楕円のようなものが映ります。この黒いものは、赤ちゃんの胃です。もう立派に胃ができているんだなとわかると、超音波検査がさらに楽しく感じられるのではないでしょうか。

大腿骨の長さ:FL

FLは大腿骨の長さです。

足の中に白く細長い棒があるような画像で映ります。これが一番わかりやすいかもしれません。

性別っていつわかるの?

性別は早ければ妊娠20週以前に確認できますが、確認できる時期は様々です。最も確認しやすいのは妊娠25週頃といわれています。

男の子は足の間におちんちんの出っ張りが見え、女の子は「木の葉状」「コーヒー豆状」といわれるような楕円の中心に線が入った画像が見えます。

しかし性別は必ず確認できるわけはありません。赤ちゃんが足を閉じていたり体勢によってはよく見えないこともあります。

妊婦検診の超音波(エコー)検査の楽しみ方

エコーで赤ちゃんを見ることは、時期によって違う楽しみ方があります。妊娠初期はまだ赤ちゃんが小さいため、画面の中に頭から体までの全身が映ります。

妊娠中期を過ぎると赤ちゃんがだんだんと大きくなってきて、全身がひとつの画面では映りきらなくなってきます。この変化を感じることで、「赤ちゃんが大きくなってるんだな」と成長を実感することができるでしょう。

妊婦検診の超音波検査でお腹の中にいる赤ちゃんの顔や体の成長を確認することで、「産まれてくるのはどんな子なのかな」と会える楽しみを深めてくださいね。

参考:

  • 金井雄二、「これから始める!改訂2版 周産期超音波の見かた」、メディカ出版、2016年
  • 谷垣伸治、「妊婦健診に一歩差がつく 産科超音波検査」、医学書院、2014年

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写真提供:ゲッティイメージズ

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